NEVER6人で覚醒したDOUKIが勝利を届けたかった4人の恩師

DOUKI【撮影:koba】
タイトルマッチetc




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れ程までNEVER無差別級6人タッグ選手権が熱く、激しく、感動的な闘いになったことがあったでしょうか。

仲間に助けられ恩師の為にも栄光を掴みたい男の闘いは、30分を越える激闘となりました。

 

G1クライマックスシリーズ最終戦で、DOUKIがYOSHI-HASHIから直接3カウントを奪って決まったNEVER6人タッグ選手権。

この日のバックステージでDOUKIは、YOSHI-HASHIに対し『メキシコにいた時から一番弱いと思っていた』と罵倒

SNSでも妬みとも取れる発言をしています。

 

ご存知の方も多いと思いますが、DOUKIは新日本の他のレスラーに比べ、表舞台とは真逆の世界でレスラー人生を歩んできました。

当時18歳のDOUKIはルチャドールになるためミラノコレクションを頼り、そのミラノコレクションの紹介でメキシコ遠征中のタイチの元を訪れました。

その時の感謝の気持ちをこう表現しています。

 

ルチャドールになる為の道を作ってくれたミラノコレクションとタイチは、プロレスラーDOUKIを語る上で欠かせない恩師の2人でしょう。

昨日のタイトルマッチは半分近くDOUKIがリングの上で闘い、タイチとザック・セイバーJr.がサポートするという試合でした。

2人の恩師がベルトを取らせたいと思うほど、大変なレスラー人生を歩んできたのでしょう。

恩師の元得意技であるイタリアン・ストレッチNo32で勝利を目指す姿に、解説先から涙ぐむ声が聞こえたほどでした。

 

そのDOUKIの大金星を阻止したYOSHI-HASHIも、簡単に負けられない理由があったんだと思います。

苦節12年目で初めて手にしたベルト。

そのベルトの重さを知るYOSHI-HASHIは、何度もDOUKIの技を跳ね返し続けました。

 

2人の恩師の為にも、人生のレスラー人生を変える為にもどうしても勝ちたかった昨夜の一戦ですが、散々罵ったYOSHI-HASHIもDOUKIにとって恩師の1人です。

メキシコ時代に人生を教わり最も尊敬する人間と語ったDOUKI。

そのYOSHI-HASHIに恩返しする為にも、直接ベルトを奪いたかったんだと思います。

 

タカタイチマニアがキッカケで、新日本のリングに辿り着いたDOUKI。

昨年はエル・デスペラードの欠場でベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)に出場する機会を得て、着実にチャンスを掴んでいます。

それでもDOUKIの壁になり続けたのは、YOSHI-HASHIの意地でありメッセージなのかもしれません。

 

ベルトを獲得すれば一瞬で物事は変わるでしょう。

しかし、物事を変えることより、積み重ねる努力の方が大切なことだと知っているYOSHI-HASHI。

オカダカズチカと同タイミングで凱旋帰国したYOSHI-HASHIは、多くの努力を積み重ねたから今があります。

初めてベルトを巻けたからファンに讃えられたのではなく、ベルトを巻くまでの努力が伝わっているからファンはYOSHI-HASHIを讃えるんだと思います

 

DOUKIを推す声は日に日に多くなっています。

中止から一転、開催が発表されたBOSJにもエントリーされるでしょう。

昨日のNEVER6人タッグを目撃したファンなら、DOUKIのBOSJ出場は至極当然だと思うはずです。

 

DOUKIにとって新日本での闘いは、まだ始まったばかりでしょう。

そして、DOUKIならいつか新日本のベルトを巻く日が来るんだと思います。

そのベルトを4人目の恩師と一緒に巻けたら、物事が一瞬で変わるかもしれません。