昨日Bブロックの開幕戦が行われ、これから始まる長いリーグ戦の大事な初戦が終わりました。
開幕初戦から波乱もあり、今年のG1は何かが起こりそうな気配が漂います。
特に開幕の相手が矢野通だった内藤哲也は、絶対負けない自信と負けるはずがないという油断があったことでしょう。
大事な初戦を4分持たずに落としてしまいました。
G1クライマックス
7・13@大田区総合体育館反則全部乗せ
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— -プロレスblog (@tope_tokyo) 2019年7月13日
多くのファンが注目した一戦は、メインイベントで闘ったジェイ・ホワイト対後藤洋央紀だったと思います。
これで負ければ終わりだと自負していただろう後藤は、初めてジェイから3カウントを奪い反撃の狼煙を上げました。
G1クライマックス
7・13@大田区総合体育館『G1のGは後藤のジィーだぁぁぁぁぁぁ』
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全選手にとって負けられない初戦だったと思いますが、特にこの2人にとっては絶対負けることのできない初戦だったのではないかと思っています。
その2人とは…
ジュース・ロビンソンと鷹木信悟
今年のレッスルキングダムで、USヘビー級のベルト奪還に再度成功したジュース・ロビンソン。
過去3度防衛したベルトは、かつての友であり慕っていたジョン・モクスリーに奪われてしまいました。
トレードマークだったドレッドジヘアーも切り、自分の存在を証明するための一戦だったのにも関わらずモクスリーに勝つことはできず。
結局、モクスリーの引き立て役にしかなれなかった自分に、腹が立っていたことでしょう。
失意の中でのG1出場で、もう一度自分の価値を証明したかったジュース。
ヤングライオンからレスラー人生をやり直したジュースにとって、多くの外国人レスラーの中に埋もれるわけにはいきません。
リーグ最終戦で勝点で引けを取らない状態でモクスリーと闘う為にも、この初戦は絶対落としたくなかったことでしょう。
相手が誰であろうとも、絶対勝つという気迫を感じたG1初戦でした。
負けられないのは鷹木にとっても変わりありません。
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)では準優勝に終わり、G1出場選手の中では当落線上の選手だったことでしょう。
BOSJを優勝したウィル・オスプレイがG1公式戦初戦で敗れたため、尚更負ける訳にはいかなかったと思います。
ジュニアはヘビー級で通用しないと言われない為にも、勝つ必要があった…
そもそも階級関係なしで闘ってきた鷹木にとって、どんなレスラーが相手であっても決して格上ではありません。
昨年、全日本のチャンピオンカーニバルに出場し並みいるヘビー級レスラー相手に、同等以上に闘いました。
しかし、多くの新日ファンにとってはジュニアの選手という見方が多いのかもしれません。
そんなファンの声をかき消すためにも、G1初戦を白星発進したかったことでしょう。
そんな2人の意地のぶつかり合いは、昨夜のベストバウトだったと思います。
まだ始まったばかりだ… https://t.co/3vON21fPlW
— 鷹木 信悟(SHINGO TAKAGI) (@Takagi__Shingo) 2019年7月13日
G1初戦を勝利することができなかった鷹木ですが、試合後ポジティブなコメントが聞けました。
『チキショーー!。負けちまった。ジュースの野郎、とんでもなく熱いな。パンチとかそんなことどうでもいいや。
負けて言うのもなんだけど、ジュースが相手で最高のスタート切れたぜ。負けてから這い上がってやる。
まだ終わりじゃねえよ!始まったばっかだ』
実力者や曲者に個性派揃いのBブロックですが、この2人がリーグ残り8戦も熱戦を繰り広げてくれることでしょう。
記録にも記憶に残る試合を期待せずにはいられません。