内藤哲也を羽交締めにしたEVILとSHOへ向けた言葉。
予想もしなかった一言に、多くの視聴者も一緒に懇願したのではないでしょうか。
『俺と内藤、2人でやらせてくれ』
近年で最も胸に突き刺さるパワーワードを発したハウス・オブ・トーチャーの高橋裕二郎。
かつてNO LIMITとしてタッグを組んでいた内藤とのシングルマッチは、予想の遥か上を行く展開となりました。
裕二郎の言葉は咄嗟に出た本音だったのか?
8年振りとなる内藤とのシングルマッチを闘った裕二郎は、試合開始から真っ向勝負でぶつかり合いました。
しかし、試合が終盤に差し掛かる頃、内藤を使ってレフリーにダメージを与えてからは、想定通りの展開になってしまいます。
今の仲間であるEVILとSHOが現れ試合に介入すると、内藤を蹂躙し一方的な展開に。
助けが来ない内藤はなすすべなく、首を垂れ裕二郎の一撃を待ちました。
この救いのない状況に陥った元パートナーの姿を見た時、裕二郎は何を想いあの言葉に辿り着いたのか。
間接的にレフリーにダメージを与えることも、EVILとSHOの介入も計画的だったことでしょう。
しかし、内藤との8年振りのサシの勝負に様々な思い出が蘇り、予想以上に感情が溢れ出てしまった裕二郎は、想定外の言葉を発してしまったのではないでしょうか。
『俺と内藤、2人でやらせてくれ』
私はあの言葉が裕二郎の本音だったのではと思っています。
いや、つい本音が出てしまったと思うことにしました。
EVILとSHOが場外に降り、我に帰った裕二郎は、今の自分のプロレスを全うすべく、内藤にローブローを見舞ったのだと…
試合後の裕二郎の敗者の弁も、本音だったのかもしれません。
『内藤、覚えてるか??昔はよお、相手のこと一緒にベルトでぶん殴ったりよお、一緒に悪さしたよな。思い出せよ。内藤ちゃん、また一緒に、あ、来るか?HOUSE OF TORTUREに。また一緒によお、悪いことしようぜ!な!』
引用:新日本プロレス
昨年のG1クライマックスで実現する予定だった幻の一戦。
意外すぎる裕二郎の言葉だけが、頭の中でループしています。
恐らく、裕二郎の言葉は試合中の内藤の耳にも届いていたことでしょう。
仮に聴こえていなかったとしても、8年振りにサシで肌を合わせたのだから、言葉の無い会話が生まれていたんだと思います。
試合後の内藤の言葉が全てを物語っていました。
内藤「俺は今の高橋裕二郎を否定するつもりはない。だって、アレが今の高橋裕二郎なんでしょ? なら自分の信じた道を突き進めばいいよ。そしてまた俺の視界に入ってくればいいかな。アミゴ・パサード(昔の友達)。俺にとっては、外す事のできない人物なんでね」
全文は
⇒https://t.co/tDC60XawR1 pic.twitter.com/vS3sBDxWFz— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) March 2, 2022
『俺にとっては、外す事のできない人物なんでね』
止まっていた時計の針は、確実に動き始めました。
互いにプロレスラーである限り、永遠に2人のライバルストーリーは続くのでしょう。
いつか裕二郎が誰かに裏切られピンチに陥ったとき、2つ下の後輩が助けに来るかもしれません。
【お知らせ】
いよいよ始まった新日本プロレスの春男決定トーナメント「NEW JAPAN CUP」。
今回はヘビーもジュニアもヤングライオンも参加する、総勢48選手による勝ち抜き戦が始まりました。
当ブログではオリジナルのトーナメントを表を作り、大会後更新した結果を見れる固定ページを作成しています。
下記ページにトーナメント表など大会情報を記載するので、トーナメントの最新結果をご覧になりたい方は是非ご利用ください。