タイチが今夏のG1クライマックス本戦から外れ納得できないと発言したことについて、獣神サンダー・ライガーが自身のYouTubeチャンネルで持論を述べました。
ライガー『それに対してタイチ選手がおいおいと。「俺たちは戦力外通告なのか。やるならその基準を設けてくれれば、俺たちはそれに則ってそういった闘いをしていく」みたいなことを言われてました。 それに対して「基準を設けるべきではないか」というファンの声もあったりとか、色々喧々諤々やっています。 じゃあ、ライガーお前はどうなの言われるとですね、僕は会社側の意見と闘う選手側の意見とこの2つの意見があると思います。(中略) ぶっちゃけて言えば会社あっての団体であるし、選手あっての団体は当然なんですけども、会社がなくなったら選手は試合できませんからね。なので会社が「チームを強く存続させたい」「強いチームにさせたい」そういう考えも、僕は否定できないと思う。 僕もベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの本戦から外されたことあるし。引退間近になって「若い選手に道を譲ってくれ」と。当然だなと思うし、僕はそれに素直に従いました。文句は何も言わなかったですよ。文句がある人は会社が枠を設けてくれてるんだから、トーナメントで勝ち上がって本戦に入ってくださいという、そこで頑張ればいい。 もっと言えば一年間を通して「この選手はベテランだけども、まだまだ若い選手を引っ張れるチカラもあるし、本人のチカラもあるから本戦に残しておこう」と思われるような試合をしておけばいいんですよ。 「もうちょっと厳しいかな」って思われたら、それは誰のせい?自分のせいじゃん。会社がそういうふうに見ちゃってるんだもん。それを説明せいって言ったって「一年間私たちは見てます」と言われたら、じゃあタイチ君はどう答えるの?バッサリ切られないだけ、まだマシ。トーナメントも何もやってもらえなくて、ただ「G1出場はこの選手たちです」「AブロックBブロックこの選手たちです」。終わり』 ーー『なるほど。トーナメントがないよりある方がいいんじゃんということ?』 ライガー『そこで自分のチカラを見せていけばいい』 引用:獣神サンダー・ライガーチャンネル |
なお、ライガーがベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)から外された時は、『次のスーパージュニアは遠慮して欲しい』みたいなことは言われたかもしれないと語りました。
今回の様な「出場者決定トーナメント」のようなものはなかったものの、相談ベースで事前に聞かれ若手に譲る決断をしたライガー。
また今回一件で選考に対する説明がなかったことに関しても、ライガーは『1年間の活躍が基準』と基準に関して言及。
タイチが今回選ばれなかったことに対し、『あなたの巡業の態度、レスリングの態度、試合の態度が、新日本プロレスにとってあまりよくなかったんじゃないの?』と疑問を投げかけました。
今回、自身のYouTubeで名指しという形でタイチの不満に持論を述べたライガー。
動画を見る限り、かなり厳しめで選外になった理由を説明していましたが、なぜそこまで厳しい意見を並べたかは疑問です。
ここだけ切り取るとタイチの態度や発言を批判しているようにも感じますが…
そもそも、タイチは元々ジュニアヘビー級の選手で、ジュニア時代は幾度もライガーと抗争を繰り広げていました。
ライガーにとってBOSJ最後の出場となったのは2017年。
開幕前からラストのBOSJと宣言して臨んだリーグ戦ですが、結果リーグ最終戦を残し全敗という成績でした。
この年、BOSJ最後の公式戦の相手はタイチであり、タイチもリーグ最終戦のライガー戦に勝てば優勝決定戦進出の可能性がありました。
試合はゴング前から奇襲を仕掛けたタイチが、セコンド介入などのラフファイトを展開し、その行為に激怒したライガーが逆転勝利を飾ります。
ライガーが望む形ではないかったかもしれませんが、最後のリーグ公式戦を勝利という有終の美で終えることができた試合でした。
ライガーが最後の『SUPER Jr.』公式戦で大逆転勝利!!
5月31日(水)『SUPER Jr.』大阪大会の詳報をスマホサイト(https://t.co/7xh3nqaLQZ)で公開中!! #njpw #njbosj pic.twitter.com/u6iStoHASt— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) May 31, 2017
ーー改めて今回の『BEST OF THE SUPER Jr.』を振り返って。1勝6敗でしたが……。 ライガー『そりゃあ、みんなすげえ。ただ、タイチが今日、1対1で正々堂々と……正々堂々っていうのはおかしいかな、来るならまた話は別だったと思う。いきなり(金丸とデスペラードを)連れて来て、奇襲をかけてきて。3人がかりで。そんなヤツらに絶対、勝ち星は譲らない。勝ち星を譲ったら、「BEST OF THE SUPER Jr.」に今年俺が出た意味がない。結構、タイチはいい成績だったみたい。だが、そんな最後(決勝)までは許さない。なにがなんでも勝つつもりだった。まあ、勝ててよかった。これで俺の「BEST OF THE SUPER Jr.」での責任は果たしたと思う』 引用:新日本プロレス |
ライガーが敢えて厳しい言葉でタイチに発言に言及したのは、諦めず頑張って欲しいというエールであり、ライガーなりの応援メッセージなんだと思います。
BOSJ最後の相手でありかつて抗争を繰り広げてきたタイチに対し、思い入れがない訳はないでしょう。
もしタイチが「出場者決定トーナメント」の準決勝を勝ち、決勝戦に進むことになったならば、解説席にライガーが来てくれると信じています。