RIZIN団体トップとプロレス団体との感染対策の意識の違いについて

雑感




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合格闘技団体RIZINの榊原CEOの発言に、一部のプロレスファンが拒否反応を示しています。

ことの発端は、先日さいたまスーパーアリーナで行われた『RIZIN.24』の大会総括で榊原CEOが新日本プロレスの名を口に出したことでしょう。

『ひょっとしたら格闘技に限らず、新日本プロレスさんにも声をかけて、格闘技&プロレス業界全体として、何かみんなが一緒になって協議するような機会ができたらいいですけどね』

引用:リアルライブ

 

この発言に、総合格闘技とプロレスが協力して何かするのではと捉えたファンもいたのでしょう。

しかし、榊原CEOの言いたかった趣旨は観客動員の上限制限の緩和についてプロレス界にも協力を仰いで、格闘技とプロレス業界全体で協議する機会ができたら良いのではという発言なんだと思います

現状のイベント人数規制による収容率の上限は、収容率50%か5000人の少ない方と定められています。

この規制が有効な限り、数万人入ることができる会場でも最大5000人しか観客を動員することができません

この現状を打破する為にも、業界の枠を超えて協議したいということでしょう。

 

最近の総合格闘技やK-1についてはあまり詳しくないですが、有名な選手も多く私自身も久し振りにまた見たいと思っていました。

那須川天心、武尊、朝倉兄弟、木村“フィリップ”ミノル、皇治、堀口恭司などなど。

特に今大会の「那須川天心 vs 皇治」の一戦は、普段テレビを見ない私の耳に届くほど盛り上がっていました。

 

ということで、遅ればせながら録画していた「那須川天心 vs 皇治」を視聴。

神童と言われる那須川の圧倒的な攻撃もさることながら、皇治の立ち向かう姿勢と倒れない精神力に圧倒されました。

プロレスにはプロレスの、総合格闘技には総合格闘技の魅力があるので、今後も継続して見てみたいと思います。

 

さて、榊原CEOが言及した入場制限の緩和についての業界の垣根を越えた協議ですが、恐らく実現は難しいでしょう。

プロレスの興行とRIZINの興行では、運営側の【声援】に対する意識が違います

『RIZIN.24』は数試合しか見ていませんが、「那須川天心 vs 皇治」戦では明らかにファンの声援が多く、時には大声援も聞こえました。

これに対し、RIZIN運営側の総括はご覧のような見解です。

『リング周りでは一部のファンが声援を送ったり立ち上がったりする姿が見受けられましたが、一部試合を除き全体としては静かな観戦がされていました』

『時折混乱等が発生しましたが、感染リスクが高まる状況は全体的に見受けられませんでした』

引用:RIZINオフィシャルHP

 

一部のファンのマナー違反については、言及するつもりはありません。

プロレス観戦だろうとスポーツ観戦だろうと、マナーが悪いファンは少なからずいます。

気になるのはあれだけ「那須川天心 vs 皇治」戦で声援が飛んでいたにも関わらず、『感染リスクが高まる状況は全体的に見受けられませんでした』という運営側の意識の低さです

 

コロナ禍の影響でイベントは開催は中止になり、再開後も声援禁止が前提で有観客興行を行っていたんだと思います。

特にプロレス界の興行に関しては声援禁止が徹底されていました。

 

私自身、さいたまスーパーアリーナでRIZINを観戦していたわけではないので、テレビで聞く歓声と会場で聞く歓声は違いがあるのかもしれません。

しかし、RIZINを見たプロレスファンならこう思ったのではないでしょうか。

『RIZINの観戦は声援がOKなんだ』と。

 

入場制限の上限緩和には、声援禁止が絶対条件だと思います

声援があった試合が1試合だけだっとしても、その試合の間は飛沫が飛び交うということです。

私が見ているプロレス団体は、声援禁止が徹底されています。

勿論、一部マナーが悪いファンは存在しますが、選手への声援は拍手や手拍子が基本です。

それは団体運営側も選手もファンも共通認識でしょう。

 

イベント開催が売上の主な興行会社にとっては、入場制限の規制は死活問題です。

それでも感染者を出さない為、徹底して感染予防対策に励んでいます。

一部試合で歓声があってもいいなど、甘い考えはないでしょう

 

入場制限の緩和について業界の垣根を越えた協議の前に、やるべきことは沢山あるのではないでしょうか。

今のままでは『大声での歓声・声援等が想定されるものの例』から除外されることはないでしょう。

トップの意識が変わらない限り、入場制限の上限撤廃など夢物語です。