プロレス団体の突然の活動休止に驚いたファンも多いと思います。
WRESTLE-1(以下W-1)は昨年末12月の後楽園ホール大会に初めて観戦しに行き、興味を持ったばかり。
現在、団体最高峰のベルトは、プロレスリング・ノア(以下NOAH)の中嶋勝彦が巻いています。
これからW-1とNOAHが、どのような交流が行われるのか楽しみにしていたのですが…
そんな中、W-1最後のビッグマッチに向け、各タイトルマッチの記者会見が行われました。
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👑W-1チャンピオンシップ記者会見に中嶋選手が登壇‼️
\中嶋「挑戦者は怪我しているんですよね?中嶋勝彦も舐められたもんだなと」
“WRESTLE WARS 2020”
3.15 大田区総合体育館
⭕️ WRESTLE-1チャンピオンシップ
(王者)中嶋勝彦 vs カズ・ハヤシ(挑戦者)https://t.co/SN87ACoPUG#noah_ghc #w_1 pic.twitter.com/eJ20QAUfu6— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) February 29, 2020
新型コロナウイルスの影響で、ファン参加可能な会見から非公開となってしまった記者会見。
この時点でW-1の無期限活動休止は発表されており、それを知った状態で会見に臨む中嶋からどんなコメントがでるのか気になっていました。
対戦相手のカズ・ハヤシは太腿の怪我で2月の大会を欠場しています。
もしかしたら同情するような言葉が出るかと思いましたが、中嶋から発せられたコメントは、所属レスラーへの批判や挑発でした。
『次の挑戦者がこんなに手負いなのにさ、誰もW-1の中から名乗りはないの? リング上でもそうだけど、あんだけいて誰もいないの? 上がるだけ上がって、手も出さず、唯一手を出したのがカズ・ハヤシ社長ですよ。そういうところが違うんだよね、色男は。覚悟がない人間はリングに上がるなよ。だから名乗りが誰もいないんだったら、万全のチャンピオンvs手負いの挑戦者だな。結果が楽しみだね』
引用:WRESTLE-1オフィシャルHP
外敵として上がっている以上、中嶋の発言が間違っている訳ではありません。
ただ、想像以上に無慈悲な言葉でした。
『(団体に引導を渡すような形になるがという質問に対して)いや、べつに(笑)。活動休止ね。ビックリしたよ。でも、俺には特に関係ないかな。やっぱり俺も一レスラーだから、レスラーとして、そしてチャンピオンとして、3.15大田区のリングに上がるだけですよ。ね?』
引用:WRESTLE-1オフィシャルHP
恐らく、3・15大田区総合体育館大会でもカズ・ハヤシへ無情な攻撃に終始する事でしょう。
活動休止が決まっている団体だとしても、情けをかけることはないんだと思います。
なぜ、中嶋はここまで冷たく無慈悲に、W-1の選手達を非難するのでしょう。
これは中嶋なりの叱咤激励メッセージなのか?
恐らく…
活動休止後も俺に向かって来いよというメッセージ
W-1のトップレスラーだとしても、他の団体とフルタイムの契約を結ぶのは簡単ではないのかもしれません。
国内のプロレス団体において、利益がでている団体の方が少ないでしょう。
更には、新型コロナウイルスによるイベント自粛要請も各団体の財政を圧迫しているはずです。
今、フリーの選手と簡単に契約できる団体の方が少ないのではないでしょうか?
このご時世、よほど目を引くアピールでなければ、チャンスが生まれる事は少ないでしょう。
もしかしたら、「俺を倒したければNOHAのリングに上がって来い」という中嶋勝彦のメッセージなのかもしれません。
W-1の今後のスケジュールは3・20清水大会と3・27高知大会が中止となり、残す大会は下記4大会です。
3月8日(日) | 京都・KBSホール | 17時試合開始/16時30分開場 |
3月15日(日) | 東京・大田区総合体育館 | 15時試合開始/14時開場 |
3月25日(水) | 東京・新木場1stRING | 19時試合開始/18時30分開場 |
4月1日(水) | 東京・後楽園ホール | 18時30分開始/17時40分開場 |
W-1は独自のライブオンデマンドサービスはありませんが、公式YouTubeチャンネルでダイジェスト放送を行っています。
勿論、過去の配信も視聴可能なので気になる方は覗いてみてください。
注目の3・15大田区総合体育館大会で、カズ・ハヤシはNOAHの中嶋からW-1のベルトを奪うことができるのか。
コンディション万全の王者は、手負いの挑戦者に牙を剥くことでしょう。
中嶋が防衛した場合、次の挑戦者は現れるのか?
いや、カズ・ハヤシが勝利した場合でも、挑戦者は現れるべきでしょう。
待っていても訪れないチャンスを、どの選手が掴むのか…
当日は3大タイトルマッチ以外にも、豪華メンバーによる貴重な対戦カードが目白押しです。
詳しくはW-1オフィシャルHPをご覧ください。
最後に、不謹慎なことを言います。
ラスト興行である4・1後楽園ホール大会は、すべての所属選手がフリーランスとしてW-1に参加する最初で最後の大会です。
活動を休止する団体のラスト興行を見に行く機会など、早々訪れることはないと思います。
プロレス団体の火が消える瞬間に立ち会うことができる、滅多にないチャンスです。
お金だけでは買えない貴重なチケットになることでしょう。