今秋、9月21日に公開される映画『パパはわるものチャンピオン』(以下パパわる)。
実は原作は2冊あります。
『パパはわるものチャンピオン』
『パパのしごとはわるものです』
子供向けの絵本なので内容はシンプルですが、その世界観とふたつの絵本の大まかなストーリーから脚色&肉付けしたのが映画版となります。
だから、絵本と映画では結末が多少違ってくるでしょう。
その映画版の予告編はすでに出来上がっていますが、もうご覧になられたでしょうか?
本編を見たわけでもノベライズ本を見たわけでもないので、映画の結末は分かりません。
ただ予告編を観ただけでも、プロレスファンなら思わず涙してしまいそうな内容なんです。
主人公の大村孝志(棚橋)が、10年前に制覇したZ1クライマックスに、ゴキブリマスクとして出場が決まるというお話し
あと2回勝てばチャンピオンになれるとう状況で、試合後倒れ、病院に搬送される
ヒールレスラーとして孤独と葛藤
ピークを過ぎたレスラーとして肉体的な限界
逆境とプロレスラーの現実をリアルに描いた、ヒューマンストーリー
この状況って、今の棚橋弘至の現状と似てると思いませんか?
40を超えた身体は故障を常に抱え、全盛期のようなキレはない。
今年インターコンチのベルトも失い、久しぶりのチャンスだったIWGPヘビー級選手権も残念ながら敗れました。
もしかしたら、新日本で最も過酷な大会であるG1クライマックスに出場するのは、最後になるのかもしれない。
でも、今年はチャンスの年なんです。
G1のジンクスが味方するなら、今年の優勝者は棚橋のいるAブロック。
棚橋が優勝しなくてもリーグ戦で優勝する選手に勝っていれば、G1後の挑戦権利書を懸けた防衛戦の相手になれるかもしれない。
大切なことは、どちらかに該当することだと思っています。
①G1で優勝して9月21日の映画公開前に挑戦権利証を手にしている状況
②映画公開前に挑戦権利証の防衛相手に棚橋が決まっているという状況
映画『パパわる』のチャンピオンに挑戦できるチャンスを得たゴキブリマスクと一番リンクできる選手は、棚橋本人しかいないと思うんです。
もし、プロレスを知らない方がこの映画を観て、プロレスに興味を持ったどうなるでしょう?
映画の主人公である棚橋が、現実世界でもチャンピオンに挑戦できる権利を手にし、今まさにチャンピオンになるチャンスを手にしようとしているんです。
応援したいって気持ちになれますよね
これがメイ社長がいう『新日本プロレスは素晴らしいので、もっと多くの方に知ってもらいたい』が、叶うチャンスになるんじゃないでしょうか。
映画というプロレスよりメジャーなエンターテイメントで、プロレスの魅力を広められるチャンスなんです。
だから、棚橋弘至が挑戦権利証を手に入れる、もしくは手にするチャンスが必要なんです。
勿論、想いだけではこの権利を手に入れることはできません。
もしかしたらG1で挑戦権利証を手に入れる為に、温存していたのかもしれません。
何を温存していたのかというと…
新技
今年のNEW JAPAN CUP開幕前の記者会見で、棚橋が新技について言及しています。
結局、NJCでもIWGPヘビー級選手権でも出さなかった新技を使うタイミングって、G1クライマックスしかないのではないでしょうか。
私は期待しています。
映画『パパはわるものチャンピオン』の主人公と現実の棚橋弘至に、感情移入してしまう観覧者が沢山発生してしまうことを。
そして、プロレスがふたたび脚光を浴びるチャンスを手にする瞬間を!
だから、棚橋弘至に挑戦権利証を獲得して欲しいんです。