復帰戦でDOUKIと29分を越える激闘を繰り広げた高橋ヒロム。
初心に戻してくれる相手DOUKIとの試合は、魂と魂のぶつかり合いで見る者に感動を与えてくれました。
遠くない将来、2人のタイトルマッチが行われる時には、これ以上の感動が味わえることでしょう。
試合後、ヒロムらしさ全開のマイクパフォーマンスを披露しましたが、バックステージでは気になる発言もありました。
ヒロム「ジュニアによる、ジュニアのための、ジュニアの入門テストをやろうぜ。トレーナーはそうだな…金丸さんがいいかな?(中略)コレを一人のファンの意見として聞くか、それとも真剣に向き合って、そろそろ考えるべきなんじゃないのか、新日本プロレス」
全文https://t.co/jtXNg2gIFA#njsst pic.twitter.com/YsJ7oCxHKT
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 27, 2021
ジュニアとヘビーの境界線
階級の定義は100キロ以上がヘビー級、100キロ未満ですが、最早ヘビー級の体重制限は存在しないも同然です。
闘うレスラーの体格を見ても、どちらの階級でもおかしくない選手は沢山います。
初めて新日本プロレスの試合を見た方は、階級の違いに気が付かないかもしれません。
ちなみに、今行なっている新弟子募集による条件は、『身長180cm以上の健康な男子』になっています。
現在も過去も180cmを越えるジュニアの選手は数人いますが、多くは170cm前半か、それ以下が多い印象です。
過去の新弟子募集を調べてみましたが、ここ数年の条件は『身長180cm以上』でした。
積極的にジュニア階級の新人を取ろうとしていない新日本、ジュニアとヘビーの階級が曖昧になっている新日本…
この現状にヒロムが危機感を覚えても、不思議ではないでしょう。
このままではジュニアという階級が消滅してしまうのではないかという不安を覚えてしまいます。
『5年後の新日本プロレスのために。』
さらにヒロムはSNSで、自分のバックステージコメントの後にこんな発言を残しています。
『5年後の新日本プロレスのために。』
5年後の新日本プロレスのために。
— 高橋ヒロム / Hiromu Takahashi (@TIMEBOMB1105) August 28, 2021
5年後の新日本プロレスのためにもジュニアで盛り上げたいと捉えることもできますが、5年後もジュニアが存続していますようにとも捉えることができます。
ちなみに今現在と5年後の年齢を比較してみました。
今 | 5年後 | |
高橋ヒロム | 31歳 | 36歳 |
石森太二 | 38歳 | 43歳 |
金丸義信 | 44歳 | 49歳 |
SHO | 32歳 | 36歳 |
田口隆祐 | 42歳 | 47歳 |
DOUKI | 29歳 | 34歳 |
BUSHI | 38歳 | 42歳 |
マスター・ワト | 24歳 | 29歳 |
YOH | 33歳 | 38歳 |
※生年月日が公表されているレスラーのみ
※8月29日現在
高橋ヒロムやSHO、YOHは30代後半に突入し、キャリアでもっとも充実した時間を過ごしていることでしょう。
一方、今30代後半の選手は40代に突入しベテラン勢が増える印象です。
残念ながら20代はマスター・ワト1人になってしまい、20代最後の年を迎えます。
今後、明確にジュニアを目指す人材が現れなければ、6年後には20代の人材はいなくなってしまうということです。
海外や他団体からの移籍に頼るという方法もありますが、生え抜きというドラマは生まれません。
ヘビーはヘビーの魅力があり、ジュニアはジュニアの魅力があります。
5年後の新日ジュニアを更に盛り上げるためにも、ジュニアによる、ジュニアのための、ジュニアの入門テストはやるべきなのではないでしょうか。
ヒロムが抱く危機感に、私も賛同したいと思います。
新日本プロレスと新日ジュニアがさらに盛り上がる為にも、ジュニアに若い人材は必要です。
どうかジュニアを目指す新弟子オーディションを開催してください。
どうか新日ジュニアを無くさないでください。
新日ジュニアの未来は明るいと言える日が来ることを祈っています。