宿敵であるザック・セイバーJr.を破り、遂に手にしたブリティッシュヘビー級のベルト。
昨日母国イギリスで行われた試合後、ウィル・オスプレイはSNSでヘビー級に階級を上げて闘うと宣言しました。
7 years put to rest.
New British Heavyweight Champion.I will now officially make the jump and be competing in the Heavyweight division.
📷 @BeyondGorilla_ pic.twitter.com/Xm2Ky6Y9ia
— ᵂⁱˡˡ ᴼˢᵖʳᵉᵃʸ • ウィル・オスプレイ (@WillOspreay) February 14, 2020
『I will now officially make the jump and be competing in the Heavyweight division.』
(ヘビー級ディヴィジョンに階級を上げ闘っていくことを、今ここに宣言する)
かねてからヘビーで闘いたいこともジュニアで闘い続けることも両方口にしていたオスプレイですが、額面通り受け取ればこれがジュニア卒業宣言と取れるでしょう。
共にジュニアとして闘い続けた高橋ヒロムは、オスプレイの発言の真意を確かめそうとしています。
Congratulations Will Ospreay! But you don’t want me anymore?😭
— 高橋ヒロム Hiromu Takahashi (@TIMEBOMB1105) February 15, 2020
『Congratulations Will Ospreay! But you don’t want me anymore?』
(おめでとう、オスプレイ!でも、俺との闘いはもう望まないということかい?)
昨年、ヒロムが欠場の間にジュニアとして縦横無尽に闘い続けたオスプレイ。
ジュニアでもヘビー級で通用することを証明したと同時に、ヘビー級でやるべき事、そしてヘビー級での可能性に気付いたのかもしれません。
オスプレイがヘビー級に転向すれば、確実にヘビー級は活性化するでしょう。
NEW JAPAN CUPやG1クライマックス出場は当たり前となり、WORLD TAG LEAGUEへのエントリーも可能となります。
ブリティッシュヘビー級のベルトに限らず、他のシングルのベルトへの挑戦も見えてくるでしょう。
特にNEVER無差別級の王者である鷹木信悟は、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの決勝戦で敗れた借りがあります。
今週行われる後楽園ホール大会での防衛戦に勝利した暁には、オスプレイの名も口に出すかもしれません。
夢広がるヘビー級戦線ですが、ジュニアにとっては大きな痛手でしょう。
魅力的な選手は沢山いますが、ジュニアの扱いがヘビーと同等になるという願いは、一歩後退となってしまいます。
昨年のレッスルキングダムに向けての「第2弾対戦カード発表記者会見」で、オスプレイは1・5東京ドーム大会はジュニアの試合がメインに相応しいと言っていました。
『そう、たしかにこの2人は伝説のレジェンド中のレジェンドということでそうなっても仕方がないなという思いはあるのだけれど、やっぱり大阪のファンのリアクションを見てみた時に、ヒロムが登場がしてきた時は、会場中がまるで地震のようなもの凄い歓声だったので、これが自分が思うファンが見たい1月5日のメインのカードじゃないかと、そういう風に思っていて。
(中略)
自分がこの新日本で今年1番、1番頑張って、みんながいない穴を埋めて、みんなが戦えない時に自分が1番身体を張ってファンの為に自分の為に戦ってきたってたっていう自負がある。なので、やっぱり人々が、ファンが見たい試合を1月5日のメインイベントにするのが自分の中では1番しっくり来るかなと思っていて。それで、このオスプレイ対ヒロムっていうカードを1月5日のメインに持ってきたいなと自分はいまそう思ってる。』
引用:新日本プロレス
この発言に、ヒロムもジュニアを一緒に盛り上げてくれるオスプレイに感謝。
1・4東京ドーム大会では、ジュニアの試合がメインイベントに遜色ない内容であることを証明しました。
オスプレイがSNSで発信した通りヘビー級転向が決定すれば、ヒロムにとって良き理解者であり、最強のライバルを失うことになるでしょう。
しかし、ヒロムにとってオスプレイのヘビー級転向は1つ大きなメリットがあります。
1・4東京ドーム大会ので勝利したヒロムは、対オスプレイとのタイトルマッチは2連勝と勝ち越しています。
試合後も、いつでも挑戦する権利があると言いました。
『オスプレイ、ありがとう。当分、やりたくないけど、ありがとう。オスプレイ、いつでも挑戦する権利、お前は持っているよ。当分やりたくないけどね。少なくとも半年は勘弁してくれよ、オスプレイ。まあやりたいなら構わないけど』
引用:新日本プロレス
いつか、オスプレイがIWGPヘビー級のベルトを初戴冠した時、借りを返したい相手にヒロムの名前を出すかもしれません。
もし、その時ヒロムがジュニア王者であればヘビーとジュニアのタイトルマッチが実現する可能性もあるでしょう。
ヒロムの夢である「ジュニアのベルトを持ちながらIWGPヘビーに挑戦する」が叶う瞬間です。
オスプレイの次なる挑戦は、ヒロムの夢に続く希望なのかもしれません。
いつになるか分かりませんが、ヘビー級王者ウィル・オスプレイとジュニアヘビー級王者高橋ヒロムのタイトルマッチが実現することを願いたいと思います。
2人のライバル関係はヘビー級に転向しても終わらないと信じて…