なぜメイ社長は新日本プロレスを退任したのか?その理由の考察

メイ社長【撮影:koba】
“独り言考察”




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日本プロレスのメイ社長の不定期コラム『ハロルドの部屋』が更新されたのが、昨日の16時少し前。

久しぶりの更新だなと軽い気持ちで読んだ内容に絶句しました。

まさか、メイ社長の退任の挨拶だったとは…

『皆様、こんにちは。先ほど発表になりましたが、私ハロルド・メイは来月10月23日をもちまして新日本プロレス社長を退任することになりました。

コロナ禍で全く試合ができない苦しい時期を脱したとは言え、今もまだその影響は少なからず残っています。「コロナ前の状態に戻れた」、「新日本プロレスはもう完全に大丈夫」と言える日が来るまで、責任を持ってこの任務を続けたいと思っていましたが、皆様にお別れを言わなければならない時がやってきました。株主総会の都合上、「G1 CLIMAX 30」開催中のこのタイミングでの発表に至ったことを、どうかお許しください』

引用:新日本プロレス

 

メイ社長を支持する多くのファンが驚き、ショックを受けたことでしょう。

正直、私もショックで仕事が手に付きませんでした。

 

当ブログを継続して読まれている方はご存知だと思いますが、メイ社長とは何度も会場でお会いし仲良くさせていただいています。

メイ社長のトークイベントやセミナーにも参加し、皆さんが知らないような話も沢山お話ししていただきました。

自称メイ社長と最も親しいブロガーだと思っています

 

新日本プロレスの社長に就任した年の11月には、メイ社長のコラム『ハロルドの部屋』に当ブログを紹介していただいたこともありました。

新日本プロレス公式サイトにファンブログが掲載されるという奇跡が起きた瞬間でもあります。

sp.njpw.jp
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https://sp.njpw.jp/freediary/harold-george-meij27
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さて、本題に入りたいと思います。

今回の急な退任劇に『どうして?』と思った方も多いでしょう。

今現在は、新日本プロレスからも親会社のブシロードからもその理由は明らかにされていません。

各メディアを見ても、退任の理由を書いている記事は見つけられませんでした。

なぜ、メイ社長は新日本プロレスの社長を退任したのか?

多くのファンがメイ社長の退任に疑問を持っていることでしょう。

 

ここからは憶測事実を交えて話します。

まず、メイ社長は辞めたくて退任したのではないと思っています

これは憶測です。

辞める予定もなく、辞めざる得ない状況だったのではないでしょうか。

 

ご存知の方も多いと思いますが、メイ社長は新日本の社長に就任してから1冊の本を出しています。

百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者 [ ハロルド・ジョージ・メイ ]

メイ社長の経営哲学が凝縮されている本です。

※楽天BOOKSのリンク貼っています

 

この本の中には、自身の今後のキャリヤについて重要な一文が語られています。

『私のキャリアの残りの時間すべてを 新日本プロレスに捧げたいと思っています』

引用:百戦錬磨セルリアンブルーのプロ経営者

 

メイ社長は1963年生まれで現在56歳です。

キャリアの全てを全うするのは、まだ先のことでしょう。

本人の著書に書いてある通り、新日本プロレスの社長をずっと続ける気持ちだったんだと思います。

 

ブシロードの取締役も務めていたメイ社長ですが、同会社からも新役員体制についてお知らせがありました。

今回の人事でブシロードの取締役も退任する予定となっているメイ社長ですが、ブシロードの普通株式を約400,000株保持しています。

しかし、新株予約権者はブシロード又は関連会社の役員、従業員の地位であることが条件と定められているため、今回の退任で失効される予定とのことです。

 

私自身株に詳しくありませんが、辞める予定のある人間が退任して失効される株を大量に保有するでしょうか?

長く新日本に関わっていたいと思っていたから、保有していたんだと思います。

 

では、なぜ新日本プロレスの社長を退任する決断に至ったのか?

恐らく、今回の社長退任は所属レスラーとスタッフを守るため、そして新日本プロレスを守るための英断だったんだと思います

 

コロナ禍で興行が開催できない最中、メイ社長が公式YouTubeチャンネルで現在の状況を説明したことがありました。

その動画の中で、今期はダブルドーム大会の成功もあり黒字決算で終えそうだから安心して欲しいとファンに訴えています。

 

しかし、ブシロードの決算期は毎年7月31日であり、子会社である新日本プロレスも同じ決算月でしょう。

動画で言う今季は7月末までのこと。

来季(2020年8月以降)はコロナ禍の影響で予算は厳しい状況だったのではないでしょうか。

当然その影響は新日本の社員や、大所帯の所属レスラーにも影響を及ぼすことでしょう

 

赤字経営だったタカラトミーを立て直したメイ社長は、生え抜きの社長に比べ年俸もそれなりの額だったことは予想できます。

それ以上の売上を見込めるプロ経営者だからこその、投資だったんだと思います。

結果、2019年には過去最高益となる売上を達成し、マディソン・スクエアでの海外ビッグマッチを成功させ、今年1月のダブルドームを実現・成功させた立役者です。

 

しかし、新型ウイルスの影響は状況は一変しました。

興行ができない期間が何ヶ月も続き、有観客再開後も未だ5割程度の動員しかできない状態です。

興行収入や各大会のグッズ販売の売上のシェアが多くを占める新日本において、未曾有のピンチだったことは容易に想像できます。

しかも、この新型ウイルスは一過性のものではなくいつ収束するか分からない状態と、今後の経営ビジョンはかなりシビアな局面だったことでしょう。

 

これはメイ社長のセミナーで聞いたお話しですが、メイ社長の経営哲学として人員削減はしないと言っていました

赤字経営のタカラトミーを引き受けた時も、一切のリストラを行わず業績を回復させたそうです。

新日本プロレスには多くの所属選手がいますが、その選手達も当然守ろうと思っていたことでしょう。

だから、最もコストが大きいだろう自分自身が退任し、新日本を去る道を選んだんだと思います

全ては選手を守るため、社員を守るため、新日本プロレスを守るための選択だったのでしょう

あくまで憶測ですが、今までのメイ社長のお話しを聞く限りは志半ばでの退任だったと思います。

 

今までのセミナーやトークショーで、今後のビジョンや戦略などを話すメイ社長の姿は希望に満ち溢れていました。

それだけ好きなプロレスで仕事ができることが楽しかったのでしょう。

今後に向け新しいアイデアも沢山あったんだと思います。

 

メイ社長の退任は10月23日付けです。

つまり、まだ20日以上は新日本プロレスの社長ということ。

昨年のG1クライマックス優勝旗は、リングの上でメイ社長が手渡ししています

今年の両国国技館大会もメイ社長の姿を見ることができるかもしれません。

コロナ禍の影響で会場に姿を現すことは難しいかもしれませんが、元気な姿を見たいと切に願っています。