新日本の大張社長が大幅増となった今夏のG1エントリー数について説明

大張社長【撮影:Koba】
国内プロレスニュース




Pocket

日本プロレスの大張社長がSNSに投下した問題定義に、多くのファンが反応しました。

それは今回のG1クライマックスに対してファンから様々な意見をいただいたというもの。

今現在、48万を越えるインプレッション数を記録しており、目にした方も多かったことでしょう。

大張社長曰く、答えの方向性が見えずプロレスファンの意見を聞きたかった故のポストしたそうです。

 

このポストに反応したタイチが、リポストで大張社長をYouTubeのライブ配信に招待し、IWGP世界ヘビー級王者のSANADAを加えた3人での配信が実現しました。

 

 

配信の冒頭で今夏のG1クライマックスについて軽く総括した大張社長。

まずシリーズ累計の動員数ですが、昨年4万8千人だったのに対し、今年は1大会少なかったにも関わらず5万3千人を動員したそうです。

また、東京大会を8大会から5大会に減らし、チャレンジングな大会だったと振り返りました。

パンデミックを経験した結果、失敗を恐れず新たなことにチャレンジした今夏のG1だったと言えます。

 

大張社長がポストの内容に一通り説明した後(機会があれば後日記事にします)、タイチがG1出場枠について言及しました。

本当に選ばれた人間だけが出場できるのがG1クライマックスであり、ヘビー級転向後の初年度は出場枠から漏れた例を出したタイチ。

そのくらい出場できる敷居は高い方が良いと力説しました。

数年前まで20人という敷居が守られてきたエントリー数において、ここ2年で32人まで増えたG1クライマックス。

タイチの32人もいらないんじゃないかという問いに対し、結論に近いことは言えないと言いながらも、論点は別のところにあると意見を述べました。

大張『いろんなご意見も聞いてきたし、皆さんの反応も聞いたんですけど、本当の論点は人数じゃないんじゃないかなって思うんですよね

例えばですよ。それぞれのファンの一人一人の答えが違うんですけど、「あなたが世界でトップだと思う人から32人挙げてください」って言った選手が全員出るとしたらどうですか?

タイチ『それはいいんじゃないですか』

大張『仮にね。それぞれ答えは違うと思うんですよ。だから32人なのか24人なのか、もっと少ないのかっていう人数自体が論点じゃない気がするんです。「なんでこの人が出る資格があるのか」というのが説明できる範囲が、皆さん32人未満だったんじゃないかなと

引用:聖帝タイチのゲーム実況チャンネル

 

タイチの言う通り、落選した経験のある選手、常にリーグ上位争いしている選手にとっては、【人数が増える=敷居が低い】と感じても無理はありません。

一方で、活躍の場が国内外に増え、他団体(AEWや NOAHなど)にも目を向けている現状を考えると、20人に絞るということの方が難しいと言えるでしょう。

大事なのはファンが出て欲しいと思う選手の選出、実績はまだなくてもリーグ戦を盛り上がるポテンシャルを秘めている選手というのは、G1出場に値する選手なんだと思います。

 

大張社長が語った論点は、G1出場選出の基準とも言えるでしょう。

そして、シリーズ通しての動員が前年を越え、NJPW WORLDの視聴数も例年を越えたならば、今回の32人の選出は成功だったという結論になるんだと思います。

WORLDの総視聴数がどれくらいだったか分かりませんが、新日本が定めた基準をクリアしたならば、来年は更なるチャレンジを試みるかもしれません。

 

来年はさらに人数が増えるのか、それともエントリー選手に予選会等の選出基準となるハードルを設けるのか…

コロナ禍を経験した新日本プロレスは、来年も攻めの真夏の祭典を実施する気がしています。