飯伏幸太がケニー・オメガに贈った英文の意味

ケニー・オメガ、飯伏幸太【撮影:koba】
“独り言考察”




Pocket

なら東京ドーム大会の余韻に浸っていただろう5月最後の週末。

2021年の上半期最後のイベントはウイルス蔓延のため延期され、新日本プロレスファンにとっては寂しさと不安を我慢する5月を過ごしました。

 

その寂しさと不安に対し、別角度から光を照らそうとしたのは飯伏幸太です。

盟友ケニー・オメガに対し、珍しく英文でメッセージを送りました。

 

元を辿ればクリス・ジェリコがSNSでケニーを称賛したのが始まりです。

しかし、そのツイートに対し自分を批判する者達を引用し、皮肉で返したケニー。

 

多くのファンに愛される一方で、ケニーの言動に批判的なファンやプロレス関係者がいるのも事実。

ジェリコの言葉に素直に喜べなかったケニーですが、そのケニーの功績を称えたのは飯伏でした。

“That may be true, but remember…”

(それは本当かも知れませんが、でも忘れないでください)

“Only those who risk going too far can possibly find out how far me and you can go.”

(あまりに遠くまで行こうとするリスクを冒す者だけが、おそらくどれだけ遠くまで行けるのか、分かり得る)

 

実は飯伏のツイートの後半の英文は、イギリス詩人のT・S・エリオットが残した有名な名言です。

 

その有名な名言の主語を変えて、飯伏はケニーにメッセージを贈っています。

「how far one can go」➡︎「how far me and you can go」

 

恐らく、飯伏がケニーへ贈ったメッセージを翻訳するとこのようになるのでしょう。

あまりに遠くまで行こうとするリスクを冒した僕とケニーなら、どれだけ遠くまで行けるのか分かり得るだろう』

 

2018年のプロレス界の主役だった2人が、2019年から別々の道を選び歩んでいます。

その挑戦は批判と隣り合わせでしたが、リスクを冒し挑戦し続けた2人だけが見える未来があるのでしょう。

お互い見えている未来に向け確実に進んでいるのだから、自分達の信じる道を歩もうというのが飯伏が盟友に贈ったメッセージの意味なのかもしれません。