なぜ辻陽太の「試練の5番勝負」最後の相手がオーカーンなのか

辻陽太【撮影:koba】
“独り言考察”




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月14日から始まる映画『ゴジラvsコング』Presents「KIZUNA ROAD 2021」での、ヤングライオンのシングルマッチ5番勝負。

ヘビー級トップレスラー5人と闘えるということで、若手2人にとっては貴重な機会であり、ファン心としてもとても楽しみな一戦になりました。

2人が5戦終わったあと、どんな道が待っているのか…

まずは、それぞれの対戦相手を確認してみたいと思います。

【上村優也の試練の5番勝負】

6・14後楽園 鈴木みのる戦

6・15後楽園 ザック・セイバーJr.

6・16後楽園 棚橋弘至

6・22後楽園 タイチ

6・23後楽園 飯伏幸太

【辻陽太の試練の5番勝負】

6・14後楽園 棚橋弘至

6・15後楽園 タイチ

6・16後楽園 オカダカズチカ

6・22後楽園 ザック・セイバーJr.

6・23後楽園 グレート・オーカーン

 

辻陽太にとっては「Road to WRESTLE GRAND SLAM」でヘビー級レスラーとシングル4連戦を経験しており、今回の試練の5番勝負が終わればシングルマッチを9試合も行ったことになります。

デビューしてから3年以上経っており、そろそろヤングライオン“卒業”の2文字が控えているのか…

 

「KIZUNA ROAD」の2つの疑問

 

6・23後楽園ホール大会で試練の5番勝負は終わりますが、次の大会である6・26仙台大会以降の対戦カードは発表されていません

「KIZUNA ROAD」の後半戦のカードは、仙台大会、名古屋大会、富山大会、後楽園ホール大会2連戦です。

なぜ、対戦カードは発表されなかったのか?

 

仙台大会からの対戦カードが発表されなかったということは、シリーズ最後の後楽園ホールで何かしらタイトルマッチが組まれるかもしれません。

もしくは、「KIZUNA ROAD」の試練の5番勝負で、辻と上村がヤングライオンを卒業する可能性も考えられます

この試練が終わりヤングライオン卒業となれば、海外遠征に向けた壮行試合が組まれる可能性もあるでしょう。

7・1後楽園ホール大会が上村の壮行試合、7・2後楽園ホール大会で辻の壮行試合が行われるかもしれません。

 

グレート・オーカーンが辻陽太の最後の相手

 

もうひとつの疑問は、辻の試練の5番勝負の最後相手がグレート・オーカーンという点です。

上村と辻のシングルマッチは、全て共通する相手ではありません。

上村は鈴木みのるや飯伏幸太とのシングルマッチを控えており、辻のオーカーン戦が特別という考えは安直です。

 

しかし、オーカーンは発表されている「KIZUNA ROAD」の対戦カードで、辻とのシングルマッチしか組まれていません

対戦カードが発表されている7大会の最後の後楽園ホール大会に出場するのは、ヤングライオンとシングルマッチを闘う選手の中ではオーカーンだけです。

つまり、オーカーンは辻とのシングルマッチ為だけに「KIZUNA ROAD」シリーズ前半戦に出場します

これは一体何を意味するのか…

 

オーカーンが棚橋とのNEVER前哨戦を繰り広げていた時、棚橋を裏切れば帝国入りさせてやると誘われていた辻。

2・19岩手大会バックステージコメント

 

ユナイテッド・エンパイアのキングピンであるウィル・オスプレイが欠場中で、現在のメンバーは3人しかいません。

年内には復帰したいとのことですが、それまで3人だけでの活動は無理があります。

どこかのタイミングで新メンバーの補充はあり得るでしょう。

 

辻のシングル5連戦の最後の対戦相手として試合が組まれたオーカーン。

辻を勧誘する最高のタイミングと言えるでしょう

帝国入りすることが棚橋を裏切ることに直結するかは分かりませんが、海外遠征が叶わない場合、辻が与えられたチャンスを手にするのかどうか…

 

今回のヤングライオンの試練の5番勝負は新日本プロレス公式サイトでも見所が公開され、全対戦相手について辻が語ったインタビューも無料公開されています。

 

ヤングライオンの試練の5番勝負は、額面以上に面白い闘いになりそうです。