不定期に配信される田口監督の『月刊シックス・ナイン』が、いつになく真面目な話しでした。
今回は1・4東京ドーム大会に向けての勝敗予想でしたが、メインイベントの棚橋弘至とケニー・オメガのイデオロギー闘争について独自の見解を述べています。
『新日本プロレスで若手の頃から教えられるのは、最後の決め技に持っていくのにどういう試合を組み立てていくのかをよく考えて試合をしろと。
ひとつの試合の中に物語があるわけですよ。
最後の逆エビ固めで決めるなら、腰を中盤に狙っていって逆算していく』
引用:月刊シックス・ナイン
この田口監督の説明にはすごく共感できました。
あまり自分の『プロレス観』は語りたくないので、ここから先興味のない方はスルーしてください。
私も最後の決め技を出すまでの過程に説得力があるかどうかが大事だと思っています。
例えるなら、オカダカズチカや内藤哲也は最たる例です。
オカダは“レインメーカー”、内藤は“デスティーノ”。
お互いフィニッシュホールドは、頭部への大ダメージを与える技です。
そして最後の決め技に至るまでの過程が、頭部へのダメージを与える技に集中しています。
オカダならDDT、ドロップキック、リバースネックブリーカー、ツームストンパイルドライバーなど。
内藤ならジャンピングエルボーアタック、延髄蹴り、グロリア、変型バックブリーカーなど。
すべの技がフィニッシュホールドへの布石であり、理にかなった攻撃を仕掛けているというところが、オカダと内藤の闘い方に説得力を感じる部分です。
また、田口監督はこんなことも言っていました。
『(棚橋選手の試合は)コース料理のような、前菜から入ってだんだんメイン料理に近づいていくような(プロレス)。
ケニー選手は大技に頼るというとこですかね。
そういう風に、試合の中に“物語”が見えない』
引用:月刊シックス・ナイン
プロレスをコース料理に例えるってどこかで聞いたことがあるような…
それはさておき、この考えに対しては田口監督と意見が割れます。
※あくまで主観です。
ケニーも最後の決め技に持っていく過程は、非常に理にかなっています。
片翼の天使に至るまでの繋ぎの技は、頭部へダメージを与える技が多く、序盤から大技を多用するわけではありません。
また、終盤畳みかけるように大技を繰り出すのは、ケニー・オメガという最強外国人レスラーを表現するための説得力だと思っています。
勿論、プロレスラーの意見に対し、否定する気も張り合う気もありません。
あくまでイチプロレスファンとしての意見なので、悪しからず。
逆に田口監督の勝ち方は、非常に説得力があります。
ひとつのフィニッシュホールドに拘らず、状況に応じて臨機応変に決まり手を変える…
まるで監督が好きな将棋のようですね。
話はかなり逸れてしまいましたが、今回の『月刊シックス・ナイン』は棚橋選手のデビュー当時の映像あり、田口監督の濡れ場ありと、貴重な映像盛沢山な内容になっています。
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