G1を優勝した飯伏幸太に贈られなかった“おめでとう”の言葉

真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』



度目の挑戦でG1クライマックス初優勝を成し遂げたのは、今年新日本と永久契約を結んだ飯伏幸太

 

2014年に満を辞してヘビー級に転向するも、思うような結果が残せませんでした。

あれだけの人気も実力もありながら、ヘビー級のベルトを手にするまで費やした時間は約4年。

 

それでも転機になったのは、昨年2月のゴールデン☆ラヴァーズ(以下G☆L)再結成だと思っています。

ケニー・オメガとの試合は、良くも悪くも飯伏の現在地を知るキッカケになったのではないでしょうか

昨年何度か組まれたケニーとのタッグは、どの試合も美しく芸術とも言える作品だったと思っています。

 

世界中のファンからベストバウトマシーンと称賛され、IWGPヘビー級王者になっても自分を必要としてくれるケニーに、嫉妬や葛藤が生まれるのは自然なことでしょう。

それでも昨年のG1の公式戦でケニーを破っての決勝戦進出は、飯伏にとって自信になったと思います。

そのケニーがセコンド付き万全で臨んだG1決勝は、“神”を超えることができず夢破れてしまいました。

飯伏に何が足りなかったのか…

 

 

れから1年、飯伏は念願のG1クライマックス優勝を果たしました。

昨年と今年で180度違う1年を過ごし、変わろうと努力してきた飯伏。

長きにわたる激闘のハッピーエンドに、多くのファンが歓喜しました。

 

諦めない、逃げない覚悟でやっと届いたG1の頂。

飯伏のこれからの活躍に、ますます期待が膨らみます。

 

実は優勝後のインタビューで、気になる質問がありました。

『相手にはたくさんセコンドがいた一方、ご自身は一人でリングに上がり、最後まで一人でしたが、心細さなどは?』

 

女性記者からの質問でしたが、人によっては昨年の決勝戦と比べての質問にも聞こえたことでしょう

私には“ケニー”の名前を連想する質問にも聞こえました。

決して意図した質問ではなかったかもしれませんが、飯伏にとってもケニーを連想させる質問だったのではないでしょうか。

 

この質問に対する返答が、すべてを物語っています。

『いや、僕はずっと一人です。

……というのは、もうやめましょう(笑)いや、寂しすぎましたね。一人ですよ

引用:新日本プロレス

 

「いや、僕はずっと一人です」とは建前でしょう。

やっと再結成し、1年間ずっと一緒に闘ってきたケニーが傍にいないんです。

寂しくないわけがないでしょう。

私も含め一部のファンはこの飯伏の返答に心苦しくなったと思います。

 

 

存知のファンも多いかと思いますが、実はG1の武道館3連戦と同じ時期に日本に来日していたケニー・オメガ

私を含めケニーが武道館に現れることを期待するファンもいたことでしょう。

例え会場に現れなくても、飯伏の優勝を祈りその活躍を見守っていたと思います。

 

G1開幕直前につぶやかれたツイートは、飯伏の活躍を願うものでした。

“名前が出せなくても、まだ生きてる。見ている。応援している。”

引用:Kenny Omega 公式Twitter

 

しかし、優勝後はケニーから飯伏の優勝を祝うツイートはありませんでした

多くのファンが、日本に滞在していたケニーの祝福ツイートを期待していたことでしょう。

しかし、ケニーのTwitterアカウントからは飯伏を祝福するツイートはつぶやかれていません。

 

なぜ、飯伏に“おめでとう”と言わなかったのか?

 

1人で闘って優勝した飯伏にとってこれがゴールではなくスタートだと思い、敢えて祝福しなかったのかもしれません。

飯伏がG1優勝後に祝福ツイートをしてしまっては、折角の初優勝という話題に水を差す可能性もあり自粛したのでしょう。

結果、様々なメディアが飯伏の優勝を大きく取り上げました。

 

勿論、ケニーは飯伏が優勝した試合を見ていなかったわけでもありません。

代官山の『HAOMING』SHOPで、ケニーが試合を視聴する動画がハオミンのインスタのストーリーにもアップされていました。

※インスタのストーリーの性質上、その動画は24時間でなくなっています

 

つまり、飯伏のG1を見守り祝福したかったにも関わらず、“おめでとう”と言うことは我慢したんだと思います

 

1人で闘っているのは飯伏だけではなく、ケニーも一緒です。

ELITEという仲間がいても最愛の友がいないケニーにとって、今の現状は1人で闘っていることと同じ状況ではないでしょうか

 

ひとり立ちする為に、ケニーの名前を出されることを嫌がった飯伏

飯伏の優勝を一緒に喜びたくても、必死に我慢したケニー

 

お互い選んだ道と言われればそれまでですが、そんな状況でも闘い続けるプロレスラーを尊いと言わず何と言えばよいのでしょう。

 

 

Gを初優勝した飯伏にとって、優勝トロフィーも優勝旗も手にすることは初めてのことでした。

多くのファンが折れそうで折れない優勝旗に、冷や冷やしながら見守っていたことでしょう

 

あれだけしなっていた旗ですが、決して折れることはありませんでした。

なぜでしょう?

もしかしたら、優勝旗が折れなかったのは、見えない誰かが支えていたからかもしれません。

 

やっぱり私は、飯伏とケニーの再会を新日本のリングで見たいんです。

いつかそんな日が来ると信じています。

必ず…