初めてだらけの大会となった「NJPW WORLD Special NEW JAPANCUP 2020」(以下NJC)。
初の無観客試合、32人によるヘビー・ジュニア混合のトーナメント、準決勝は地上波で生放送されるというビッグサプライズ付きです。
110日振りの大会開催もあって、1回戦の16試合はどれも心に残る試合となったことでしょう。
どの選手も自粛期間中に万全の準備をしてきたことでしょうが、一際目を引いたのは第3世代のコンディションの良さでした。
NJC前日となる「Together Project Special」では、トーナメントに出場する全選手の試合がありましたが、特にコンディションの良さが光ったのが第3世代の小島聡。
そして、その小島と1回戦で闘うEVILも同様でした。
満を辞して、1回戦最終日のトリを務めた両者に、新日本プロレスの関係者も期待していたのでしょう。
正面からぶつかり合うバッチバチの試合は、どちらが勝ってもおかしくない激闘でした。
.@cozy_lariat ‘Lariat’
Sign up Now & Stay tuned to https://t.co/CcdQ1XrpWA#njpwworld #njpw #njcup pic.twitter.com/ZUz8el88MT— njpwworld (@njpwworld) June 23, 2020
差は無かったはずの両者でしたが、1回戦敗退となったのは第3世代の小島聡。
試合後、『勝たなきゃいけなかった』と負けた悔しさを吐き出しています。
EVILに負けてしまった。
右腕と右肩がまだ痺れている。
それくらい「腕応え」のあったラリアットが決まったのに勝てなかった。
プロレスはある意味で残酷だ。
特に私の様なベテランは、厳しい現実を痛感する。
でも明日はまたやってくる。
ならば、また頑張ろう。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) June 23, 2020
確かに、大所帯の新日本プロレスにおいて、負けは出場機会に影響するのかも知れません。
キャリアを考えれば、若手よりチャンスの数が少ないのも仕方のないことかもしれません。
しかし、プロレスの試合において存在するのは勝者と敗者だけ。
勝者の数だけ敗者が存在します。
勝って欲しいと応援しますが、負けたからといってファンは選手を忘れたりはしません。
ファンにとって勝ち負けより大事なことは、応援する選手がいることなんだと思います。
選手が諦めない限り、ファンはいつまでも応援し続けます。
この日、第2試合で小島の名パートナーである天山広吉の試合もありました。
YOSHI-HASHIとの初シングルマッチに敗れた天山は、試合後こうコメントしています。
『まったく良いところなく』
この言葉はあの試合に対する本人の評価です。
正直、良いところしかなかった試合だったと思います。
あれだけ試合が噛み合い、両者の巧さが光り、普段見せない技を出し合い、引き出しの多さを見せた試合は、最も満足度の高い試合の1つだったのではないでしょうか。
あの試合を見てまだまだ天山の活躍に期待したいと思ったファンは、私だけではないんだと思います。
確かにトーナメントは残酷かもしれません。
負けたら終わり、今後のシリーズを考えればなんとしても1回戦を突破したかったことでしょう。
しかし、ファンは夢を見させてもらいました。
普段のシリーズにはない、リーグ戦とはまた違う緊張感。
何より選手の激闘に勇気を貰ったんだと思います。
例年以上に思い入れの深い大会となった今年のニュージャパンカップ。
まだ1回戦が終わっただけにも関わらず、濃厚な時間が過ぎました。
恐らく、1つ1つの試合に思い入れが深かったからでしょう。
そこでアンケートを作ってみました。
自分が感動した試合、心に残った試合、好きだった試合等、NJC1回戦のマイフェイバリットマッチに投票してください。
投票数に制限はないので1試合の投票でも、全16試合の投票でも構いません。
ファンの投票が選手に届くことを祈っています。