オスプレイが首の負傷で王座返上!全治未定でイギリスへ帰国

ウィル・オスプレイ【撮影:koba】
雑感




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日本プロレスから残念なお知らせです。

5・4福岡大会のIWGP世界ヘビー級選手権で熱戦を繰り広げたウィル・オスプレイですが、試合中に首を負傷し今シリーズを欠場することになりました。

怪我の状態は全治未定で治療のため、母国イギリスに帰国するとのこと。

合わせてオスプレイが保持するIWGP世界ヘビー級王座のベルトは返上。

決まり次第、新王者決定戦の詳細を発表するとアナウンスがありました。

 

IWGP世界ヘビー級選手権が行われた日は、セミファイナルのIWGPジュニアヘビー級選手権が急遽中止になっていました。

両タイトルマッチを楽しみにしていたファンの為にも、いつも以上に限界を超えた闘いを繰り広げたのでしょう。

その代償は大きかったと言えます。

今はただ完治は向けゆっくり休養を取って欲しいと願うばかりです。

 

ジュニア時代から壮絶な試合でファンを魅了したオスプレイ

 

福岡大会で壮絶な死闘を繰り広げたオスプレイですが、ジュニア時代から身を削ったファイトスタイルでファンを魅了していました。

近年のジュニアの価値を高めた1人であり、その闘いはベストバウトと呼ぶに相応しい内容ばかりです。

今回は休養に入るオスプレイへの労いも込めて、ジュニア時代のベストバウトを3試合選びました。

あくまで私の目線で選んだベストバウトですが、興行再開直前の週末のお供として楽しんでください。

 

鷹木信悟と初遭遇にしてベストバウト

 

1つ目の試合は、ファンの間でも年間ベストバウトの呼び声が高かった2019年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)優勝決定戦です。

 

ある意味、この時の状況も今回の福岡大会と状況が似ています。

ディフェンディグ・チャンピオンの高橋ヒロムが長期欠場中で出場できず、BOSJの直前にエル・デスペラードも怪我で欠場。

新日ジュニアの人気選手2名を欠いた中で行われたリーグ戦は、出場全選手が盛り上げたBOSJでもありました。

新日本プロレス入団後、未だ負け無しの鷹木信悟と熱戦を繰り広げた完璧な試合。

この試合があったから5・4福岡大会のIWGP世界ヘビー級選手権も、限界を超えた闘いを繰り広げられたんだと思います。

 

旗揚げ記念日に実現した兄弟分対決

 

2つ目の試合に選んだのは、2018年の「旗揚げ記念日」大会に実現したCHAOS兄弟対決です。

 

オスプレイを新日本に連れてきた恩人でもあるオカダが熱望して実現した、IWGPヘビー級王者とIWGPジュニア王者のシングルマッチ。

絶対王者と化していたオカダ相手に、あと一歩というところまで追い詰めました。

試合後、両者は健闘を讃え抱き合い、オカダに『やっぱりお前は最高だな』と言わせたオスプレイ。

3年越しのオカダ越えなるかを楽しみにしていただけに、今回の負傷返上は残念です。

いつか実現するだろう2人のタイトルマッチは、特別な場所で、特別なシチュエーションで行われることでしょう。

 

お互い知り尽くしたライバル対決

 

3つ目に選んだオスプレイのベストバウトは、同じ英国人同士のIWGPジュニアヘビー級選手権です。

 

これまで何度も闘ってきた2人ですが、まだ日本でマーティーに勝ったことのなかったオスプレイ。

このタイトルマッチの前の年も2回シングルマッチを闘っていただけに、正直期待値はそこまで高くありませんでした。

そんな状況で見せたマーティーの引き出しの多さに圧巻され、受けに回りながらも要所要所で見せた紙一重な技の攻防。

ゲスト解説に来ていた蝶野正洋さんも、2人のパフォーマンスに圧倒されていたことでしょう。

エプロンサイドで放った断崖式スパニッシュフライは、目を丸くしかありませんでした。

 

パワーアップして復帰してくれることに期待!

 

他にもBUSHIやロビー・イーグルスとのタイトルマッチも候補に入っていましたが、迷った挙句この3試合にしました。

常に進化し続け、ファンを魅了し新日本のトップ外国人レスラーに上り詰めたオスプレイ。

新ユニットを立ち上げ一国の主となりましたが、まだ新しい挑戦は始まったばかりです。

今はゆっくり休んで英気を養ってください。

復帰の際はまた大暴れしてくれると願って。