日本時間の8月23日AM11:00から始まった、スーパーJカップ一回戦のシアトル大会。
ライブ配信がないため試合結果しか分かりませんが、現地で観戦できたファンの反応を見ると大いに盛り上がっていた大会だったのでしょう。
セミファイナルでは、SHOが元IWGPジュニアヘビー級チャンピオンの石森太二を破るという大金星を挙げました。
トーナメントとは言え、未だシングルのベルトに挑戦したことのないSHOの石森撃破に、覚醒の予感を感じます。
SHOが石森からリベンジ勝利で1回戦突破!
激戦の末、ドラゴン・リーがYOHから勝利!
※8.22『SUPER J-CUP 2019』シアトル大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/kJAmOXsdrd#njpw pic.twitter.com/JgiVldd6mI
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 23, 2019
メインイベントではウィル・オスプレイが日本ではあまり馴染みのないアメージング・レッド相手に28分を超える大熱戦を繰り広げました。
超激戦!!
オスプレイがレッドに辛勝!!
アメージングなライバルにIWGP Jr.挑戦を提案!!
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 23, 2019
今大会に参加しているロビー・イーグルスも、ツイートで2人の試合を賞賛しています。
“@WillOspreay and @AmazingRed1 have one of the most incredible matches ever.”
(オスプレイとレッドは、これまでで最も素晴らしい試合の一つだ)
後日配信ということもあり日本ではあまり盛り上がっていませんが、それでもライブ配信がない事を嘆くファンが数多くいます。
SNSでのファンの嘆きに敏感なメイ社長も早速コラムを更新しましたが、後日配信になった理由に関しては触れていません。
※もしかしたらコラム内にヒントが隠されているかも…
あれだけファンの声に迅速かつ的確に反応するメイ社長が何も語らないということは、語ることのできない大人の事情があるのでしょう。
しかし理由が分からない以上、海外戦略重視でライブ配信されないと誤解するファンもいます。
既に、何度か『海外戦略重視』というパワーワードはSNSで目にしました。
ちなみにライブ配信が無いのは、日本だけではなく海外も一緒です。
シアトル大会に訪れた1000人弱のファンだけが、この試合を見れたことになります。
海外の外国人ファン、海外に住む日本人のファンもライブ配信を期待していたことでしょう。
そもそも今回のスーパーJカップのトーナメントには、いくつか疑問点があります。
疑問① ROH所属選手が少ない
今回のアメリカ版スーパーJカップは、新日本プロレス、ROH、CMLLほかによる“ドリームトーナメント”と銘打たれて開催が発表されました。
しかし、蓋を開けてみれば新日本の次に名前が挙がったROHの選手は1人しか出場していません。
3番目に名前が挙がったCMLLの選手が3人も選出しているにも関わらずです。
今年行われたベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)にはROHから3人出場(グレシャム、マーティー・スカル、バンディード)していました。
ビザのトラブルで来日できなかったフリップ・ゴードンを入れれば4人です。
BOSJに4人も出場予定だったにも関わらず、スーパーJカップは元々1人のみのエントリーとは考えずらいのではないでしょうか。
疑問② クラーク・コナーズの出場
LA道場で柴田勝頼の特訓を受けるクラーク・コナーズは、野毛道場のヤングライオンとほぼ同等の立場でしょう。
“ドリームトーナメント”と銘打たれたスーパーJカップに、最初からエントリーされていたとは考えにくいです。
BOSJでゴードンの代わりに成田が繰り上げ出場したように、ゴートンの怪我でコナーズが繰り上げ出場になったのではないでしょうか。
コナーズより実績も実力もある日本人選手は他にもいます。
前回大会準優勝の金丸義信より、コナーズ出場の優先順位が上だとは思えません。
何かトラブルがあり、急遽コナーズが出場になったと考える方が自然です。
疑問③ 動画を撮る日本のスタッフがいない
シアトルの会場で観戦したファンの写真をSNSで何枚も見ましたが、日本の撮影班はいませんでした。
しかも大きなビデオカメラはなく、小型のカメラを持った外国人のスタッフが1人だけ。
恐らくこのカメラで撮った映像を中心に編集し、後日配信するのでしょう。
6月のドミニオン翌日の会見で、急遽発表されたスーパーJカップ。
この時点では配信がどうなるか、新日本からアナウンスはありませんでした。
つまり…
元々日本の撮影スタッフは、現地に行く予定がなかった。
恐らく、動画配信はROH側に打診していたから。
しかし、ROH側の選手が怪我等の理由で1人しか出場させれなかった。
結果、ROH側からライブ配信の協力を得られなかったのではないでしょうか。
あくまでこれは私の憶測です。
これが事実だという根拠は一切ありません。
そう言えば、今回の『ハロルドの部屋』でメイ社長がこんな事をおっしゃっていました。
『「NJPW Royal Quest」は8月31日(土)深夜1時30分よりCSテレ朝チャンネル2で国内独占生中継します』
引用:新日本プロレス
NJPW WORLDの撮影班は、海外でのライブ配信の手段を持ち合わせていないのでしょう。
しかし、CSテレ朝チャンネル班は海外の興行でもライブ配信できるという事実があります。
これが何を意味するのか?
動画配信はどうしてもテレビ局側に依存するしかないということでしょう。
そしてテレビ局側も、重い腰を上げたということなのではないでしょうか。