飯伏が棚橋に勝てなかった理由…G1クライマックス28

“独り言考察”




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G1クライマックスの全日程が終わり、改めて考えてみたことがありました。

 

それは、なぜ飯伏幸太は棚橋弘至に勝てなかったのかということ。

出典:新日本プロレスリング:HP

 

リーグ最終戦でケニー・オメガとの激闘を繰り広げた飯伏幸太。

新日本最強レスラーのオカダからベルトを奪取したケニーを倒しての決勝進出。

その説得力のある勝利は、多くのファンから優勝を期待されていたことでしょう。

 

 

しかし、決勝の舞台で棚橋を倒すことができなかった。

 

 

ケニー戦の翌日が決勝戦だったという、スケジュールの負担もあったことでしょう。

棚橋との経験の差が出たのかもしれません。

 

素直に棚橋優勝を喜ぶ自分と、この夏、真っ向勝負でBブロックの強者を倒し続けた飯伏に何が足りなかったというのか?

G1で優勝するには何が必要なのか?

 

個人的な答えを出したので、ここに記したいと思います。

あくまで私のプロレス眼から見た考察なので、正解とも不正解と捉える方も様々いるでしょう。

多くの考察のひとつと捉えていただけると助かります。

では、これから“独り言考察”を始めます。

 

 

今年のG1を考察するにあたり、2つの重要な試合があります。

 

①昨年のG1クライマックスの棚橋戦

この試合は神と崇める棚橋に、初めてシングルで勝利した一戦。

G1制覇のために編み出した“カミゴェ”で、棚橋越えを果たしました。

20分40秒  飯伏幸太の勝利

出典:新日本プロレスリング:HP

 

 

②IWGPインターコンチネンタル選手権の防衛戦

棚橋から逆指名で挑戦することになった、久しぶりのタイトルマッチ。

この時は序盤から棚橋の膝攻めで、機動力を消された飯伏。

本来の良さを消され、棚橋の試合巧者ぶりが発揮された試合でした。

29分26秒  棚橋弘至の勝利

出典:新日本プロレスリング:HP

 

 

では、今年のG1の決勝はどうだったのか?

 

飯伏が勝てなかった理由を考えるには、棚橋がどうやって勝ったのかを考える必要があります。

 

前回のインターコンチ同様、序盤は棚橋が飯伏の膝攻めをしました。

しかし、中盤以降は飯伏のペースになり、棚橋は幾度となく飯伏の大技を食らうことになります。

 

それでも耐え抜いた棚橋は、ハイフライフロー3連発で飯伏から3カウントを奪いました。

35分00秒  棚橋弘至の勝利

 

飯伏が棚橋から勝利した昨年のG1と、棚橋が勝った2試合では、決定的に違う点がありました。

 

それは…

 

試合時間

 

G1リーグ戦は30分1本勝負。

対してG1決勝は時間無制限。

そして、インターコンチも60分1本勝負。

 

昨年のG1公式戦と、今年のG1決勝ではおよそ15分も試合時間が違います。

遅攻の展開に持ち込んだ棚橋は、試合時間をコントロールすることに成功しました。

5分間では耐えれない飯伏の猛攻も、10分間の猛攻なら耐えきることができるという原理。

 

またこの試合打撃の応酬が多かったのも、意図的に攻撃のダメージを分散させていたのかもしれません。

遅攻の展開から、畳み掛けるようなハイフライフロー3連発。

このチェンジオブペースに飯伏は敗北したのだと思います。

 

 

一言でいえば経験の差ですが、飯伏に必要な具体的なものは何なのか?

もしかしたら、30分という時間制約のないタイトルマッチの経験が不足しているかもしれません。

 

飯伏が新日本でヘビー級に転向してから、シングルのタイトルマッチへの挑戦はインターコンチの棚橋戦と、同タイトルの中邑真輔戦、IWGPヘビーのAJスタイルズ戦の僅か3回。

今後もっと新日本のシングル戦線に絡めば、いつか必ずヘビーのベルトを戴冠できると思っています。

 

 

奇遇なことに他のブログでも、飯伏が勝てなかった理由について考察しています。

https://blog.with2.net/link/?1918556

比べてみることにより、あなたの視点ならでのは違う考察が生まれるかもしれません。

 

私は飯伏幸太がIWGPヘビーのベルトを戴冠することにより、新日本が次の時代に進むことができると信じています。

ただ、年齢的にも決して若くはないので、遠くない将来に実現することを期待したいです。