なぜロスインゴのメンバーは高橋ヒロムのピンチを助けなかったのか

“独り言考察”




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再びとなったIWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルのダブル選手権。

“パレハ”ディック東郷の再三の介入により、EVIL高橋ヒロムを破り二冠の初防衛を成功させました。

想定できた内容だったと思いますが、想像以上にモヤモヤが残ってしまった理由はなんだったのか…

 

解説席の獣神サンダーライガーも怒っていた通り、かなり荒れた試合になりました。

ヒロムが勝っても不思議ではない試合内容だったからでしょう。

案の定、私のTwitterのタイムラインも荒れたツイートが多いように見えましたが、試合後後味が悪く感じたのは下記3つのポイントが納得いかなかったからなんだと思います。

 

①タイムボムⅡが決まった瞬間のレフリーの位置

②介入がなければEVILに勝っていたかもしれないということ

③なぜロスインゴのメンバーは助けに来なかったのか

 

特にこの3点にモヤモヤを感じる方が多いのかと思いますが、自分なりの解釈で解説したいと思います。

 

ポイント①タイムボムⅡが決まった瞬間のレフリーの位置

 

高橋ヒロムがタイムボムⅡを決めた瞬間、レフリーはロープ際でマットを叩いていました。

ディック東郷に足を引っ張っられる可能性が高まるロープの近くで。

マットを2回叩いた直後、レフリーは場外に落とされヒロムは決定的チャンスを潰されてしまいました。

 

ディック東郷により場外に落とされる少し前、レフリーは金具剥き出しのコーナーでヒロムと交錯し深いダメージを負います。

なんとかリングに上がるも、疲弊しきっていたのは明らかでした。

タイムボムⅡが決まった瞬間、確かにロープ際から動きませんでしたが、その分素早くその場で3カウントを叩くことを選択したんだと思います

リング中央に移動し3カウントを叩いていたら、高橋ヒロムは勝利を収めていたのか…

 

 

介入がなければEVILに勝っていたかもしれないということ

 

ヒロムのフィニッシュムーブフルコースを喰らったEVIL。

ディック東郷がレフリーの足を引っ張り場外に落とさなければ、ヒロムが勝っていたかもしれません。

しかし、タイムボムⅡが決まった瞬間、EVILは場外のディック東郷の方に目を向けています

ダメージが大きければそんな動作はできないでしょう

 

タイムボムⅡは自分の体重を乗せて相手をマットに叩きつける技です。

ジュニアのレスラーとヘビー級のレスラーでは、その威力に影響が出る技でしょう。

仮にレフリーを場外に落とせなくても、EVILはタイムボムⅡを返していたのかもしれません

 

 

ポイント③なぜロスインゴのメンバーは助けに来なかったのか

 

セコンドに付いたディック東郷の介入は、試合を見る側のファンでも予想し易い状況でした。

試合途中、ロスインゴメンバーが助けに来るだろうと待っていたファンも多かったんだと思います。

しかし、誰も助けに来ませんでした。

 

なぜ、助けに来なかったのか?

ヒロムからロスインゴメンバーに対し、助けに来ないで欲しいと伝えていたのかもしれません

 

昨今のIWGP選手権において、セコンドの介入の可能性は往々にあります。

IWGPヘビー級チャンピオンになるということは、相手がどんな手を使ってきても勝つ覚悟が必要です。

初めてのIWGPヘビー級選手権、夢のかかった大勝負、味方の助けがあったから勝ったとは言われたくなかったのでしょう

セコンドの介入も想定内で、EVILを倒しかかったのではないでしょうか。

 

試合前に行ったヒロムのメッセージに、EVILのすべてを受け止めて勝つ覚悟を感じました。

『7年前に交わした約束の試合が明日なら、遠慮せずに攻めてこいよ。勝つのは俺だ』

 

結果、今のEVILに勝つことができなかった高橋ヒロム。

恐らく、介入があったから勝てなかったとは思っていないことでしょう

EVILに負けた悔しさはあれど、次こそはどんな手を使われても勝つと気持ちを切り替えていると思います

今回の試合内容を見れば、次のチャンスもまた巡ってくるでしょう。

G1クライマックス出場というチャンスが。

 

勝っても負けてもすぐ次の闘いが始まるのがプロレスです。

昨日のモヤモヤは今日の試合で晴らすしかありません。

次期シリーズ「SUMMER SURUGGLE」は、早くも今夜からスタートします。

 

この鬱憤を晴らす歓喜の瞬間は、必ず訪れることでしょう。

真夏の野外興行では、大ハッピーエンドになることを祈って。