7・26後楽園ホール大会で22分を越える激闘を制し、かつてのパートナーであるジュース・ロビンソンから会心の勝利を手にしたデビッド・フィンレー。
G1クライマックス初出場、G1初メインイベントの勝利は格別だったことでしょう。
ジュースからIWGP USヘビーのベルトを取り上げ、現王者のウィル・オスプレイにタイトル挑戦をアピールしました。
死力を尽くした“元パートナー対決”は、フィンレーがジュースに劇的勝利で『G1』初白星!
“自称王者”からUSベルトを取り上げる!!
【7.26後楽園結果】
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 26, 2022
『コーラクエン、アリガトゴザイマシタ。ジュース、これ(ベルト)はオマエのものじゃない。 そして俺のものでもない……。オマエが “まだこのベルトはオマエのものだ”と主張しても、ベルトはたった今、俺がオマエから取り上げた!オスプレイ、これはオマエのものだ……。このベルトを手に入れたいのなら、奪りに来い。 Dブロック、シンゴ、YOSHI-HASHI、ELP、 ウィル・オスプレイ、 俺を相手に闘う準備はできてるか。 今年は俺の年!今年の主役はこの俺だ!この 「G1CLIMAX」を優勝するのは、この俺だ!俺に期待してくれ!』 引用:新日本プロレス |
今夏のG1クライマックスで初出場わわ果たした選手は5人。
NJPW STRONGで活躍中のジョナ、トム・ローラー、ジュニアからヘビーに階級を上げたエル・ファンタズモ、そして野毛道場育ちのアーロン・ヘナーレとフィンレーです。
新日本プロレス初登場ということで、ジョナやトム・ローラーへの期待値は高いでしょう。
ジュニアで実績を残してきたファンタズモも支持が高いと思います。
それに比べ、G1初出場まで6〜7年かかってしまったヘナーレとフィンレーへの期待値はどうなのか?
初戦で棚橋弘至を破ったヘナーレは、間違いなく注目度が増したことでしょう。
絶対負けられない闘いでジュースに勝利したフィンレーは、シングルプレイヤーとして多くのファンに認められた瞬間になったのではないかと思っています。
フィンレーが新日本から期待される理由
後楽園ホール大会でメインイベントを務めたフィンレーですが、初出場の選手でメインを任されたのはフィンレーとジョナだけです。
さらに言えばメインイベント数がジョナは1回に対し、フィンレーは2度メインを任されています。
この回数はオカダカズチカ、鷹木信悟、ジェイ・ホワイト、ウィル・オスプレイと並ぶ回数です。
これまでG1に出場することも、シングルのタイトルにあまり挑戦することもなかったフィンレーですが、同期のジェイの活躍を見れば同等の結果を残していても不思議ではありません。
チャンスに恵まれなかったことも、怪我に泣かされたことも何度かありました。
様々な困難を乗り越え、やっとスタートラインに立ったフィンレー。
他の外国人レスラーに比べ恵まれた体格ではありませんが、新日本随一のスピードと溢れる闘志。
決してジュースやジェイに見劣りしません。
多くの外国人レスラーがヒールターンする中、フィンレーは新日本本隊の唯一の外国人レスラーです。
リングの上で『今年の主役は俺だ!』と宣言したフィンレーですが、十分優勝する可能性はあると思っています。
次のフィンレー相手は共に1勝1敗の鷹木信悟。
そして、8・2浜松大会のメインイベントではウィル・オスプレイと闘います。
オスプレイは昨年のNEW JAPAN CUP準決勝で闘った因縁の相手。
試合中の負傷さえなければ、決勝戦に進出していた可能性はあります。
あの時に誓ったオスプレイへのリベンジ。
この一戦に勝てば、優勝候補の1人と断言しても過言ではないでしょう。
『6年間、 ニュージャパンで闘ってきたのに、まだ一度も 「G1」に出られていない。「G1」に出場して、 自分の実力を試したい。 みんなだって、俺の「G1」出場をずっと待っているはずだ。 今日は人生で一番キツい試合だった。ここまで上がってきて、あと少しのところで勝てなかった。 でも「G1」に出ればもっと強くなれると思う。 そして次こそ、 オスプレイの野郎を倒してやるぞ!』 引用:新日本プロレス |
苦労人であるフィンレーにスポットライトが当たるまであと少し。
新日本のファンの為に尽くしてくれたフィンレーが報われる日を、楽しみに待ちたいと思います。