昨年、1年間通して三冠ヘビー級のベルトを守り、「プロレス大賞」MVP級の活躍をしてきた全日本プロレスの宮原健斗。
全日本プロレスの選手がMVPを受賞したのは、2008年に武藤敬司が最後。
11年振りとなる全日本の選手のMVPも期待されましたが、残念ながら同賞受賞には届きませんでした。
東京スポーツ新聞社制定
「2019年度 プロレス大賞授賞式」殊勲賞受賞 宮原健斗選手登場!#ajpw #ajpwtv #プロレス大賞 pic.twitter.com/j1hCdgWa2K
— 全日本プロレス/alljapan (@alljapan_pw) January 16, 2020
2・11後楽園ホール大会で10度目となる防衛戦も控えており、今年も全日本の顔として大活躍が期待されます。
そんな宮原ですが、週刊プロレスの隔週連載「宮原健斗の最高ですか!?聞こえないなぁ〜」で2020年にやるべき事を語っていました。
連載ではレスラー宮原健斗にしかできないことに挑むことがモチベーションであり、今やるべき宿題と語っています。
さらに、プロレス大賞の他の賞を受賞した全ての選手がライバルだと言い、2020年もMVPには拘りたいと宣言しました。
詳しくは今週号の週刊プロレスをご覧ください。
※楽天ブックスのリンク貼っています
そう言えばプロレス授賞式後に語った2020年の意気込みでも、似たような事を言っていました。
『この度は殊勲賞という名誉ある賞をいただき、本当にありがとうございます。これもいつも応援していただくファンの皆様のおかげです。
ですが、2019年僕は「M・V・P」を公言してきました。この「M・V・P」を逃したこの2019年の宿題は2020年に晴らしたいと思います。
プロレスの神様からの宿題は2020年に持ち越しです。
2020年も最高の1年にします。宮原健斗、最高!』
今回の週刊プロレスの連載で宮原が一番強調したのが、分かりやすさを伝えるということ。
現在三冠ヘビー級チャンピオンの宮原ですが、あと少しで達成する記録があります。
最高記録 | 宮原健斗の現時点記録 | |
最多連続防衛 | 10回連続(川田利明) | 9回連続 |
最多通算防衛 | 通算21回(三沢光晴) | 通算19回 |
※2020年1月24日現在
記録を塗り替え新記録を創ることは、全日本のファンに分かりやすいアピールとなるでしょう。
しかし、これだけの記録でも全てのプロレスファンに響くわけではありません。
仮に両方の記録の更新を実現し、今年1年間三冠のベルトを死守したとしても、MVPを取れる保証はないでしょう。
勿論、プロレス大賞MVPを狙うことが全てではありません。
しかし、目標とし闘い続けることは必要なことでしょうし、世間に『最高なレスラーと云えば宮原健斗』と言われる事を願っていると思います。
では、もっと分かりやすアピールとは何でしょう?
例えば、最多連続防衛記録の更新11回の相手に、日本国内のプロレス界において知名度も実力もトップの選手と闘うというのはどうでしょう。
もしその相手が新日本プロレスの棚橋弘至だったら、分かりやすく歴史的一戦と言えるのではないでしょうか。
日本国内でもっとも人気の高い団体である新日本プロレスの顔であり、過去4度プロレス大賞MVPを獲得した棚橋との防衛戦となれば、2020年最も話題性のある一戦になるかもしれません。
しかも、現在棚橋は減量して一緒に落ちてしまった筋肉量を増やす為、増量中とのこと。
そして、2月から絞って3月に照準を合わすと言っているのです。
新日本において3月はヘビー級最強を決めるトーナメント「NEW JAPAN CUP」(以下NJC)を控えています。
宮原が次の防衛戦の相手である青柳優馬に勝てば、11回目の防衛戦は3月に行われることが有力です。
仮に、全日本の3・23後楽園ホール大会「2020 DREAM POWER SERIES」で防衛戦が行われるなら、NJCも終わり新日本も試合がありません。
これは最高のタイミングと言えるのではないでしょうか。
例えば2019年度プロレス大賞MVPを受賞した選手に、シングルマッチで勝利したらかなり分かりやすいのではないでしょうか。
つまり、オカダカズチカを倒した上での年間通しての三冠防衛を達成したら、これ以上の説得力はないかもしれません。
MVPの基準として「どれだけ多くの方にプロレスの魅力を伝えられるか」という点は、非常に重要視していると思います。
試合に勝つだけではなく、話題性や意外性、多くのファンの目に触れることも大事でしょう。
宮原の言う【分かりやすさ】が何なのか考えた時、新日本プロレスで最も盛り上がる大会「G1クライマックス」に出場し好成績とインパクトを残すこと。
そして、前年度MVPのオカダを倒すことは誰しもが分かりやすい活躍だと言えると思います。
もしかしたら、プロレスの神様からの宿題とは三冠ヘビー級王者としてG1に出場すること、“同世代のライバル”オカダカズチカを倒すことかもしれません。