エル・デスペラードが広島大会の解説で呟いた見逃せない発言

エル・デスペラード、KUSHIDA【撮影:koba】
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出場選手が発表された新日本プロレスのジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(以下BOSJ)。

初出場は4人と昨年より少なかったですが、なんといっても目を引いたのは5年振りの出場となるKUSHIDAの選出でした。

田口隆祐 18年連続20回目
YOH 3年連続6回目
クラーク・コナーズ 2年連続2回目
高橋ヒロム 4年連続8回目
金丸義信 3年連続6回目
フランシスコ・アキラ 2年連続2回目
石森太二 6年連続7回目
SHO 6年連続6回目
マスター・ワト 4年連続4回目
ロビー・イーグルス 5年連続5回目
ティタン 2年連続4回目
BUSHI 8年連続11回目
エル・デスペラード 4年連続7回目
DOUKI 5年連続5回目
TJP 2年連続3回目
KUSHIDA 5年ぶり10回目の出場
ケビン・ナイト 初出場
リオ・ラッシュ 初出場
ダン・モロニー 初出場
マイク・ベイリー 初出場

 

3年半振りに新日本に帰ってきたKUSHIDAは、当日ジュニア王者だった石森太二に宣戦布告しましたが、病気のために離脱しシングルマッチは消滅。

その後もあまり来日することがなかったので、当面はアメリカを主戦場にするかと思っていましまが、満を辞してエントリーとなりました。

しかも、タッグパートナーのケビン・ナイトもBOSJ出場権を獲得。

出場選手発表後のタイトルマッチでは、初挑戦で初戴冠という偉業を成し遂げました。

この偉業の背景には、KUSHIDAの教えがあったことは間違いないでしょう。

 

広島大会のセミファイナルで行われたIWGPジュニアタッグ選手権ですが、ゲストとしてエル・デスペラードが参加。

初めましてと懐かしい顔に複雑な想いで見ていただろうデスペラードですが、ケビンの初挑戦で初戴冠について感想を求められると、かつてのライバルを渋々賞賛しました。

あんまり好きなヤツじゃねぇからこういう言い方したくねぇんだけど、ケビン・ナイトの身体能力っていうものを上手く活かせる場を整えていったのはKUSHIDAだったのかなというのは感じますけども

それで彼のアドバイスがあっての今のケビンなんでしょうし』

引用:NJPW WORLD

 

KUSHIDAと言えば、新日ジュニアで圧倒的な存在感を放ち、1強時代と呼べるほど無双していた時代がありました。

IWGPジュニア戴冠回数6回は、今回BOSJにエントリーされた選手の中では最多です。

私の記憶が正しければ、KUSHIDAがジュニア王者時代にデスペラードが挑戦したのは1回限り。

 

あれから月日が経ち、デスペラードは新日ジュニアの顔となり、KUSHIDAは3年半振りに新日本に復帰。

立場は逆転したとも言える2人ですが、デスペラード本人はそう思ってはいないでしょう。

KUSHIDAがいなくなった新日ジュニアでIWGPジュニアヘビーを初戴冠した際、デスペラードは対戦したい相手とその理由を赤裸々に語っていました。

『前王者に勝ってないので暫定(王者の)状態。欲しいってやつがいればもちろんやるし。でも、それはあいつが帰ってくるまでのナンバーワン決定戦みたいな感じ。そこがYOHとの違いだね。(中略)

ヒロムが終わったらドラゴン・リー。あとアレックス・シェリーと、ちょっとこれは難しいけど、KUSHIDAだな(2017年9月の)KUSHIDAとのタイトルマッチは、たぶん彼のキャリアで一番ひどい試合だったと思うので、それを自分で清算したいもちろん新しい結果を添えてね。まあ要するに、やりたいやつはいっぱいいるってこと

引用:東スポWEB

 

当時、WWEに在籍していたにも関わらず対戦したい相手にKUSHIDAの名前を出したデスペラード。

今年のBOSJは別ブロックとなってしまいましたが、KUSHIDAとの対戦は最高のシチュエーションでリベンジしたいと思っていることでしょう。

広島大会の解説席で呟いた『あんまり好きなヤツじゃねぇ』発言は、KUSHIDAへのライバル心とかつての嫉妬が入り混じった見逃せない発言でした。

願わくば東京ドーム大会という大舞台で、2人のタイトルマッチを見たいものです。