日米ヤングライオン対決で「見えた実力」と「見えなかった焦り」

“独り言考察”




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1クライマックスシリーズで公式戦以外の楽しみの一つが、柴田勝頼が育てた教え子達が日本のシリーズに初参戦するということ。

彼らは柴田が育てた、LA道場のヤングライオンとも呼べるでしょう。

柴田イズムを伝承するヤングボーイズが、日本のリングでどんな勇姿を見せるのか期待は高まるばかりです。

 

G1でセカンド業をこなすLAボーイズですが、KENTAの公式戦が無い時だけ一緒にタッグを組んで試合をします。

そして遂に組まれた、LAボーイズと野毛道場のヤングライオン対決

 

しかし、このヤングライオン対決が組まれたのは、7・13大田区総合体育館での一戦だけ

この日以降は、一度も対戦が組まれていません。

当然、一度きりの対戦をお互い意識していたことでしょう。

 

KENTAと棚橋弘至の前哨戦でもあったこの一戦は、LAボーイズのカール・フレドリックス成田蓮からタップアウト勝ち。

 

この結果に衝撃を受けたファンも多かったことでしょう。

初対決となった日米ヤングライオン対決が、海野と成田のホームである日本で負けることになるとは…

 

この日柴田チルドレンが見せたプロレスは、オーソドックスなレスリング技術以上に勝ちたいという気持ち

野性味溢れる闘争本能を前面に押し出し闘いました。

彼らにとってこの1試合は、いつまた訪れるか分からない最大のチャンスだったことでしょう。

試合が終わりリングを降りた後も海野と成田に詰め寄る姿勢は、ハングリー精神の塊でした。

 

バックステージでは成田が悔しさを素直に言葉にしましたが、海野は冷静に分析しどこか他人事のようにも聞こえます。

成田『今日は負けたけど一回負けたからって認めたわけじゃないからな。頑固もんだから、俺。じょっぱりだから。まだまだ、まだまだ……』

 

海野『LA道場のヤングボーイ、決してニュージャパン道場のヤングボーイが手を抜いてたわけでも力がなかったわけでもない。全力で叩きのめしにいった結果がこれか。この負けをしっかり受け止めて今シリーズ、そしてこれからの未来、絶対LA道場の奴らと闘うことになると思うけど、必ず最後は自分たちがリングの上に立って笑ってやるよ』

引用:新日本プロレス

 

LA道場のヤングボーイズ達は、あくまで倒すべき大勢のレスラーの1人でしかないのかもしれません。

 

 

、このままで終わらないのは野毛道場育ちのヤングライオン達でしょう。

シリーズ最終戦となる8・12日本武道館大会の対戦カードは未定ですが、試合が組まれる可能性もあります。

 

もしかしたら、海野と成田が再度対決を直訴するかもしれません。

8・12日本武道館の第1試合で、混じり気のない日米ヤングライオン対決を見たいと思うファンは、私だけではないでしょう。

海野翔太&成田蓮 vs カール・フレドリックス&クラーク・コナーズ

 

 

9月下旬には東海岸3都市でアメリカ遠征も行われます。

日本のヤングライオン達も遠征に同行する可能性もあるでしょう。

ホームの屈辱はアウェイの地で晴らして欲しいと願うばかりです。

 

 

チルドレンが成長し結果を出せば、自ずと新しい練習生も増えて、近い将来海外興行の中核を担うメンバーになるでしょう。

そしていつか日本のリングに上がることを夢見ているはずです。

 

新日本の中心選手にまで上り詰めたジェイ・ホワイトジュース・ロビンソンも、かつては青い目をしたヤングライオンでした。

誰もが平等にチャンスが巡って来るわけではない新日本において、LA道場ボーイズへの期待は高まるばかりです。

 

近い将来、新日本のシリーズ中に謎の映像が流れたら、その正体は柴田チルドレンの1人かもしれません。

日米ヤングライオンの下克上が現実味を帯びてきました。

 

この勢いを止めるなら…

今しかありません。