今年の3月7日に自宅で亡くなられた、ザ・デストロイヤー。
へビー級の元祖覆面レスラーとして活躍した、キングオブレジェンドです。
「ジャイアント馬場没20年追善興行」で来日を予定していましたが、体調不良でキャンセルになった直後の訃報。
プロレス界の偉大なレスラーが、また一人この世を去りました。
今回、故人を追悼するべく昨日行われた興行が、『ザ・デストロイヤー メモリアルナイト〜白覆面の魔王よ永遠に〜』。
某日、パレハスと秘密会議!笑
次に会うのは9日後!!
リング上で会うのは久々、楽しみ!! pic.twitter.com/egZTtYZJVf— KAI (@kai0222) November 6, 2019
全日本プロレスで活躍していたデストロイヤーさんを追悼するべく、多くのプロレスラーが大田区総合体育館に集まりました。
ドリー・ファンク・ジュニア、ザ・グレート・カブキ、スタン・ハンセン、初代タイガーマスク、小橋建太、藤波辰爾…
プロレスファンも幅広い年代が集まり、デストロイヤー メモリアルナイトを楽しんだことでしょう。
中でも私が一番楽しみにしていたのが、メインイベントのドリームカード。
武藤敬司 | vs | SANADA |
宮原健斗 | KAI | |
獣神サンダーライガー | BUSHI |
宮原健斗の入場曲に会場の空気が代わり、獣神サンダーライガーの登場で場内は大歓声。
最後に武藤敬司が登場し入場曲が流れた瞬間、90年代のプロレス全盛期にタイムスリップしたような高揚感さえ感じました。
多くのファンのお目当てのひとつは、武藤とSANADAの師弟対決だったでしょう。
先日の新日本プロレス公式サイトでのインタビューでも、「髪の毛がある頃のグレート・ムタとやりたい」と語っていました。
全盛期の武藤と闘ったら、どんなスペクタルな試合になっていたことか想像は尽きません。
【新日本プロレスの選手に一問一答!(前編)】
「“髪の毛がある頃のグレート・ムタ”とやりたい」
SANADA選手が“ドリームマッチ”に関して衝撃発言!プロレス観&技、コスチューム&髪型についても言及!
★序盤を無料公開中⇒https://t.co/oUemfTQNhG#njpw #njpwSANADAへ質問 pic.twitter.com/IUOtDLntyA
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) November 11, 2019
武藤がフラッシング・エルボーを仕掛ければ、SANADAもその場飛びムーンサルトを狙います。
もっと2人の対戦を長く見たいと思ったファンは、私だけではないでしょう。
ただ、師弟対決以上に観客が固唾を飲んで見守った対決がありました。
新日本最強のレスラーであるオカダカズチカにライバルと認められたSANADA。
そのSANADAが、全日本の三冠王者と相対するというシチュエーションです。
オカダと共に同世代の最強チャンピオンである…
宮原健斗
以前の記事にも書きましたが、宮原とSANADAは同世代。
しかも、SANADAは全日本でデビューしており、宮原は11~12年振りの対戦だったと語っています。
『デビュー戦以来ぐらい、11年ぶり、12年ぶりぐらいに当たったんで。でも、多少触れたのみなんでね。まだまだどうなるのかはね。
でも、デビューして11年経ってこうやって、こういう形で会うことも想像してなかったし、ということは何が起きるかわからないっていうのがこの世界だと思うので、絶対はないと思いますよ。
何が起こるかわからないです』
引用:新日本プロレス
恐らく、宮原はSANADAを意識し、SANADAも宮原を意識し、ファンもメディアも2人の対戦を意識していたのでしょう。
いつか、違う形で闘うことになるかもしれない可能性を。
試合後のリングで一人取り残された宮原は、得意のマイクパフォーマンスで同世代でプロレス界を盛り上げたいと語りました。
『デストロイヤーさんの時代、武藤さんやライガーさんの時代。
これからのプロレス界は俺たちの世代がさらに盛り上げていくからな!』
引用:新日本プロレス
何でも起きる可能性があるプロレスにおいて、宮原健斗とのシングルマッチは今もっと魅力的な一戦だと思っています。
全日本の宝である宮原が、新日本の並みいるレスラーとどんな化学反応を起こすのか。
そして、新日本の選手もオカダとは違う三冠チャンピオンの圧力を味わうことになるでしょう。
少しずつ、宮原が新日本プロレスのレスラーとの距離を縮めています。
遠い将来なのか、それとも近い将来なのか。
全日本の至宝が新日本のリングに足を踏み入れる日が来るかもしれません。
実は、来年のG1クライマックスは30回目となる記念すべき大会です。
オリンピックイヤーにオリンピックを勝るとも劣らない大会にする為には、ビッグサプライズが必要でしょう。
SANADAと宮原がライバルと呼び合う日が来る日も、そう遠くない未来なのかもしれません。