昨日、史上最大規模のNEW JAPAN CUP(以外NJC)が開幕しましたが、ずっと気になっていたことがあります。
1回戦が4会場に分かれていますが、4日間で一番地味だということ。
2日目の愛知大会のメインは、恐らくIWGPヘビー級王座の防衛記録を持つオカダカズチカ対、鋼の肉体を誇るマイケル・エルガン。
3日目は新日本残留を表明した飯伏幸太と、ベルトを超越した存在である内藤哲也がメインイベントを飾ることでしょう。
1回戦最後となる高松大会はNJCで過去3度の優勝を果たした後藤洋央紀対、決勝の舞台が地元長岡であるSANADAがメインを飾る可能性が高いと思います。
開幕戦と比べると、どうしても他会場が豪華に見えます。
それでも、1・5後楽園大会で勃発した永田と石井の因縁や、先輩・後輩の間柄である本間とタイチの一戦は他にはないストーリーがあり魅力的であることには変わりありません。
しかし、過去の開幕戦のメインイベントは、最も人気のあるレスラーを起用し話題性の高いカードにしていた傾向があります。
ちなみに過去のNJCメインイベントだけ比べると…
2018年 NJC開幕戦メイン
石井智宏 vs マイケル・エルガン
2017年 NJC開幕戦メイン
棚橋弘至 vs EVIL
2016年 NJC開幕戦メイン
棚橋弘至 vs バッドラック・ファレ
2015年 NJC開幕戦メイン
オカダカズチカ vs バッドラック・ファレ
昨年のメインも石井智宏が出場していましたが、ド派手な試合展開が確約されたマイケル・エルガンが相手でした。
今年のNJC開幕戦にはレスラー同士のストーリー以外に、新日本からのメッセージがあったのではないでしょうか。
誰が居なくなろうとも新日本クオリティを提供できる
確かにケニー・オメガがいなくなったこと、KUSHIDAが退団したこと、多くの外国人選手がいなくなったことは痛手ではありますが、新日本の価値が下がるとは一概に言えないと思います。
メインイベントが終わった後、私はある方の言葉を思い出しました。
『新日本プロレスは大丈夫だお』
引用:新日本プロレス
仮に棚橋、オカダ、内藤、飯伏がメインを飾らなくても、観客を熱狂させることができるレスラーは沢山います。
昨日の試合でそれを証明してくれました。
メインを飾った永田裕志は数多く在籍する選手層の影響を受け、昨年は出場数が限定されていました。
石井相手にあれだけの試合ができるレスラーなのにです。
勿論、誰かがいれば誰かが必要ではないという意味ではありません。
年々のレスラーの出入りはあるでしょうし、去る選手もいれば新たに加入する選手も出てきます。
選手の循環はプロレスを楽しむ醍醐味です。
2019年の快進撃はの狼煙は上がりました。
やっぱり新日本は大丈夫です。
昨晩の石井と永田の一戦は、日本のファンだろうが外国のファンだろうが“ザ・新日本”を堪能できる試合でした。
今年は昨年以上に活躍する永田の姿が見られることでしょう。
そして、石井のベルト戴冠にも期待したいです。
新日本で誰と闘ってもベストバウトを展開し、対戦相手を最も光らせられるレスラーは石井智弘宏だと思っています。
試合後の石井の行動に、多くのファンが感動したことでしょう。
試合後バックステージで石井が永田へメッセージ!
「オイ、現状に満足してねえんなら、なんで打って出ねえんだよ。チャンスなんかよ、待ってたって来るわけねえだろ。そんな野郎には負けねえつってんだ」
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最後に。
推しのレスラーがいなくなることは残念で仕方ありません。
それがいつか帰ってくると信じていてもです。
しかし、美しい記憶はなくならないし日を追うごとに美化されます。
焼野原しか見えない人もいれば、力強く咲いた一凛の花を見つけられる人もいるでしょう。
いや、目を細めて見れば寄り添うように二凛咲いている姿が見えるはずです。