無期限活動休止のWRESTLE-1を、存続させる方法は本当にないのか?

WRESTLE-1




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・15大田区総合体育館大会で行われた、WRESTLE-1(以下W-1)活動休止前最後のビッグマッチ。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止される可能性もありましたが、念入りな感染対策で無事開催されました。

 

MAX4000人入る大田区総合体育館でしたが、この日の観客動員は1300人弱。

活動休止最後のビッグマッチとしては寂しいものがありましたが、新型ウイルス感染を危惧しているファンも多いと考えると仕方のない数字なのかもしれません。

 

この日、会場に行けなかった私はSNSで試合結果を追っていましたが、武藤敬司の試合でブーイングが起きたそうです

ファンにとってはW-1を潰した張本人ということなのでしょう。

もしくはやり場の無い怒りを、誰かにぶつけたかったのか…

 

アメリカで試合が組まれていた関係で、この日のビッグマッチがW-1最後の出場と語っていた武藤。

しかし、新型ウイルスの影響で大会そのものが中止となり、W-1最後の大会となる4・1後楽園ホール大会出場をアピールしていました。

『俺に関しては実はアメリカの仕事がキャンセルになりましてですね、多分マッチメイクとか決まっているかもしれないけど、急遽4月1日に隙間があるなら出ようかなって思っている中で、今日なんだかんだ言って、メインでカズと勝彦が組まれてるからね。もし、カズが負けるようなことがあったら、俺が名乗り上げてもいいかなと思ったりもしてますよ。とりあえずキャンセルになっちまって、日本にいることになっちまったから。まあまあ4月1日もどこまで決まっているかわかんないけど、もしせっかくだったら隙間があれば』

引用:WRESTLE-1公式ホームページ

 

活動休止前のラスト興行となる4・1後楽園ホール大会ですが、まだ対戦カードは組まれていません。

1人でも多くの観客動員を目指すなら武藤敬司の試合を組むべきでしょう。

それがグレート・ムタなら尚更です。

しかし、それをW-1のファンが望むかどうから分かりません。

 

メインイベントで行われたWRESTLE-1チャンピオンシップですが、外敵であるプロレスリング・ノアの中嶋勝彦を破ったカズ・ハヤシが新チャンピオンに輝きました。

W-1の至宝を取り戻したカズ・ハヤシは、残りの2試合で防衛戦は行わないとし、ベルト封印を示唆しています。

『3月31日をもちまして、全選手と契約をしないというふうになり、もちろん私も含めて。会社というものはそのまま存続し、活動休止ということになります。その活動が再開されない限り、このベルトはW-1預かりということになります……はずです。そのことに関しては明日記者会見がありますので、今から事務所に戻って皆で協議することになると思います』

引用:WRESTLE-1公式ホームページ

 

残る試合は3・25新木場大会と4・1後楽園ホール大会を残すばかりですが、個人的にはこのまま活動休止するのは勿体ないと思っています。

プロレス団体としてこのままW-1を続けることは難しいということですが、無形のまま存続させることは本当にできないのでしょうか?

無形とはすなわちW-1を退団した選手達が、大会を行う時だけ集まって興行するということです

 

売り上げの大半を興行収入に頼るしかないプロレス団体において、苦しい台所事情はW-1だけではないでしょう。

4月1日以降フリーランスとなるW-1の選手達ですが、すぐ他の団体に所属できる選手の方が少ないのではないでしょうか。

 

例えばプロレス興行を行う『J STAGE』では、公式Twitterアカウントはあるものの所属するレスラーは殆どいません。

 

無形の形でW-1を残し若手中心に数ヶ月に1回のペースで興行を行うことは不可能ではないのではないでしょうか。

どんな形であれ、細々と続けることになっても、今まで応援してきたファンにとっては団体の存続は嬉しいことだと思います。

素晴らしい選手、ファンに愛される選手が沢山いるのに、このまま活動休止では勿体ないと思うのは私だけでしょうか?

決して簡単なことではないと思いますが、W-1の選手の誰かが手を上げてくれることを祈るばかりです。