優勝決定戦は平日?G1クライマックス31の日程の不思議

後楽園ホール大型ビジョン【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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発表された新日本プロレスのヘビー級最強を決めるリーグ戦『G1クライマックス31』の全日程。

昨日の夕方に新日本プロレス公式Twitterから予告なくアナウンスされたG1日程ですが、昨年は8月8日に全日程が発表になっているので約1ヶ月早い発表となります。

※昨年は2・9大阪城ホール大会で、リーグ開幕戦含む一部の関西の日程だけ先行して発表

また、例年同様に19大会が開催されることになりました。

 

大会数が同じということは、例外なく総勢20人出場の2ブロックによるリーグ戦が展開されるのでしょう。

1ヶ月強に渡る過酷なリーグ戦はエディオンアリーナ大阪で始まり、日本武道館で優勝決定戦が行われます。

【G1CLIMAX31全日程】

9・18(土)エディオンアリーナ大阪

9・19(日)エディオンアリーナ大阪

9・23(木)東京・大田区総合体育館

9・24(金)東京・大田区総合体育館

9・26(日)兵庫・神戸ワールド記念ホール

9・29(水)東京・後楽園ホール

9・30(木)東京・後楽園ホール

10・1(金)静岡・浜松アリーナ

10・3(日)名古屋・ドルフィンズアリーナ

10・4(月)東京・後楽園ホール

10・7(木)広島サンプラザホール

10・8(金)高知県民体育館

10・9(土)エディオンアリーナ大阪

10・12(火)ゼビオアリーナ仙台

10・13(水)ゼビオアリーナ仙台

10・14(木)山形市総合スポーツセンター

10・18(月)神奈川・横浜武道館

10・20(水)東京・日本武道館

10・21(木)東京・日本武道館・優勝決定戦

G1クライマックス30の日程と星取表

 

今回の日程で一番驚かされたのは、なんと言っても優勝決定戦が平日に設定されたという事でしょう

例年ならA・Bブロックの最終戦を含む3DAYSが組まれていますが、今年は各ブロックの最終戦と最終戦の間に、中1日の休養日が組み込まれました。

恐らく、優勝決定戦を闘う選手の負担を減らす配慮でしょう

昨年の総スケジュールを比べても、今年の方が4日間長い日程でした。

 

なぜ、優勝決定戦が平日開催なのか?

 

新日本のG1クライマックスと言えば、1年間で一番集客が見込めるシリーズです。

特に優勝決定戦に絡む休日開催は、1日で1万人を集客できる人気を誇ります。

コロナ禍の影響でもシリーズ終盤となれば、チケットは完売する可能性が高いでしょう。

 

では、なぜシリーズ最終戦が休日開催ではないのか?

確実に集客が期待できる大会にもかかわらず、多くのファンに足を運んで欲しいにもかかわらずです。

祝日が無い今年の10月でも、最終戦を土日開催にはできるはずでしょう。

会場を抑えられなかった可能性も考えられますが、ここ数年を振り返っても常に休日に会場を抑えており、意図して平日開催にしたとしか考えられません。

 

では、なぜ優勝決定戦を平日に開催するのか?

恐らく、延期や無観客の可能性を限りなく低くしたいため

緊急事態宣言などでの不可抗力による大会中止を防ぐためではないでしょうか

憶測でしかありませんが、最終戦を延期にしない為の苦渋の決断なんだと思います。

 

延期や中止せざる得なかった大会

 

ガイドラインに従いチケットを販売しているにもかかわらず、大会直前で大会を延期または中止せざる得なかった大会があります。

6月6日の日曜開催だった大阪城ホール大会は、府による休日のイベント制限要請により、翌日の月曜にスライド開催することになりました。

この変更により観戦を楽しみにしていたファンの一部は、直前の平日開催変更に対応できず、泣く泣く観戦予定をキャンセルしています。

 

6月4日開催予定だった大田区総合体育館大会も、緊急事態宣言延長に施設利用が原則20時までに制限されたことにより、大会自体を中止するしかありませんでした。

大会開催に向けガイドラインを守り、徹底した感染予防対策を講じたとしても、政府の要請には従うしかないのが現状です。

 

失望回避のリスク管理

 

先日、「ROCK IN JAPAN FES. 2021」という音楽イベントの中止という残念なニュースが発表されました。

 

2年振りの開催実現に向け、多くの関係者が時間をかけ準備してきたことでしょう。

詳しくは触れませんが、関係者の苦渋の決断に胸が痛い限りです。

 

結局どんなに対策を練っても、どんなに時間をかけて準備をしても、苦渋の決断を下すのは主催者であり、涙を飲むのは関係者と観戦を楽しみにしていたファンになります

 

今秋、新日本プロレスは年間最大のビッグイベントであるG1クライマックスの最終日を平日に開催します。

毎年楽しみにしていた現地観戦も、平日の開催で参戦を断念するファンもいるでしょう。

それでも直前で延期や無観客になるよりはましです。

 

休日開催による中止や延期の可能性を考慮したリスク回避と言えますが、これ以上ファンに迷惑をかけたくないのいうのが本音でしょう。

ここまで新日本プロレスが譲歩した以上、無事開催できることを心から願っています。