最多4度目となる優勝、史上初となる3連覇を成し遂げた高橋ヒロム。
エル・デスペラードとの壮絶な死闘を繰り広げたヒロムは、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)の歴史を塗り替えました。
「これが俺たちの『SUPER Jr.』だ!」
死力を尽くした大死闘!
ヒロムがデスペラードを壮絶撃破で前人未到の3連覇!
4度目の優勝を達成!!
【6.3武道館結果】
★試合の詳細は新日本プロレス・スマホサイトで速報中!https://t.co/YI1Ke6furU#njpw #BOSJFinal pic.twitter.com/7sZdc0Iits
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) June 3, 2022
(現地観戦で撮った写真はこちら)
感動のフィナーレで幕を閉じたBOSJですが、一つ気になっていることがありました。
それはリーグ最終戦のバックステージでヒロムが語った意味深な言葉です。
『(決勝に)上がってきてくれることを、心の中で、どこか思ってるところはあったよ。ホントに上がってくるとはな。楽しみで仕方がない。でもなぁ、デスペラード、何度も言うけど、俺はオマエにだけは絶対負けたくないんだ。オマエがよく分かるだろう、それ。(※立ち去りかけながら)優勝した後に、好きなこと話すよ』
引用:新日本プロレス
特別立会人の藤波辰爾から優勝トロフィーを受け取り、リング上で今はプロレスを見ていないというファンに対し『俺たちレスラーの根底にある闘魂は、何ひとつ変わってねぇんだよ!』と今も昔もプロレスの芯は変わらないことを訴えたヒロム 。
最後に『俺たちのスーパージュニアだ!』と叫び、リングを後にしました。
#BOSJ ありがとう!
“俺たち”には、観てくれたみんなも含まれてるよ。
お疲れさま、俺たち!!!!!!#BOSJFinal #BOSJFinals #BOSJ29 pic.twitter.com/eDGUwSZG9y— 高橋ヒロム / Hiromu Takahashi (@TIMEBOMB1105) June 3, 2022
バックステージに辿り着くと、開口一番で口にしたのは質問タイムでした。
結局、リング上とバックステージの質問タイムで『好きなこと』を話したのかどうかは謎のままです。
一方で、アナウンサーの『この50周年という特別な年にこのタイトルを獲りました。この先に向けては?』という質問に対して、話したいことがありそうなニュアンスを残しました。
『この先はまだまだ……ちょっとやめてくださいよ~! 俺にもさ、また3連覇も4度目の優勝もちょっと実感してないっていうかさ。この体も……ねえ? 分かるでしょ? この先のプランだとかそういうのはさあ、まあ後で東スポさんにでもお話しようかなと。なんかそんなふうに思います。ちょっとゆっくりとね。そんな、そんな焦らさないでくださいよ』
引用:新日本プロレス
旗揚げ50周年イヤーという特別な年に、ジュニアの祭典で3連覇を成し遂げたヒロム 。
これは階級問わず歴史に名を刻んだ大快挙でしょう。
誰よりも発言権があると言えるが、“この先のプラン”は東スポに話すと明言を避けました。
高橋ヒロムの“この先のプラン”
ここからは憶測です。
ヒロムの夢は東京ドームのメインイベントで、ジュニアのタイトルマッチ、ジュニアのベルトを巻き、そしてヘビーのベルトも巻き、ゴールデンタイムで試合をすること。
この夢を叶えるためにはジュニア王者になることは勿論のこと、ジュニア王者の価値と高橋ヒロムというレスラーの価値をさらに高める必要があります。
東京ドームでヘビー級のタイトルマッチを差し置き、ジュニアのタイトルマッチを大会最後に行うためには、ジュニア王者としてG1を優勝することが全てを納得させられる材料です。
つまり、ヒロムの言う“この先のプラン”とは、ジュニアとしてG1クライマックスに出場することではないでしょうか。
過去を遡れば、2019年にBOSJを優勝したウィル・オスプレイがG1出場を直訴し、ジュニアとしてエントリーを果たしました。
ジュニアとしてG1に出場することは不可能ではありません。
ヒロムが夢を叶えるプランがG1出場だとしても、不思議ではないでしょう。
むしろ、ヒロムなら今年のG1の主役になれるかもしれません。
ジュニアの祭典が始まる前に、エル・ファンタズモがBOSJを優勝しG1に出場すると公言していました。
結果、優勝は逃しましたが、ファンタズモのG1出場をデスペラードが後押ししています。
『オマエが「もっとメインやらせろ」とかよぉ、前を向いたことしゃべってたらよぉ、俺だってこんなバカみてぇにメインやってねぇんだよ! あぁ!? できるヤツがいらんことしか言わねぇからそうなってんだよ! 俺はそこそこできるヤツがベラベラベラベラしゃべってっからメインこんなに締めてんの! オマエ、G1が何たらかんたら言ってただろう。やってみろよ。ていうか見てみてぇよ、オマエがG1でどれだけやれるのかよ。これイヤミでも何でもねぇよ。オマエだったらそこそこやれるだろう。俺はゴメンだけどな』
引用:新日本プロレス
バレットクラブには新たにエース・オースティンが加わりました。
このタイミングでバレットクラブにジュニア戦士が加わったということは、ファンタズモもヘビー級に階級を上げる可能性もあるでしょう。
2019年のG1にはオスプレイ以外にも、当時ジュニアの階級だった鷹木信悟がエントリーしています。
今年のG1にジュニア勢から2人エントリーしたとしても、決してイレギュラーではありません。
果たして、ヒロムのこの先のプランはどのタイミングで発表されるのか。
前人未到の3連覇を果たしたヒロムが、旗揚げ50周年イヤーの主役の座を虎視眈々と狙っています。