Aブロックの公式戦3試合目となる「G1 CLIMAX 30」神戸大会。
この神戸という地のメインイベントで、オカダカズチカとジェイ・ホワイトの試合が組まれたことは宿命を感じます。
9・23北海道大会で飯伏幸太を破ったジェイは、次戦の神戸大会をこのように語りました。
『プロレス史上最も衝撃的な瞬間を作った場所』
この表現に、2年前の悪夢を思い出した方も多かったことでしょう。
あの衝撃は近年で一番ショッキングな裏切り劇でした。
2018年の9・23神戸大会で行われた東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦。
G1クライマックを制した棚橋弘至の持つ挑戦権利証に挑戦したのは、オカダカズチカでした。
30分を超える激闘を制した棚橋でしたが、その直後にリングに現れ急襲したのはジェイ・ホワイト。
当時CHAOSに属していたジェイは、オカダを裏切り襲い掛かりました。
オカダへの暴行を止めない状況にYOSHI-HASHIが救出しに現れるも、ジェイに返り討ちに遭い排除されます。
その後、オカダを救出しにきた外道のまさかの裏切り劇に、多くのファンが絶句したことでしょう。
長年オカダと連れ添った外道は、この日を境にジェイと結託することになりました。
【試合結果詳報】棚橋弘至がオカダ・カズチカを下し東京ドームでのIWGPヘビー挑戦権を死守するも…外道がジェイ・ホワイトと結託し、まさかのオカダ襲撃「東京ドームのメインにふさわしいのは、この男だけだ!」…新日本神戸詳報 https://t.co/wN5syjNVJu #週プロモバイル #njpw #njdest pic.twitter.com/xRpYGCgyfY
— 週刊プロレス (@shupromobile) September 23, 2018
神戸大会でのオカダ戦が待ちきれないと語ったジェイは、オカダにとってトラウマがあるだろうと語りました。
あの裏切りがキッカケで組まれた2019年の1・4東京ドーム大会のスペシャルシングルマッチは、ジェイがオカダを破っています。
今でもマディソン・スクエアガーデン大会(以下MSG)を一人でチケット完売にさせたと語るジェイですが、その日ニューヨークの大観衆の前で勝利したのはオカダでした。
もしかしたら、ジェイの方がMSGで勝てなかったことをトラウマに思っているかもしれません。
本日16:00から行われるG1クライマックス神戸大会も、ジェイのセコンドには外道が付くでしょう。
現在の成績はオカダの1勝1敗、ジェイの2勝です。
ここでオカダに勝てば優勝決定戦進出に一歩近づくことができると思います。
恐らく、どんな手を使ってでもオカダから勝利をもぎ取ろうとするでしょう。
2年前の神戸の悪夢再びとなるかもしれません。
ジェイがどんな手を使うのか?
この日、公式戦がある裕二郎が乱入するのか?
それとも、バレットクラブの他の選手の介入があるのか?
G1の公式戦である以上、あまり介入がないことを祈るばかりですが、ジェイが2年前の悪夢を口にする以上、オカダをリーグ戦から排除するために手段を選ばない可能性があります。
オカダの身に何が起きようが、神戸大会に出場するウィル・オスプレイも石井智宏も助けに来れることはないでしょう。
この日、試合のない選手が会場に来ることはありませんが、想定外の事件が起きた場合、“あの選手”がオカダを救出しに来て欲しいと願うばかりです。
神戸大会の結末はバッドエンドか、それともハッピーエンドになるのか…