IWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルのベルトが統一されIWGP世界ヘビー級王座のベルトがお披露目になったのも束の間、その4日後に新たなベルト創設が発表されました。
その名も “STRONG無差別級ベルト”。
毎週土曜午前11時に配信される「NJPW STRONG」内で「NEW JAPAN CUP USA 2021」覇者にSTRONG無差別級王座が認定されるとのこと。
いよいよ来週から、『NEW JAPAN CUP USA 2021』が開幕!
なんとトーナメント優勝者は、初代STRONG無差別級チャンピオンに認定!
“STRONG無差別級ベルト”を贈呈!!
新日本プロレスワールドで配信中!
⇒https://t.co/CcRlwtHns2#njpwSTRONG #njcupUSA pic.twitter.com/MULh99WMK4— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 3, 2021
早速、SNSでは賛否両論
二冠統一問題であれだけファンが混乱していただけに、消化期間に油を注ではファンの懸念が再燃しても仕方ないでしょう。
早速、新日本プロレス公式Twitterアカウントに批判的なコメントが相次ぎました。
▪USヘビーのベルトはどうなるのか
▪ベルトを増やすためにベルトを減らしたのか
▪新日本が迷走中
▪結局増やした
▪悪手
結局のところ何のために創設されたか分からないという点が、批判発生の理由でしょう。
新日本プロレスからは、下記のようなアナウンスがあっただけです。
『4月3日(土)に配信された「NJPW STRONG」の番組内で、次週からスタートする「NEW JAPAN CUP USA」のトーナメント優勝者には、優勝トロフィーとともに、新設される“STRONG無差別級ベルト”が贈呈されることがアナウンスされた。
これにより優勝者は、初代STRONG無差別級チャンピオンに認定される』
引用:新日本プロレス
STRONG無差別級ベルトはどういう位置付けか?
新設されたベルトが、どういう位置付けなのかという点が最も気になるポイントでしょう。
ベルトのデザインは中央上段に【NJPW】、下段に【STRONG】と文字があしらわれたベルトです。
つまり、「NJPW STRONG」が為のベルト。
あくまで予想ですが、毎週土曜配信の「NJPW STRONG」内だけで争われるベルトになるのでしょう。
恐らく、「NJPW STRONG」の配信を毎週見ているファン、もしくは高頻度で見ているファンにとっては今回のベルト創設は好手だったのではないでしょうか?
パンデミックの影響で海外興行ができない状況から生まれた、アメリカ発の新日本プロレスワールド新番組「NJPW STRONG」。
無観客による収録マッチは、アメリカ時間の金曜夜10時に合わせて配信されています。
LA道場のヤングライオン、ROHやインパクト・レスリング所属の未知の外国人レスラー、新日本の外国人レスラーが参加する「NJPW STRONG」は、昨年8月から始まり8ヶ月が経ちました。
最初はゼロから始まった新番組も、配信を重ねるごとに点が充実し、いつしか線に繋がり、魅力溢れる外国人レスラーが独自の世界観を作っています。
これから更に「NJPW STRONG」が確固たるブランドになる為にも、STRONG無差別級ベルトは必要な “称号” だったのではないでしょうか。
今回、批判的な意見が多く見受けられたのは、恐らく「NJPW STRONG」を見ていないファンの方が多いからでしょう。
配信を全く見ていなければ、『なぜこのタイミングでベルト創設?』と疑問が浮かぶのは当然だと思います。
実際SNSでアンケートを取ってみたところ、基本的に毎週「NJPW STORNG」を見ているファンは2割程度しかいませんでした。
IWGP USヘビー級王座はどうなってしまうのか?
では、現在AEWのジョン・モクスリーが所有するUSヘビーのベルトはどうなってしまうのか?
今回のSTRONG無差別級ベルト創設に嫌悪感を抱いたファンの、最大の疑問でしょう。
STRONG無差別級ベルトとUSヘビーが混在するのか、それともUSヘビーは封印されてしまうのか…
個人的にはこのUSヘビーのベルトがどう扱われるのか想像する時間が、プロレスの醍醐味だと思っています。
私が想像する展開は2つ。
1つは、モクスリーが来日し日本国内で防衛戦を行う展開です。
5月には横浜スタジアムと東京ドームでの2大スタジアムマッチが組まれており、通常参戦メンバーとは違うメンバーが必要でしょう。
横浜スタジアムでサプライズ登場し、東京ドームで防衛戦を行う展開に期待しています。
もう1つは、AEW、インパクト・レスリング、ROHなどアメリカの他団体の選手と防衛戦を行う展開です。
現在、インパクト・レスリングのタッグのベルトを所有するのは新日本プロレスのフィンジュースの2人。
タイトルマッチが団体の垣根を越えて行われることは、ウィークリーの配信が中心になっているアメリカにおいて好手でしょう。
例えばNJPW STRONG内でモクスリーとカール・アンダーソンのUSヘビー選手権が行われれば、AEWとインパクト・レスリングのファンが新日本プロレスワールドに加入してくれる可能性もあります。
USヘビーはかつてケニー・オメガとクリス・ジェリコがタイトルを争った権威あるベルトです。
誰でも簡単に挑戦できるベルトではないのでしょう。
セカンドブランドとして成長しているNJPW STRONG
来週配信されるNJPW STRONGからは、NEW JAPAN CUP USAのトーナメント本戦が始まります。
ヘビー級だけではなくリオ・ラッシュのようなジュニア選手も出る無差別級トーナメントです。
今回創設されたSTRONGのベルトも無差別級なだけに、NJPW STRONGでは階級の壁を超えた闘いに焦点が当てられるのでしょう。
国内興行の配信に比べ視聴者数は少ないのかもしれませんが、成熟したセカンドブランドになりつつあるので、この機会を機に一度配信を見てみてはいかがでしょうか。
貴重な柴田勝頼の辛口解説も見所の一つです。
STRONG新チャンピオンが誕生することにより、益々面白い展開になることを期待しています。