今夏のG1クライマックスのサプライズは若手による予選会開催か

日本武道館【撮影:Koba】
“独り言考察”




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月4日の火曜日、新日本プロレスは「棚橋弘至社長 就任半年会見」と題し、今後の指針10個を発表しました。

下記がその内容になります。

1.若手の抜擢と新人の発掘

2.ベルトの価値向上

3.乱入や介入の阻止

4.新日本本隊に関して

5.スターダムとの関係強化

6.AEWとの関係強化

7.大会観戦をより楽しんでいただくために

8.NJPW WORLDの改善

9.個人情報管理の強化

10.協賛営業の強化および、協賛社レック様について

 

今回の指針10個の内、個人的に最も気になったのが「1.若手の抜擢と新人の発掘」です。

これまで以上に若手に活躍の場を与えるとのことですが、記者からの「G1クライマックスの若手の抜擢」について質問されると、棚橋社長はご覧のように答えました。

棚橋『チャンスはいくらでも与えられますけど、それは自分で勝ち獲ってこそファンの期待につながる部分もあるので、その辺はちゃんと見極めていこうと思っています。「G1 CLIMAX」出場に関しては、僕もデビュー3年目で初出場。抜擢されたときは、すごく「G1 CLIMAX」ってブランドにのぼせて、やられてしまった感じもあったので……。そういった部分でも、肝が据わっている選手もいますので、その辺も選考していけたらと思っています

あと新人ですかね。どんどん若い選手が増えていますけど、さらに20代……オカダ・カズチカは23歳で(IWGPヘビー級)チャンピオンになりましたので、20代前半で戦力になる選手を国内だけでなく、アメリカやアジアとか、そういった部分も含めて(人材を)集めていきたいなと思います』

引用:新日本プロレス

 

与えられたチャンスを自分の力で勝ち獲ることが重要だと語ると、G1出場に関して『選考』という言葉を使いました。

この回答を聞いた時、真っ先に浮かんだのが昨年タイチのYouTubeチャンネルに出場した木谷オーナーの発言です。

木谷『Jリーグじゃないけど入れ替え戦みたいなものもあってもいいと思うだから前年の成績が悪かった人同士、ちょっとどっちか決定戦で(G1本戦に)出るとかね

木谷『決定戦をやるとかね。そういうことやって、(G1に)出た方が説得力あるんじゃないかな』

 

この時は前年の成績が悪かった選手同士で決定戦をやってみてはと案を出した木谷オーナー。

「決定戦」案が今年実施されるか分かりませんが、若手にチャンスを与えることは非常に面白い試みと思います。

敢えて「若手の抜擢と新人の発掘」を1番に持ってきたというのは、棚橋社長にしっかり説明してもらうという意思の表れでしょう。

この若手抜擢がG1の選考とどう繋がるかは注目です。

 

今年は例年6月に行う「NEW JAPAN ROAD」シリーズの開催は無く、代わりに「NEW JAPAN SOUL」が開催され、シリーズ最終戦は22年振りとなる東京武道館で大会が行われます。

例年とは違うシリーズ名にしたのは意味があるのでしょう。

このシリーズでG1出場選手の選考のため若手にチャンスを与えるならば、今回の会見で発表した10の指針を確実に実行しているというメッセージになります。

 

2022年からブロック数を2から4に増やし、公式戦の時間も30分から20分に変更し、大改革を継続中のG1クライマックス。

G1出場選手の枠を選考する試合が組まれれば、6月のシリーズの定番となるかもしれません。

大阪城ホール大会「DOMINION」の第1試合で、内藤哲也対カラム・ニューマンのシングルマッチが組まれたのも意味があるのでしょう。

「DOMINION」では2年連続G1出場選手が発表されているだけに、今年も発表される可能性が高いと思われます。

例年ならIWGPタッグ選手権後に発表されますが、果たして今年はどうなるか…