内藤哲也がNOAHとの対抗戦出場を拒絶

内藤哲也【撮影:koba】
雑感




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年振りに出場しているWORLD TAG LEAGUE(以下WTL)で、開幕4連勝と好発進中の内藤哲也。

昨夜のバックステージではWTLについてではなく、先週末に発表された新日本とノアの対抗戦について苦言を呈しました。

『ブエナス・ノーチェス。先週の土曜日に行われた会見が、いろいろ話題になってますが……今! 新日本プロレスは「WORLD TAG LEAGUE」と「BEST OF THE SUPER Jr」を開催中。何で、このタッグの祭典、そしてジュニアのナンバー1を決めるリーグ戦の最中に、水を差すようなことをするのかなぁ? せめて、会見をするんなら、今シリーズが終わってからでいいじゃん!今シリーズが終わってからやったとしても、横浜アリーナ大会まで、3週間以上あるんだよ? そのへん、ちょっと考えてくれよ! 新日本プロレスが、「WORLD TAG LEAGUE」と「BEST OF THE SUPER Jr」のことを軽視してることが、ハッキリ分かったよ。ハッキリ分かって、ものすごくガッカリだよ。カブロン!』

引用:新日本プロレス

 

久しぶりに実現する他団体との交流戦は嬉しい限りですが、全てが手放しで喜べる訳ではありません。

個人的にも2つ気になっていることがあります。

1つは既に発表しているレッスルキングダムシリーズの横浜アリーナ大会が、NOAHとの対抗戦になってしまったこと。

ファンクラブ先行予約は終わっていただけに、純粋に新日本プロレスの大会を見たいがためにチケットを購入したファンもいるでしょう。

来年はNEW YEAR DASHが行われる予定がないため、その要素も含んだ横浜アリーナ大会を期待していました。

後付け感のあるNOAH対抗戦に、全く疑問を持たなかった訳ではありません。

 

もう1つは開催時期が1月8日というかなり早い時期ということです。

内藤が言った通り、このタイミングでの発表はWTLやBOSJに影響を与え、話題をうばわれたと言われても仕方ないでしょう。

仮にこの時期に発表するならば、来年の2月や3月などもっと先の予定になるものだと思っていました。

NOAHとの対抗戦が楽しみなことに変わりはありませんが、内藤の言う通りタイミングが悪かったとはいえるでしょう。

 

スポーツ紙の取材でもフロント批判

 

バックステージで言い足りなかったのか、スポーツ紙の取材ではさらに新日本の姿勢を否定し、対抗戦出場を拒むような発言をしました。

『話題を集めるという意味ではプロレス界にとっていい発表だったと思いますよ。ただ、せめてベスト・オブ・ザ・スーパージュニアとWTLが終わってからで良かったんじゃないの? 時期に関してはもっと考えてほしかったですね。

なら、何で5年間も交流してこなかったのか。本当にそんなに素晴らしい力を持った選手たちがいるなら、来年と言わずWTLにも出てもらえば良かったんじゃないですか? 俺にはコロナで苦しんでる新日本がノアに助けを求めたようにしか見えないし、もっとドーンと構えていてほしかった。ファンのためと言いながら結局、自分の団体のために見えちゃいますね。

本当にやりたかったら普段から言ってますよ。強いて挙げるとすれば…普段ノアしか見ないお客さまも見に来るんでしょ? 実際に今、下手すりゃ東京ドーム(来年1月4、5日)よりも注目されてしまっている大会ですよ。そこでLIJ同士で試合をしてみたいなとは思いますけど

引用:東スポWEB

 

今回の対抗戦に新日本の全選手が反応している訳ではありませんが、出場を辞退する選手や対抗戦そのものに苦言を呈す選手がいるべきでしょう。

全選手出場する必要はないでしょうし、それこそ内藤には参加拒否の姿勢を貫いて欲しいと思います。

 

逆にNOAH側からも、対抗戦そのものを否定する選手が出てきて欲しいと言うのが本心です

業界1位を目指すのであれば、ライバルと共闘すべきではないという考えを持った選手がいて当然でしょう。

そんな発言を最もしそうな選手と言えば金剛の拳王だと思っていますが、今のところ対抗戦に対し肯定も否定もしていません。

 

拳王は今週末の28日に行われる、中嶋勝彦とのGHCヘビー&GHCナショナル二冠戦を控えています。

状況としてはWTL中の内藤以上に、水を刺して欲しくないタイミングだったことでしょう。

恐らく、タイトルマッチが終わるまでは静観の構えを取ると思われますが、拳王の本音が聞けることを期待したいと思います。

 

なお、28日のNOAHビッグマッチはABEMAで無料視聴が可能です。

NOAHの選手を予習したい方は、是非ご覧ください。