ゴールデンウィークの外出自粛要請のお陰で、新型コロナウイルスの感染者は日に日に減ってきています。
国内累計の感染者は5月3日で201人、5月4日は176人、5月5日は121人、5月6日は105人と右肩下がりで減少しました。
しかし、5月7日から都内の通勤電車は混雑が復活し、まだまだ予断を許さない状況です。
5月いっぱいで緊急事態宣言が解除される為にも、感染防止の3つの基本である①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗いを意識した日常生活が必要でしょう。
新日本プロレスは6月6日までの全大会を中止とアナウンスしましたが、緊急事態宣言が解除された後も通常興行を行うことは簡単ではないことが予想されます。
現状、7月の北海道ツアーと9月19日から始まるG1クライマックスの予定は発表されていますが、それ以外の6月のスケジュールは発表されていませんが、未発表ながら各会場・施設は予約しているはずです。
しかし、各道府県での会場使用が許可されない場合もあるでしょう。
となると、頼りになるのは後楽園ホールです。
今現在は東京ドームシティ全施設(一部飲食店を除く)での使用を禁止していますが、緊急事態宣言が解除された暁には後楽園ホールの使用も可能となるでしょう。
先日、DDTプロレスリング及びプロレスリング・ノアの社長である高木社長が、後楽園ホールの使用する際の1つの案をTwitterで提案していました。
YouTubeでもお伝えしましたが緊急事態宣言があけても、すぐに以前の様な興行が再開できるとは思っていません。ソーシャルディスタンスに配慮した座席図案も作成し始めています。画像はあくまで案なので、ここに関しては情勢や他のライブイベントの状況に鑑みて慎重に判断していきたいと思います。 pic.twitter.com/jnWsFscn2G
— 高木三四郎 SanshiroTakagi (@t346fire) May 6, 2020
各プロレス団体により特リン(特別リングサイド席の略)のパイプ椅子の数や北側の席の使い方は違いますが、新日本をベースに考えると東西のステージ席も観客席にするので座席数は1538席前後になります。
これに立ち見席を加えると満員で1700人の動員を越えるという計算です。
高木社長の案は座席の両隣を開けて会場の約半分を使用するという提案ですが、あとは政府及び東京都からどんな使用条件が出るかでしょう。
緊急事態宣言が解除されたからといって、集客を集めるイベントの自粛は引き続き求められる可能性があります。
もしくは、具体的に会場の半分の使用、1/4の使用など注文が入る可能性もあるでしょう。
半分なら高木社長の案(650席前後)になりますが、1/4の使用なら約380席になります。
新日本プロレスは各大会によりチケットの値段や各チケット(特リン、リングサイド、指定席)の座席数は違いますが、この380席におよその平均値である6500円を掛けると、後楽園ホールを1/4使用した場合の売り上げは247万円になります。
ちなみに、後楽園ホールの休日夜間の使用料は98万円です。
夜間と言っても準備から撤去まで含め16:00〜21:00なので何時間かは延長料金が発生します。
さらに演出照明料金24万円、会場設営管理料、会場管理における係員費用、撮影料、仮設電源設営工事費、仮設電源設備使用料がかかるそうです。
これらの料金を引いたら、恐らく100万円前後しか残らないのではないでしょうか。
これに選手やスタッフ経費、撮影スタッフの経費を引いたら…
緊急事態宣言が解除されたからと言って、100%の通常興行は難しいでしょう。
必ず線引きは必要になりますが、赤字になるような線引きにはならないような東京都の配慮が必要だと思います。
なにより5月いっぱいで日々の感染者数が限りなくゼロになるよう、一人一人の意識した行動が重要になります。
まだまだ耐える期間は続きますが、またプロレスを観戦できる日を目指して、みんなで耐え抜きましょう。