新日本プロレスの大張社長がファンからのあまりに理不尽な要求を明かす

大張社長【撮影:Koba】
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ロナ禍以降、最大の動員を記録した今夏のG1クライマックス。

昨年、シリーズトータル5万人を目標に掲げ、結果少し届かずの4万8千だったのに対して、今年は1大会少ないのにも関わらずトータル5万3千人の動員を記録したそうです。

これは一大会あたり前年と比べ17%増、最終日だけで比べると23%増と、確実にコロナ禍前の熱気を取り戻しつつあります。

当然、選手達の熱い闘いがファンに響いたのはもちろん、新日本の経営陣の仕掛けが上手くいった証拠とも言えるでしょう。

しかし、一部ファンは今夏のG1に不満を持ち、新日本プロレスのトップである大張社長に様々な助言を提言したそうです。

 

改善すべきところは当然あるとして、団体トップの代表取締役に直接助言をしてしまうという行動は、それだけプロレスに対する愛が深いとも言えます。

ただこのSNSの投稿の詳細を知ると、かなり理不尽な要求だったことが分かりました。

実はこのポスト(ツイート)の詳細について、先日ゲストとして登場したタイチのYouTubeチャンネルで説明しています。

大張『今回は(答えが)見えなかったんです。というか三すくみ四すくみで解決できない課題提起がされてしまったんですよね。ていうのがあって皆さんのご意見をより聞いてみたいと思ってツイートした。

どういう意見があったかと言うと、まず一つ目は「決勝戦満員にしなかったから責任取れ」。検索してください。これ、たくさん出ます。

二つ目は「升席は2人にしてくれ」。いいですか。満員にしなかったら責任とれ、枡席を2人にしてくれ。

3つ目が「料金を下げろ」。いいですか、これ。復習しますよ。満員、升席2人、料金下げろ。

で、最後。それでいて「選手の待遇を改善して欲しい」その4すくみでもう沢山の、沢山のコメントを、勿論敬語でしっかりした口調で語りかけてくれる人もいれば、一方でそうでない人も。嫌になることも正直ある

引用:聖帝タイチのゲーム実況チャンネル

 

アルコールを口にしたら、その瞬間発言はアンオフィシャルになると口にした大張社長は、直接助言を貰ったという4つの課題提起について語りました。

1人のファンが複数の課題を提起したか、それぞれ別のファンが個別に課題を提起したかは分かりませんが、最も多かった4つの課題は対角線上の真逆の課題であり、全てを解決することは困難と言えるでしょう。

その困難さを伝えるために、SNSに「升席2名での満員は7500人」というキーワードを投下しました。

 

チケットの料金を下げれば決勝戦を満員にできたかもしれません。

しかし、升席を2人掛けにすればチケットは完売したとしても会場は満員とは言えません。

また、升席4人掛けでフルハウスになれば1万人を越える動員を計れる両国ですが、升席2人掛けではマックス7500人です。

約2500人分のチケット収入減の状況で選手の待遇を改善は、真逆の施策と言えるでしょう。

やはりこの4つの課題を全て改善するのは至難の業と言えます。

 

とは言え、今の新日本プロレスをさらに良くしたいという気持ちは、大張社長もファンも一緒でしょう。

プロレス愛が深い故に口を出したくなるのはプロレス特有の文化とも言え、他のジャンルよりファンの知見が深いと言えるのかもしれません。

先週の週刊プロレスの「巻末言」のコーナーでも、大張社長がG1の総括を話してきました。

気になる方はそちらもお読みください。

G1がさらに進化するヒントがあるかもしれません。