約1ヶ月間に渡り繰り広げられる新日本プロレスの最高峰のリーグ戦「G1 CLIMAX 30」。
日本一過酷と謳うリーグ戦を闘う以上、怪我をするリスクは高くなります。
総勢20人の選手が合計90試合もシングルマッチが行われれば、期間中の負傷は否めないでしょう。
昨年も開幕戦で足首を負傷してしまった飯伏幸太に、ファンから悲痛なコメントが相次ぎました。
今年も期間中に怪我をしないことを祈っていましたが、Bブロック開幕戦では早くも3人の選手が負傷した可能性があります。
後藤洋央紀 vs KENTA
昨年から遺恨を深める2人ですが、開幕数日前からKENTAがSNSでギブアップ勝利を予告。
試合開始早々、KENTAに右腕を攻めれれた後藤洋央紀は試合のペースを握れず防戦一方となりました。
解説をしていた獣神サンダーライガーが『後藤選手はこれがG1だと分かっているんですかね』と辛辣なコメントをするほど、後藤はペースを作れず。
恐らく、的確に右腕を攻められ痛みを堪えていたのでしょう。
早々に赤く腫れあがった右腕は、反撃できない程に悲鳴を上げていたに違いありません。
初戦敗退。完全に動きを封じられてしまった…ダメージは思ったよりもデカイ… #無念 #G1クライマックス #始まったばかり
— 後藤 洋央紀 Goto hirooki (@510njpw) September 20, 2020
次戦は共に開幕黒星スタートとなったSANADAが相手です。
SANADAがどんな攻めを展開するか分かりませんが、次戦はいつもの荒らぶる後藤復活を祈っています。
なんと言ってもGOTOの“G”は『G1』のGですからね。
ザック・セイバーJr. vs EVIL
元二冠王者のEVILは天敵であるザック・セイバーJr.と対決。
前シリーズから右膝にテーピングをしていますが、これまでテーピングをしているザックはあまり見たことがありません。
EVILに劇的勝利した後のバックステージでも、意味深な発言をしています。
『G1』好発進のザック・セイバーJr.、9.24札幌の内藤戦へ不敵な予告…!
「今日、俺に3カウント取られたのは“前二冠王”だ。つまり次、俺がナイトーをタップアウトさせたら、自動的にタイトル戦が保証される。それで俺の『G1』は終わりにさせてくれ」
☆全文はhttps://t.co/GT4vPY7wJQ#G1CLIMAX30 pic.twitter.com/WzaRYGTmed
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) September 20, 2020
この発言の裏返しは、『内藤戦までは膝が持つだろうけどそれ以降は保証はできない。内藤に勝ってG1での最低限の仕事を終わらせる』なのではないでしょうか。
序盤、EVILに膝を攻撃された際のリアクションはかなり痛そうに感じました。
G1公式戦の残り8試合は、すべてザックより体重がある選手ばかりです。
一番膝を狙われるだろう棚橋戦が、リーグ最終戦の両国大会であることが不幸中の幸いと言えるでしょう。
棚橋弘至 vs 内藤哲也
最高のコンディションを作って臨んだ棚橋弘至のG1クライマックス初戦は、勝点2を奪えなかったばかりか古傷を悪化させる事態に陥ってしまったようです。
内藤のスイングDDTで下半身に電気が走ったという棚橋も、痛みに耐えながら残りのリーグ戦を闘うことになるのでしょう。
具体的にどこを怪我しているか分かりませんが、今後のリーグ戦で負傷個所を狙われる可能性は高いと思われます。
怪我をしている状態でのリーグ戦は精神的にも消耗が激しいでしょうが、G1期間中に負傷することは決してネガティブな事ばかりではありません。
昨年は開幕戦で負傷した飯伏幸太が、G1初制覇の快挙を成し遂げました。
2017年のG1クライマックスを優勝した内藤哲也は、リーグ戦7戦目で右腕を負傷しています。
怪我をするに越したことはありませんが、神は優勝する者に過酷な試練を与えているのかもしれません。
リーグ最終戦まで悪化することなく完走できることを願うばかりですが、過酷な試練を乗り越えた先には優勝という副産物が舞い降りるかもしれません。
全ては神のみぞ知るです。
【お知らせ①】
プロレスYouTuberのパハロンさんのYouTubeチャンネル『PJLL』と、2年連続コラボさせていただきました。
昨年は音声だけの提供でしたが、今年は動画を提供しています。
パハロンさんの人柄がにじみ出ているアットホームな動画になっているので、気になる方は是非ご視聴ください。
【お知らせ②】
G1クライマックスのオリジナル星取表を作りました。
各大会終了後、随時更新します。
星取表以外にも各大会の試合開始時間や大会情報を求めているので、是非ご活用ください。