遂に2人に絞られた「NJPW WORLD Special NEW JAPANCUP 2020」(以下NJC)のトーナメント。
34年振りとなるゴールデンタイム生中継での準決勝は、2試合とも激しい闘いとなりました。
ジュニアヘビー級王者である高橋ヒロムを破ったオカダカズチカは、今大会優勝すれば連覇達成となります。
ここまでいつも以上のダーティーファイトで勝ち上がったEVILは、同じロスインゴのSANADAに対しても試合終盤急所攻撃を繰り出し準決勝へ駒を進めました。
決勝の舞台は大阪城ホール。
NJCを制した者が、翌日二冠王の内藤哲也へ挑みます。
大阪城ホール2連戦に向け期待が膨らむばかりですが、もっと注目されているのはEVILの闘い方でしょう。
NJC決勝でもダーティーファイトを繰り返すのかどうか、ファンからは期待と心配と批判の声が上がっています。
準々決勝でEVILに敗れたYOSHI-HASHIは、欠場に追い込まれました。
EVILの非情なラフファイトには多くの批判の声が上がっています。
【7.2・第2試合】
『NEW JAPAN CUP』準々決勝戦!
YOSHI-HASHI vs EVIL!試合前、EVILが背後からYOSHI-HASHIの膝へパイプ椅子をフルスイング!
試合は衝撃の結末に……?
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 2, 2020
足を引きずりながら入場したYOSHI-HASHIに対し、背後から椅子攻撃、非情なまでの膝への打撃、最後はスコーピオンデスロック…
この一連の攻撃で膝が悪化した可能性はあるでしょう。
果たして、あそこまでYOSHI-HASHIの膝を攻めるべきだったのか。
YOSHI-HASHIが欠場したのはEVILの非情な攻撃が原因だったのか?
ここからは憶測です。
準々決勝、足を引きずるように入場したYOSHI-HASHIですが、あの時点で欠場が濃厚だったのではないでしょうか?
足を引きずるほどの状態なら、無理するべきじゃなかったのかもしれません。
それでも覚悟を決め試合に出場したYOSHI-HASHI。
あの膝の状態でEVILに勝てる可能性は低いと分かっていても、やっと再開した新日本の大会でファンに試合を見せたいとリングに上がったんだと思います。
一方、対戦相手として欠場に追い込んだと思われる程のダーティーファイトは必要だったのか?
確かにあのパイプ椅子攻撃は非情でした。
批判されても仕方のないことでしょう。
しかし、EVILが奇襲を仕掛けたお陰でYOSHI-HASHIは殆ど試合をしていません。
痛めた右膝で踏ん張ることも、走ることも、ジャンプすることもなく試合に敗れました。
あの膝の状態での投げ技は、技をかけた本人も技をかけられた相手にも、危険が及んだことでしょう。
怪我をしている選手と闘うということは、相手選手も怪我をするリスクがあるということです。
あの試合、EVILもYOSHI-HASHIも相当な覚悟を持って臨んだんだのでしょう。
その結果があの2分に凝縮されていたんだと思います。
ジャンル分けが難しいプロレスですが、一部では『格闘芸術』とも評されます。
芸術作品には賛否両論起こるのは常です。
プロレスも賛だけではなく否も必要なんだと思います。