未だ興奮が冷めやらぬ状態ですが、新日本プロレスとプロレスリング・ノア(以下NOAH)が対抗戦を行うのですから、仕方のないことでしょう。
会見が始まる前は合同興行をやる程度と思っていましたが、まさかレッスルキングダムシリーズの1・8横浜アリーナ大会が丸々対抗戦の舞台になるとは思いもしませんでした。
やっと少しずつ落ち着いてきたので、昨日の会見を振り返りたいと思います。
【来年1月8日(土) 横浜アリーナ大会で“新日本vsノア”対抗戦が決定!】
棚橋「“看板”を背負ってる選手と戦いたい」
清宮「レインメーカーとやらせて頂きたい」※収益の一部は日本赤十字社様へ寄付
11.20緊急記者会見
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清宮海斗とはどんなレスラーなのか?
昨日の緊急会見に登場したのは合計4人。
新日本からは大張社長と、国内で最も知名度があるプロレスラーである棚橋弘至。
NOAHは元新日本プロレスの執行役員だった武田取締役が同席。
そして、NOAH選手代表として登場したのは、グリーンのジャケットを着て少しラフな雰囲気で登場した清宮海斗でした。
新日本しか見ていないファンには、清宮というレスラーを全く知らない方も、名前しか知らないファンもいることでしょう。
簡単に清宮海斗というレスラーをご紹介したいと思います。
▪︎年齢:25歳(1996年7月17日)
▪︎2015年12月デビュー
▪︎シングル戦初勝利の相手は川人拓来
▪︎2017年7月海外武者修行に出発(同年12月に帰国)
▪︎2018年1月GHCヘビー級王座初挑戦
▪︎2018年12月GHCヘビー級王座初戴冠(デビュー最短戴冠記録と最年少戴冠記録を樹立)
▪︎2020年1月4日の防衛戦に失敗するまで約1年間タイトルを保持(その間6回防衛)
私がNOAHの大会を初めて観戦したのが2019年の3月ですが、NOAHを見に行った理由のひとつは清宮海斗という当時22歳のGHCヘビー級王者を見たかったから。
ちなみにオカダカズチカのIWGPヘビー級王座初戴冠は24歳です。
なぜ清宮海斗は怒られたのか?
今回、新日本とNOAHが対抗戦を行うことになりましたが、そのキッカケを作ったのは清宮の“あの発言”だと思っています。
それは2020年5月NOAH無観客大会の試合後に語った、あの発言です。
『それと、これは俺の頼みというか…
“レインメーカー”をこの体で体感したい!
これからはこのNOAH NEW HOPEで超新星爆発を起こしていくんで、スーパーノヴァに期待してくれ!』
この発言は各メディアにも取り上げられ、当時はかなり話題になりました。
その当時を振り返った清宮は、昨日の会見でこのように語っています。
『俺が「オカダ・カズチカとやりたい」と言った時、散々、怒られました。あれから1年半が経った。俺はやっぱりレインメーカーとやらせていただきたい』
引用:新日本プロレス
会見で散々怒られたことを明らかにした清宮。
当時の背景を振り返れば、“散々”怒られた理由も分かります。
NOAHがサイバーエージェントグループの傘下に入ったのが、2020年の1月。
同年7月にはDDTプロレスリングと統合し、新会社サイバーファイトとして活動することを発表しました。
サイバーエージェント入りした時も、サイバーファイトと社名が変わった時も、会見では『打倒新日本プロレス』を掲げ業界1位を目指すと公言していたNOAH。
そんな大事な時期に、清宮は試合の配信中に他団体のプロレスラーの名前を挙げたのですから、怒られても当然でしょう。
コロナ禍で通常興行ができず、団体存続のため、プロレスの火を絶やさないため、全力で走っていた最中の“失言”とも言えます。
もしかしたら、武田取締役もなぜ今なんだと頭を抱えていたことでしょう。
清宮の発言を例えるなら、サッ◯ロの社員が自社ホームページ内で、ア◯ヒのビールを飲みたいと言うのと同じようなことです。
されど清宮?一部ファンからは否定的な意見も
あれから約1年半、GHC王者から陥落してしまいましたが、この間に様々な経験をし、さらに成長しました。
これでまだ25歳というのが驚きです。
しかし、20代半ばの青年だとしても世間のプロレスファンは“プロ”レスラーとして清宮を扱います。
実際、NOAHの選手代表として昨日の会見に出席した清宮に対し、否定的な意見もありました。
新日本の選手と比べることは勿論、NOAHを象徴する選手は他にも沢山いますから、なぜ清宮なんだという意見もあるでしょう。
しかし、結果的にタブーを破り禁断の扉を開いたのは、清宮の1年半前の一言が大きな要因だったと思います。
来年の1・8横浜アリーナ大会でどんな対戦カードが組まれるか分かりませんが、2022年は清宮にとって重要な1年になるでしょう。
そして、その年の主役に躍り出る可能性も秘めています。
果たして『オカダカズチカ vs 清宮海斗』は実現するのか?
その先にはどんな景色が広がっているのか。
皆さんも「NOAHの未来」こと清宮海斗に興味を持って見てみてください。
「レインメーカー」とやらせてほしい
ただ今日直接棚橋選手に会って、棚橋選手ともやってみたいなっていう欲も出てきた#プロレスのチカラ #noah_ghc #njpw #ABEMA pic.twitter.com/KP4G4Ppvnm— 清宮 海斗 (@noah_kiyomiya) November 20, 2021