東京スポーツより9月26日に公開された、ケニー・オメガのインタビュー。
現在アメリカの団体『AEW』で活躍するケニーが、日本のファンに向けて語ってくれた貴重なインタビューを何度も何度も噛み締めました。
久しぶりにケニーのインタビューができた日曜日の朝です。
今回も通訳してくれた中澤さんありがとうございました!
近日中に東スポ&掲載予定です。
いやー、どこまで書けるかなー— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) September 19, 2021
ケニーと言えば多くのファンがいる一方で、アンチや否定的なファンも一定数います。
物議を醸す発言もある以上ある意味仕方のないことかもしれませんが、私自身はケニーの大ファンです。
そんなケニーが日本のファンに向けてメッセージを送ってくれたのですから、このメッセージが多くのプロレスファンに届くようブログに残したいと思います。
本当はもっと早く書きたかったのですが(最初の記事UPは9/22だったので)、ある程度まとまった時間を取れる時に書きたかったので、このタイミングになってしまいました。
今回はいつも以上に偏った目線での内容かもしれませんが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
2人のケニーが語ったそれぞれのメッセージ
【AEW】ケニー・オメガ独白! AEW躍進の秘訣と参戦してほしい日本人の名前 https://t.co/nEWPFcw3hQ
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) September 26, 2021
ケニーのインタビューで度々見受けられるのが、パーソナルな部分のケニー人格と、プロレスラー然としたケニー人格の両方が混在する表現です。
ファンやレスラーに対してリスペクトを欠かさないケニーが話したと思えば、傍若無人なダークヒーローのケニーが出てきたり、ケニーのインタビューは度々読み手を混乱に陥れます。
今回のインタビュー前編でも、『AEWに参戦して欲しいレスラーは?』という質問に対してこんな言い回しをしました。
『あと個人的に戦いたい相手としては(ウィル)オスプレイとジェイ・ホワイトかな。
その2人は新日本が「新しいケニー・オメガ」にしたかったレスラーたちだよね。もちろん俺のレベルには全然到達してないんだけど、今の新日本のなかではレベルの飛び抜けた選手だと思う。だから彼らと試合ができれば、俺がかつていたレベルと今のレベルの違いを世界に見せつけるいい機会になるんじゃないかなって思うよ。その2人にとっては現実を知る悲しい日になってしまうし、新日本のフロントもシクシクと泣いちゃうと思うんだけど』
引用:東スポWEB
この表現に対し上から目線だと批判したくなる方もいるでしょう。
また悪口を言ってると思ってしまう方もいると思います。
しかし、これはプロレスラーとしての発言であり、2人への挑発を兼ねた遠くない将来への種蒔きです。
ケニー対ジェイ、ケニー対オスプレイは現時点で世界最高峰のカードであり、新日本にかつての活気を取り戻すための切り札だと思っています。
ケニーの発言に目くじらを立てる方もいるかもしれませんが、決して本心ではありません。
時には奮起を促し、時にはヒールを演じ、もっとプロレス界が面白くなるために身を削って悪役に徹することもあるんです。
だから少しばかりのスパイスの効いた発言は大目にみて欲しいのです。
ケニーの辛辣な発言の真意
【AEW】ケニー・オメガ「頼まれれば日本のプロレスも救ってあげるよ」 https://t.co/IKctnV9pFg
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) September 26, 2021
ケニーのインタビュー後半は、22日にUPされた最初の記事から大幅に加筆されていました。
恐らく、後半の方が刺激的な内容と感じた方も多いでしょう。
コロナ禍の影響もあり、かつての熱気を失っている新日本に対し辛辣なコメントをしていました。
『いま何が起きているのかを。俺にはそれが分かってるし、俺一人だけでも救うことができるんだけど…どこかの団体は不思議なことに俺を使おうとしないんだよね。これを聞いて怒ってくれてもいいよ。でも俺のこと間違っていると言える? 俺はもうすでに証明したでしょ。AEWの成功とともに。日本のファンだってまだ忘れていないでしょ? 彼らの中で俺は今でも「ナンバーワン、ガイジン」じゃないか』
引用:東スポWEB
額面通り受け取れば、日本へ行く準備はできているけど新日本からはオファーはないと捉えることができます。
しかし、実際は今すぐ日本へ行けないことはケニーも理解しているだろうし、新日本も“今”じゃないと思っているはずです。
最低限収容人数の制限は暖和され、入国の際の隔離期間がなくなり、マスクした状態での声援が有りになったからでしょう。
ケニーがいれば1万人規模の会場は簡単にフルハウスになると思いますし、そう言う状況じゃなければ日本に呼んでも勿体ないだけです。
恐らくケニーのこの発言の真意は、再び新日本のリングに上がった時に『今更オレを呼ぶなんて遅すぎだ』『いつまで待たせるつもりだ』と悪態を付くダークなケニーを演じる為でしょう。
気持ちだけはいつでも行ける準備があるという、日本のファンに向けてのメッセージかもしれません。
最後にケニーはAEWの大会を日本で行いたいかという質問に対し、二つ返事で答え、日本への愛が凝縮したメッセージを送ってくれました。
『早く日本に行きたいと常に思ってる。また会える日まで、グッバイ&グッナイ!』
私はこの言葉が本心であり、これを伝えたくて今回のインタビューに応じたんだと理解しています。
誤解されやすい表現もするケニーですが、プロレスに関わる全ての人の幸福を願い、今でも最善の努力をしています。
これだけAEWが盛り上がり、多くのレスラーとファンが幸せを感じているのですから、ケニーの選択は間違えていなかったということでしょう。
日本でケニーに逢える日はまだ先になると思いますが、必ず帰ってくると信じて待ちたいと思います。