新型コロナウイルス感染がなかなか収束の気配が見えない中、政府は次なる策を投じました。
それは、欧州など38カ国からの入国制限の強化です。
首相、全世界への渡航に注意喚起 欧州など38カ国から入国制限https://t.co/sH4THvC7DB
— LINE NEWS (@news_line_me) March 18, 2020
『安倍晋三首相は18日、官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、全世界を対象に、渡航の際に十分な注意を促す「レベル1」の感染症危険情報を出すと表明した。欧州など計38カ国からの日本人を含めた入国者について、入国制限を強化すると明言。発行済みの査証も無効にする』
引用:共同通信
これは、日本人並びに外国人全てが対象になります。
例えば新日本プロレスなら所属外国人レスラー以外に、海外を拠点にしているKENTAを含むことになります。
この「入国制限強化」が入国不可能なのか、入国できない可能性があるのか、どのレベルなのかは分かりません。
仮に入国できても、政府指定の場所で2週間待機を要請されるとのことです。
『世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本政府は欧州からの入国制限を強化する方針を固めた。欧州のほぼ全域からの入国者は、日本人を含め検疫所長の指定する場所で2週間待機するよう要請するほか、発行済み査証(ビザ)の効力停止なども行う』
引用:朝日新聞
新日本プロレスでは3月21日までの「旗揚げ記念日」シリーズや、「NEW JAPAN CUP」の開催を自粛しましたが、31日に行われる両国国技館でのビッグマッチ「SAKURA GENESIS」は中止というアナウンスはありません。
政府からの自粛要請延長がなければ、ウイルス感染対策を強化した上で開催に踏み切るのでしょう。
しかし、今回の入国制限に伴い外国人レスラーに日本に入国できない、もしくは数日間自宅などで待機が
既にオーストラリアでは渡航禁止を発表しているため、ロビー・イーグルスは母国に滞在している場合、当分日本には来れないでしょう。
『オーストラリアのモリソン首相は18日、記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「バイオセキュリティー上の非常事態」を宣言。世界全域を4段階の海外渡航情報で最も厳しい「渡航禁止」に引き上げたことを明らかにし、全国民の出国を禁じた』
引用:共同通信
現在、多くの外国人レスラーが母国に帰っていると思われます。
中にはウィル・オスプレイのように日本に住んでいる外国人レスラーもいますが、残念ながら母国での無観客試合を行った為、まだ日本に戻れていないでしょう。
外国人レスラーを多く抱える新日本において、外国人レスラー抜きでも通常の大会は開催できるでしょうが、ビッグマッチを日本人レスラーのみで行うのは非常に困難な状況と思われます。
勿論、外国人レスラーが入国できなくて困るのは、他団体も同じ状況です。
全日本プロレスでは4月6日から記念すべき40回目のチャンピオンカーニバルが始まります。
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出場選手には注目のデイビーボーイ・スミスJr.など、外国人レスラーが4人含まれます。
元々、野村直矢の欠場でTAJIRIが代打で出場になりました。
仮に外国人レスラーが4人ともなると、これから代わりの選手を探すのはスケジュール面など考えても困難な状況でしょう。
むしろメンバーを少なくしての開催の方が簡単かもしれません。
今回の入国制限は3月21日から開始するとのこと。
『厚生労働省は18日、欧州各国のほかエジプト、イランの計38カ国からの入国制限について、21日から開始することを明らかにした。4月末までの措置としている』
引用:共同通信
どのレスラーが38カ国に該当するかまでは調べていませんが、入国制限が始まるタイムリミットはあと2日ということになります。
この2日で日本に入国できる選手がいるかどうかは分かりませんが、可能な選手に限っては各団体の迅速な対応に期待するしかありません。
勿論、試合出場が当分先なら今からの入国は非現実的ですが、日本に引っ越して来ている外国人レスラー、並びに今海外にいる日本人レスラーには、入国制限トラブルに巻き込まれない事を祈るばかりです。
今回の政府の入国制限は、4月末までの措置と発表されています。
プロレス界の苦難はまだまだ続くことが予想され、一刻も早く収束を願うばかりです。