G1 CLIMAXでグレート・オーカーンに課せられたハンデ

グレート・オーカーン【撮影:koba】
“独り言考察”




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、殆どの大会に皆勤賞レベルで出場し続けるユナイテッド・エンパイアのグレート・オーカーン。

AEWxNJPW合同興行へ向けても、何度も日米を往復していました。

最近では試合だけではなく、プロモーション活動も幅広く行なっています。

今年4月に女児を救い、一気にその名を全国に広めたオーカーン。

新日本でも親会社のブジロードでも、広報活動に引っ張りだこです。

 

オーカーンのSNSの投稿を見れば、その忙しさは一目瞭然でしょう。

度重なる広報活動で弱音を吐くほど、オーカーンの需要は絶えません。

 

G1クライマックスでオーカーンに課せられたハンデ

 

当然、広報活動はオーカーンだけではなく、他にも何人ものレスラーが同様に行っています。

約1ヶ月に渡る過酷なリーグ戦が控えている中で、身を粉してプロモーション活動を行う選手達には頭が上がりません。

 

ご存知の通り、今夏のG1クライマックスは4ブロックに分かれています。

例年までなら1大会おきに公式戦が組まれていましたが、今年は1大会に必ずA〜Dの全てのブロックの公式戦が組まれました。

これによりスケジュールは複雑化しており、公式戦の間隔は選手によってまちまちです。

気になって全ての選手のスケジュールを調べたら、ある事に気付くことができました

 

こちらはオーカーンが属するBブロックのリーグ初戦と最終戦の公式戦の日程です。

石井智宏7/178/16
タマ・トンガ7/208/16
SANADA7/168/16
タイチ7/178/14
グレート・オーカーン7/268/14
ジェイ・ホワイト7/168/16
チェーズ・オーエンズ7/208/9

 

パッと見て分かる通り、オーカーンのリーグ公式戦の初戦だけ日程がかなり後ろなのが分かります。

これが何を意味するのかというと、他の選手より公式戦6試合を闘うスパンが短いということです

 

例えば、現IWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイトは、G1開幕戦の7月16日に公式戦初戦を闘い、リーグ最終戦である8月16日に最後の公式戦を闘います。

この期間を計算するとジェイはリーグ戦の公式戦6試合を、31日間かけて闘うことができるということです。

一方でオーカーンは、公式戦の初戦と最終戦の間隔が19日間しかありません。

単純に比べるとオーカーンはジェイに比べ、公式戦6試合をこなす日程が12日間短い計算になります

 

このオーカーンのタイトスケジュールはBブロックで一番過酷であり、4ブロック全てを含めても2番目にタイトな日程です。(ちなみに1番はトム・ローラー)

G1開幕までに過酷な広報活動を組まれ、本番のリーグ戦は誰よりも短い期間で公式戦を闘わなければならないオーカーン。

これは最早ハンデ以外の何物でもないでしょう。

 

オーカーンを優勝させない策略か…

グレート・オーカーン【撮影:koba】

 

先日行われたG1クライマックスの記者会見で、オーカーンは大会に懸ける意気込みをご覧のように語っていました。

『そうだな……目標ね、まあ負けることじゃねーか。全勝優勝が確定してるんだからな、以上』

引用:新日本プロレス

 

会見中はスマホでゲームをし、登壇時には何を話すのか質問したオーカーン。

もしかしたら連日の広報活動で睡眠時間がなく、眠気を堪えるためにスマホをずっといじっていたのかもしれません。

疲労困憊で話すべきことも思い出せないほど、疲弊していた可能性も考えられます。

 

オーカーンが属するBブロックには優勝候補筆頭のジェイ・ホワイト、名勝負製造機の石井智宏、新日イチのイケメンSANADAなど、人気と実力を備えた選手ばかり配置されました。

その中でG1出場2回目のオーカーンは新参者と言えるでしょう。

現チャンピオンのジェイがいるブロックなのに、全勝されては困るという新日上層部の思案が見え隠れしなくもありません。

もしかしたら、過酷な日程を組みオーカーンをリーグ突破、そしてG1初優勝させない為の新日本の策略かも…

その可能性は0.1%もないかもしれませんが、0%とは言い切れないでしょう。

 

女児を救い一躍ヒーローになったオーカーンですが、卑猥な写真をSNSに投稿したことで新日本の上層部はオーカーンのG1参戦にあたりハンデとなる足枷を考えたのかもしれません。

オーカーンのSNSの発信に深い意味があったとはつゆ知らず…

 

オーカーンの連日の広報活動とタイトな公式戦スケジュールは、全勝優勝を阻むためのハンデということなのでしょうか。

万が一にもそのようなことを新日本がするとは思えませんが、どんなに疲労困憊でもオーカーンは常に全力で闘ってくれるはずです。

ハンデを背負って勝ってこそ、スーパーヒーローの醍醐味と言るでしょう。

『神は乗り越えられる者にしか試練を与えない』と言いますが、この試練をオーカーンは乗り換えることができるのか…