G1クライマックスは終盤戦に突入し、残る大会は本日の横浜大会と両国国技館大会3DAYSを残すのみ。
昨日のAブロック浜松大会では、同率で勝点首位だったウィル・オスプレイが敗北し一歩後退。
勝点12が3人並ぶも直接対決で2人に勝っているジェイ・ホワイトが優位な状況です。
勝点10以上の4選手全員に優勝決定戦進出の可能性が残されている状況なので、リーグ最終戦の試合準がどうなるかは気になるところでしょう。
恐らく、該当選手の公式戦の順番はご覧のようになるんだと思います。
▪︎第4試合
オカダカズチカ vs ウィル・オスプレイ
▪︎第5試合
飯伏幸太 vs タイチ
▪︎第6試合(メイン)
ジェイ・ホワイト vs 石井智宏
ファイナリストが誰になるのか、注目の一戦は16日金曜日です。
※最新の星取表アップページはこちら
Bブロックはリーグ公式戦を2つ残し、優勝決定戦に進める可能性が高い選手はご覧の5人。
勝点10 | 内藤哲也、EVIL |
勝点8 | 後藤洋央紀、SANADA、ザック・セイバーJr. |
勝点6の選手も2連勝して勝点を10に伸ばせば、同率首位が複数になれば可能性は残されています。
しかし、上記5人が勝点11位以上にならないという絶対条件があるため極めて難しい状況です。
今夜、横浜武道館で行われるリーグ戦では、さらにファイナリスト候補が絞られる可能性があります。
本日18:30から行われるBブロック公式戦ですが、個人的に最も注目しているのは、混沌の荒武者こと後藤洋央紀。
対戦相手が前回内藤哲也から3カウントを奪ったEVILというのもポイントです。
命、燃やすぞ!! https://t.co/w49YtuIj5E
— 後藤 洋央紀 Goto hirooki (@510njpw) October 11, 2020
Bブロックの開幕戦のKENTA戦で肩を負傷し黒星スタートとなった後藤。
その後も黒星先行のリーグ戦となりましたが、10・11愛知大会で遂に白星が黒星を上回りました。
しかも、G1公式戦で一度も勝ったことのないという棚橋弘至に勝っての4勝目です。
今夜の相手はバレットクラブ内紛騒動の渦中の人であるEVIL。
もし、この一戦でEVILに勝つことができれば逆転で優勝決定戦進出の可能性が高まります。
EVILは今年の「NEW JAPAN CUP」でも敗北した因縁の相手。
一筋縄ではいかない相手ですが、後藤には優勝決定戦に進出する為の優位なデータがあります。
以前、過去のG1成績と近年のデータを調べ優勝予想をした結果、Bブロックからは後藤が優勝決定戦に進出するというデータをはじき出しました。
過去6年間、優勝決定戦に進出した選手は前年4勝1分け以上(勝点9以上)の成績を残しているというデータです。
Bブロックの中でこのデータに当てはまるのは、内藤哲也と後藤洋央紀の2人だけ。
G1の歴史上、IWGPヘビー級王者ながら優勝したのは1995年の武藤敬司と2000年の佐々木健介の2人しかいません。
過去10年を振り返っても、IWGPヘビー級王者は優勝決定戦に進出していないというデータもあります。
このデータ通り後藤が優勝決定戦に進出できる位置にいるということがポイントでしょう。
しかしながら初戦で肩を負傷し、愛知大会の棚橋戦では膝を痛めるという満身創痍の状態です。
まるで昨年のG1で足首を負傷しながらG1を制覇した飯伏幸太のように…
過去データと昨年覇者と同境遇というハンデを背負った後藤は、Bブロックの選手達の中で最も運気が高まっているかもしれません。
もし今夜、二冠王者を倒したEVILから3カウントを奪えば、ファンの期待値も急上昇することでしょう。
内藤の試合結果次第では同率首位に躍り出る可能性もあります。
後藤はSANADAに勝っているので、EVILに勝てば勝点が並んでも優位な状況になるということ。
4年振りの優勝決定戦進出、そして2008年以来のG1制覇も夢ではないでしょう。
『こんな時代だからこそ俺は奇跡を信じる!!』と口にした後藤ですが、現在積み重ねた勝点は実力で勝ち得た結果であり、奇跡なんかじゃありません。
荒ぶる魂を燃やし激勝する姿こそ、ファンが期待する姿です。
今秋のG1クライマックスで、後藤がメインイベントを務めたのは1度だけ。
この時は内藤に敗れマイクを握ることはできませんでした。
10・17両国国技館大会で勝点をトップに立つことができれば、あのフレーズを聞くことができるかもしれません。
いや、あの雄叫びを聞かせてください。
『G1のGはGOTO(後藤)のGだぁ!』