高橋裕二郎の言葉の重みとは…G1クライマックスの回顧

真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




G1クライマックスが終わって半月近く経ちますが、あの時話題になりながら記事にできなかったことがあります。

それは7・30高松大会で、試合以上に話題になっていた高橋裕二郎の解説

 

選手が実況席に加わり解説することはよくありますが、あの時は珍しく裕二郎が実況席に加わりました。

初めは下ネタ全開でしたが、段々まじめな話しを始めると、非常に説得力のある言葉を連発。

 

『物事は一瞬じゃ変わらない』

 

『積み重ねと努力あるのみ』

 

『ひっくり変えるとしたら、物事は一瞬じゃないの?俺はそれを否定するけどね

 

そんな裕二郎に、SNSのタイムラインは賛辞のコメントで溢れていました。

裕二郎の経歴考えると、この言葉は他の誰よりも重く感じるのでしょう。

 

 

裕二郎の経歴を遡ると…

 

2008年  内藤哲也とタッグチーム「NO LIMIT」結成。同年IWGPジュニアタッグ王者戴冠(パートナー内藤)

2010年  ヘビー級転向。同年IWGPタッグベルト戴冠(パートナー内藤)

内藤と一緒にCHAOS加入

2011年  NO LIMIT解散

2012年  IWGPヘビー級選手権初挑戦(王者棚橋弘至に敗北)

2013年  IWGPヘビー級挑戦権利証並びにNEVER無差別級選手権挑戦(王者内藤に敗北)

2014年  BULLET CLUB加入。同年、NEVER無差別級王者戴冠

2015年  G1クライマックス期間中に右肩負傷

2016年  NEVER無差別級6人タッグ王者戴冠

 

 

2014年のNEVER無差別級のベルト戴冠を最後に、シングルのベルトへの挑戦はありません。

そして2016年以降、G1にもエントリーされず…

 

40歳未満の日本人レスラーでは、もっとも恵まれていない日本人選手と言えるかもしれません。

同年代でチャンスを多くもらう日本人レスラーがいる一方、チャンスを得られない裕二郎の言葉には発する単語以上の深みがありました。

 

 

そして、あの高松大会で私が最も重みを感じた言葉があります。

それは、解説に入った時のコメントではなく、自身のタッグマッチ後のコメント。

 

裕二郎『アイツら(SHO&YOH)、いつかヘビー級に行きたいとか、そんな思いをねじ伏せて、俺のヘビー級の中の地位を今のままで、いやもっと上に。

(10秒弱の無言)

絶対、誰もジュニアからヘビーに行きたいなんて思わせないように、ジュニア全員、叩き潰してやるよ』

引用:新日本プロレス

 

実際は10秒も間がなかったかもしれません。

感情は隠したいつもの表情で、でも内に秘めた想いが見え隠れする瞬間でした。

 

本心はどうなのか?

 

ヘビーに転向してもなかなかチャンスに恵まれない男の、後輩へ向けてのメッセージなのではないでしょうか?

 

 

裕二郎『アイツら、ヘビー級に行った方がチャンスが多いとか、そんな甘い想いをねじ伏せて、ジュニアに残ったってレスラーの地位は築ける、いやもっと上に。

(10秒弱の無言)

絶対、誰もジュニアからヘビーに行けば成功するなんて思わせないように、ジュニア全員、叩き潰してやるよ』

出典:新日本プロレスリング:HP

 

私にはそんなニュアンスに聞こえました。

あくまで私の妄想です。

 

どんな優れたレスラーでもジュニアの地位に満足せず、栄光を求めヘビーに転向する選手は後を絶ちません。

しかし、誰もが脚光を浴びれるわけでもなく、選手層の厚さからいつしかトップ戦線から離脱していく…

 

そんなにヘビーは甘くないんだよと、そんな中途半端な気持ちでヘビーへ転向したいと思うなら、俺が全員潰してやるよと。

裕二郎の言葉には、そんな想いが込められているのかもしれません。

 

 

そんな裕二郎にも、もう一度チャンスが来るものだと信じてます。

G1のタッグマッチで内藤哲也と対する試合が組まれたとき、多くのファンがそう思われたことでしょう。

 

『物事は一瞬じゃ変わらない、積み重ねと努力あるのみ…』