レインメーカーを語れるBブロックのオカダ包囲網

オカダカズチカ【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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の祭典に変わって2年目のG1クライマックス。

A、Bブロックの開幕戦が行われましたが、最も印象に残ったのは棚橋弘至とオカダカズチカの公式戦でした。

2人が幾度となく対戦してきたことは言わずもがなですが、コンディションの良い棚橋ではなく、結果が出ていないオカダが “レインメーカー” で3カウントを取った事実は最大の衝撃です。

 

実際、当ブログで実施していた優勝予想アンケートのBブロックトップはオカダカズチカ。

2020年の1・5東京ドーム大会以来IWGP戦線に絡んでいなく、2014年以来G1優勝はおろか優勝決定戦にすら進めていません。

タイトルから遠ざかったオカダが久しぶりに魅せた“強さ”。

Bブロックの主役はオカダカズチカになると感じたファンも多かったと思います。

 

Bブロックエントリーメンバーの初見

 

G1出場メンバーのブロック分けが発表されBブロックの10人を見た時、オカダが中心のブロックになる予感がしました

それぞれの選手に“物語”がありますが、特にオカダとの物語が語れるメンバーが揃ったという印象です

9・19大阪棚橋弘至
9・24大田区EVIL
9・29後楽園YOSHI-HASHI
10・1浜松後藤洋央紀
10・4後楽園SANADA
10・8後楽園タイチ
10・12仙台チェーズ・オーエンズ
10・14山形タマ・トンガ
10・20日本武道館ジェフ・コブ

 

特に前半戦は多くを語れるメンバーが集まりました。

公式戦2戦目の相手は、大事な試合で土を付けられた相手EVIL。

2017年のG1を優勝できなかったのはEVILと言っても過言ではないでしょう。

2020年のNEW JAPAN CUP優勝を阻止されたのもEVILでした。

 

続く公式戦3、4試合の同門対決も、ただの同門対決ではありません。

2012年のレッスルキングダムで共に凱旋帰国を果たしたオカダとYOSHI-HASHI。

2人が新日本で登った階段は余りにも差があり、2018年にG1で同ブロックにエントリーされた際は『YOSHI-HASHI戦はつまらない試合になる』とまで揶揄したほどでした。

あれから3年、タイトルから遠ざかったオカダとNEVER6人タッグの絶対王者になったYOSHI-HASHI。

久しぶりにリングで語るだろう2人の現在地。

間違いなく好勝負になるでしょう。

 

かつて打倒オカダを目指していた後藤も同様です。

久しぶりとなるオカダとのシングルを楽しみと語っていましたが、言葉以上に思い入れのある一戦であることは間違いありません。

 

そしてリーグ戦の折り返しとなる相手は、ライバルと認め合ったSANADAです。

これまで2度IWGPヘビー級選手権で闘った2人ですが、シングルで結果を出せていないという意味では似たもの同士の2人でしょう。

Bブロックで最も優勝を支持される2人が狙うは、勝ち点だけではなく大会ベストバウトではないでしょうか。

オカダにとっての天王山となるだろう一戦。

この試合の勝者Bブロック代表に大きく近づくことになるだと思います。

 

オカダが優勝決定戦に進出するための条件

 

前述の通り今年のBブロックは、オカダを軸に語れる物語が沢山あります。

残りの対戦相手も語り出したらキリがありませんが、なんと言ってもリーグ最終戦の相手は今最も因縁深い相手であるジェフ・コブです。

メットライフドーム大会で完膚なきまで倒された相手であり、悪夢を払拭できるかどうかの大事な試合になるでしょう。

 

今年対戦したスペシャルシングルマッチの成績は1勝1敗にも関わらず、負けている印象が強いコブ戦。

Bブロック1位通過するためには絶対勝たなければならない相手であり、グループリーグ突破がかかっていなくとも絶対負けられない相手です。

過酷なリーグ戦の最後がコブというのは、オカダにとって残酷なG1とも言えるでしょう。

 

帰って来た“レインメーカー”

 

開幕戦の棚橋戦でかつての “レインメーカー・オカダカズチカ” を見ることができました。

過去の記憶は幻想かもしれませんが、それでもファンは強いオカダを求めているでしょう。

メインメーカーポーズを解禁したオカダに、多くのファンが期待したはずです。

今の新日本にとっても必要な勝利は“カネの雨”かもしれません。