飯伏との試合後に伝えたメッセージと棚橋が神と呼ばれる所以

真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




阪大会のセミファイナルで成し遂げられた“神越え”

厳しい足攻めを耐えた飯伏幸太が、棚橋弘至から2度目の勝利。

試合を通して棚橋から“気持ちを貰った”と語った飯伏ですが、リーグ突破へ向け価値ある勝ち点2を獲得しました。

 

試合後、うつ伏せのまま立てない棚橋の手を取り感謝する飯伏。

その飯伏にエースから何かメッセージを送られていました。

 

マイクで拾えるか拾えないかの小さな声で、NJPW WORLD(ライブ&オンデマンド配信)で視聴していたファンも聴き取れなかったことでしょう。

試合後、バックステージでなんとか口を開きましたが、棚橋の口から何を伝えた聞くことはできませんでした。

『どんな、どんな1年を過ごしてきたか、それが今日わかるって言ったけど、飯伏、飯伏よ、苦しんだんだろうな。

期待されて、期待以上にこたえられなくて……。まあ、その苦しみが、飯伏から伝わってくる。

俺の1年は、俺の1年は、考えてみれば、ベルトを獲ったけど、ケガして欠場して、またケガして手術して。人に誇れるような1年じゃなかったかもしれない。

ただ、まだ終わんねぇから。俺はしつこいから……』

引用:新日本プロレス

 

大阪2連戦となった翌日、棚橋は飯伏とタッグを組んでバッドラック・ファレとの前哨戦に挑んでいます。

想いを伝えた飯伏と、どんな気持ちでリングに上がったのか…

 

結局、この前哨戦でも飯伏戦で何を話したかは謎のまま

『よしッ! 次は、大物狩り、大物狩りといきますか。正面から、正々堂々といくから。

もう、リングアウト勝ちを拾ってきたけど、しっかり、しっかり勝ってやろうと思います。これを英語にして、ファレに言っといて』

引用:新日本プロレス

 

飯伏からもその答えを聞くことは出来ず、いつか本人から語られる日を待つしかないのか?

しかし、あの激闘の余韻が残る内に知りたい欲求に駆られます。

 

もしかしたら、音量を上げれば聴きとることができるかもしれません。

淡い期待を抱き、何度かチャレンジ。

大歓声と解説者の声で微かにしか聴こえませんでしたが、何とかこのフレーズだけ聴き取ることができました。

恐らく棚橋はこう言っていたのでしょう

 

『もうとっくに超えてるから』

 

私が聞いた言葉が間違いでなければ、とうの昔に棚橋は飯伏を認めていたということでしょう。

エースを越える存在として、新日本を託せる存在として

 

いつか飯伏が自分を倒した時のために、敢えて言わなかったんだと思います。

飯伏が越えたと思えるその日まで、“飴”を与えさせることはなかったのでしょう。

 

 

えてみればG1直前の棚橋のポットキャストでも、棚橋ならではの表現でEVIL辛辣なエールを送っていました。

シングルプレイヤーとしてはEVILというキャラが足枷になっているせいで、もう一個上(チャンピオン)に推せないんじゃないかと…

 

直接このポットキャストを聞いたのか、はたまた第三者から聞いたのかは分かりませんが、EVILは確実に棚橋の発言を意識していました。

結局、7・30高松大会で返り討ちにしましたが、EVILにとって今G1ベストバウトになったのではないでしょうか。

試合後の“飴”も忘れることはありませんでした。

『そして、EVILにひとこと言っとこうかな

ちょっと、上から言われるのは、本人、気に食わないかもしれないけど。

すげぇレスラーになったなあ……

引用:新日本プロレス

 

棚橋の言葉に感化されたEVILは、まだまだG1優勝を諦めていません。

『ああ、クソッ……。俺はまだ、「G1」、(優勝決定戦進出の)可能性、残ってんだろ?生き残ってんだろ? 

だったらよ、次、浜松(8.7)、オカダ、テメエに死んでも勝ってやる。よく覚えとけ!』

引用:新日本プロレス

 

棚橋が注いだ油は、黒煙と共に物凄い勢いで燃え上がっています。

EVILが浜松でオカダカズチカを倒すようなことがあれば、棚橋の辛辣なエールが起爆剤になったと言えなくもないでしょう。

 

棚橋の言葉ひとつで、試合の行方さえも変える力があるのでしょう

やはり棚橋弘至という存在感と影響力は、誰も代わりはいない神の領域なのかもしれません。