基本的ににリング内のことに口を挟まない新日本プロレスですが、先日の後藤洋央紀の一件に関し “わざわざ” 公式サイトで厳重注意しました。
これは異例中の異例であり、なぜ注意されたのか疑問に思ったファンも多かったことでしょう。
【ご報告】
2月3日 後楽園ホールの乱闘に関して、後藤洋央紀選手に厳重注意https://t.co/MkxL6mOUNg#njnbg #njpw pic.twitter.com/bzyEa6OtL7— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 8, 2021
なぜ後藤洋央紀は厳重注意されたのか?
まず、今回の一件を整理したいと思います。
2・3後楽園ホール大会の第2試合、この日試合の無い後藤は実況席にゲスト解説として座っていました。
試合後、石井智宏とジェイ・ホワイトが場外で乱闘騒ぎをしていると、後藤は放送席を飛び出しジェイにエルボーを見舞います。
この行為が厳重注意の対象となったということです。
この後藤の行為に対し、新日本はこのようにファンにアナウンスしています。
『2月3日、後楽園ホール大会の第2試合(オカダ・カズチカ&石井智宏&矢野通 vs EVIL&ジェイ・ホワイト&高橋裕二郎)終了後、『Fighting TVサムライ』の実況席で解説を行っていた後藤洋央紀選手が、自らの意思で解説席を離れて乱闘に参加し、ジェイ・ホワイト選手に対して攻撃を加えたことに関しまして。
試合後、ジェイ選手からの会社側に対する訴えを受け、新日本プロレスとしてはこの件を行き過ぎた行為として受け止め、後藤選手に対して厳重注意を行いました。
今後、こうしたことのないよう再発防止に努めてまいります。』
引用:新日本プロレス
これがコロナ禍の状況だから厳重注意したのであれば疑問が残ります。
これまで当日試合がなかった選手の乱入や介入は往々にしてありました。
例えば、昨年のG1クライマックスのAブロックのリーグ戦では、ウィル・オスプレイの彼女でありスターダムの選手であるビー・プレストリーがリングに上がりレフリーに対し飛沫を飛ばし濃厚接触しています。
当然、ブシロードグループのスターダムの選手である以上、PCR検査や抗体検査をしているはずです。
しかし、これがスターダム管理であっても新日本プロレスが自ら管理しているわけではないでしょう。
ビー・プレストリーがOKで後藤の行動がOUTなのか、全く腑に落ちません。
後藤の行動がダメであった線引きはどこなのか?
後藤は自らの意思で手を出したから
では違う視点からも考えたいと思います。
今回の一件に関して、新日本は後藤の行動に対してこんな表現をしていました。
『自らの意思で解説席を離れて乱闘に参加』
この日試合がなかった後藤は、自らの意思で解説席を離れジェイに手を出したから厳重注意された可能性があります。
しかし、直前の映像では石井に手招きされてジェイに手を出していました。
決して100%自らの意思の行動とは判断できず、『自らの意思で』でが厳重注意の対象となったとは考えにくいです。
新日本プロレスがスタンスを変えた
新日本プロレス公式サイトの「選手プロフィール欄」から名前が消え退団も噂されていたジェイ・ホワイトですが、2・1後楽園ホール大会で突如姿を現し石井を急襲しました。
この一件に関し新日本(会社)がどう関与していたかは未だに謎です。
ジェイが退団を仄めかしプロフィール欄から自分の名前を消すよう要望していたのか?
それともジェイが2月1日に復帰することを前提にプロフィール欄から名前を消していたのか?
もし後者だとすれば、新日本(会社)がジェイの退団騒動の演出の為に手を貸したことになります。
昨年まで新日本の社長を務めていたメイ氏は、リング内のことには関与しないと公言していたにも関わらずです。
しかし、これではどこまでが演出で、どこからが本当のことか分からなくなります。
新日本と距離の近い東京スポーツの岡本記者も、以前の記事でこんな表現をしていました。
『本人の〝離脱匂わせ発言〟はともかくとして、信用第一のはずの公式ホームページの一件は一体どういうカラクリだったのか…?』
引用:東スポWEB
例えば、1月6日のNEW YEAR DASHで強襲された天山が担架で運ばれた場面。
三澤トレーナーで出てきて、慎重に首を固定し天山を担架で運び出しました。
重症ではなかった天山は、強襲したグレート・オーカーンと後日シングルマッチを組まれています。
あの担架で運び出された事故でさえも、オーカーンと試合を組むため新日本側の演出とは思いたくありません。
「新日コレクション」のジェイのカード排出終了に残る疑問
ここで1つ疑問が残っています。
ジェイのカード排出が終了した新日本の公式アプリ「新日コレクション」ですが、未だにジェイのカード排出は復活していません。
ジェイのカードのトレードもできなく、ジェイのカードは全てSOLD OUTになっているようです。
「新日コレクション」は課金要素がある以上、アプリを利用するお客様を騙すことはできません。
ジェイのカード排出終了は事前にアナウンスがあり、ジェイのカード排出終了まで課金してでもアプリを利用したファンもいたことでしょう。
新日本からアプリ制作会社へのジェイのカード排出終了依頼は、決して演出ではなかったことが想像できます。
つまり、新日側がジェイの退団の可能性を危惧しカード排出終了を決めたんだと思います。(本人に辞める意思があったかどうかは別として)
緊急事態宣言中だから
話しを後藤の厳重注意問題に戻します。
そう考えると、後藤の行動は「緊急事態宣言」中にも関わらずファンを感染の危険に晒したという理由が最も腑に落ちる結論です。
今後も解説席に座るお客様と近い距離にいるレスラーの試合介入は、厳重注意の対象になるでしょう。
しかし、昨日の後楽園ホール大会でも解説席にいたYOSHI-HASHIがリングに上がってしまいました。
先に手を出したのはジェイではありますが、この行為にどんなペナルティーが与えられるのかは分かりません。
. @njpw1972 @njpwglobal @njpwworld
Blatant disregard for everyone’s safety as well as the rules you have supposedly put in place. “Formal Caution” clearly didn’t work. Hold them accountable and reprimand them! Take Goto and Yoshi hashi out of the 6 man Championship match! pic.twitter.com/vS996rCs8I— Switchblade (@JayWhiteNZ) February 8, 2021
しかし、後藤の厳重注意の直後の行動には会社としても更に厳格な注意をするはずです。
もしかしたら厳重注意以上のペナルティーの可能性もあるでしょう。
最悪はNEVER6人タッグのベルト強制返上もあるのか…
今は新日本がどんな対応をするか見守るしかありません。