オカダカズチカの批判の矛先は… IWGP世界ヘビー級初挑戦

オカダ・カズチカ【撮影:koba】
“独り言考察”




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急事態宣言延長で日曜日から月曜日の開催へスライドされた、新日本プロレスの上半期の総決算「ドミニオン」。

試合数こそ全5試合と多くないものの、凝縮された闘いがそこにはあるでしょう。

試合開始は18時から行われます。

 

注目カードは目白押しですが、中でも最注目なのがオカダカズチカのIWGP世界ヘビー級王座初挑戦でしょう。

2020年の1月5日にIWGPのベルトを失って以降、一度もIWGPに関わらなかったオカダが満を辞して王座決定戦に臨みます。

 

オカダカズチカが批判した二冠黒歴史

 

「ドミニオン」直前に公開されたオカダのインタビューでは、昨年の二冠戦の闘いを黒歴史と批判し一刀両断しました。

 

誤解のないように説明すると、オカダは二冠戦の全てを否定している訳ではありません。

インタビューでも『一概に「二冠がダメ」ってわけではない』と語っており、世の中の状況も踏まえ印象に残らない闘いになってしまったのは仕方がないと語っています。

それでも『黒歴史』と語ったのは、新日本プロレス49年の中でやってはいけない2つのことをしてしまったからだと語りました。

 

2番目にやってはいけないこと

 

「2番目にやってはいけないこと」と語ったのは、二冠王座を巡る闘いです。

恐らく、オカダを破った内藤哲也とのダブル選手権以降も続けて二冠防衛戦にしてしまったことについて批判しているのでしょう。

コロナ禍の状況で試合数や出場選手も限られ、苦肉の策だったのかもしれません。

二冠という話題性に走った新日本と、それを止められなかった自分への戒めの意味も込めて黒歴史と語りました。

 

それでも印象に残っていないと語ったのは、二冠戦の話題の中心だったEVILへの批判かもしれません。

無料で公開されたインタビューで、オカダはEVILの名前を一切出しませんでした。

NEW JAPAN CUP決勝戦で自分が負けなければ、手段を選ばず闘ったEVILに勝っていれば、こんなことにはなっていなかったのだとうと思っているのかもしれません。

逆に今でもEVILを意識しているとも言えるでしょう。

オカダがIWGPのベルトを再び手にした時、EVILがどう動くのか…

 

1番やってはいけないこと

 

そして、1番やってはいけなかったことと語ったのは『ベルト統一』です。

今までの歴史に終止符を打ち、初代王者に飯伏幸太の名前が刻まれたということに対し憤りもあるのでしょう。

仮に今夜の一戦に勝利したとしても、IWGP世界ヘビー級王座の歴史に刻まれるのは “第3代王者” という不名誉な称号です。

他のレスラーにとっては名誉なことでも、世界が認めるIWGPの闘いをし続けてきたオカダにとっては複雑な気持ちでしょう。

リセットされたベルトに再び自分の名前を刻む為に、いま一度IWGPの闘いに挑戦します。

 

今夜の一戦でIWGP世界ヘビー級王座新チャンピオンが誕生します。

オカダが勝っても鷹木信悟が勝っても、IWGP世界ヘビー初戴冠です。

オカダが歴史を取り戻すのか、鷹木が新しい歴史を切り開くのか…

運命の一戦は今夜18時試合開始です。