裕二郎の反旗にジェイご乱心。バレットクラブの気になる今後は…

高橋裕二郎【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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「G1 CLIMAX 30」の大阪大会での中でも、異様な雰囲気だったであろうジェイ・ホワイトと高橋裕二郎のバレットクラブ対決。

いつもと変わらない裕二郎に対し、ジェイは普段着と思える格好で入場しました。

解説の元井美貴さんが『パジャマ』と表現する程、試合にするにはラフ過ぎる格好で登場したジェイ。

 

戦前から語っていた通り、ジェイは裕二郎と試合をするつもりはなく、自分の優勝をアシストすべく勝点を献上してくれると信じていたはずです。

ジェイのマットに横たわってくださいというジェスチャーも、それに応え仰向けに横たわる裕二郎の姿も異様な光景でした。

あの時の裕二郎の表情に、胸を締め付けられたファンも多いと思います。

結果は知っての通り、ジェイの要求を拒んだ裕二郎はG1初勝利を目指しましたが、ブレードランナーをくらい敗れてしまいました。

 

試合後、反旗を翻した裕二郎に対しご乱心のジェイは、バックステージでもEVILの策略だと疑います。

 

この一件にEVILが絡んでいるかどうかは分かりませんが、EVILが望む展開になったことでしょう。

未だバレクラ入りしたEVILと会っていないジェイですが、もう衝突は避けられません。

 

一方、公式戦でジェイにローブローを放った裕二郎ですが、バックステージでは複雑な心境を口にしました。

 

ジェイをバレットクラブ史上最高のリーダーだと賛辞を贈りながら、G1での闘い方に疑問を抱いた裕二郎。

5年振りのG1出場ながら未だ勝ち星なしの状況で、初勝利を目指していない訳がないでしょう。

 

地べたを這う日々を過ごしてきたと語った裕二郎。

来年もスポットライトを浴びるために、やっと掴んだチャンスに必死にもがいています。

多くのファンが裕二郎の初勝利を望んでいただろう状況の中で、ジェイの闘わずして勝点を献上して欲しいという姿勢に疑問を抱いたのかもしれません。

それはリーダーとしての資質に不信感を抱いたのかもしれませんし、自分の居場所に疑問を持ったのかもしれません

 

プロレスは見る人によって景色が全く違うという側面があります。

過去にもバレットクラブ内紛が起こり、オリジナルメンバーとELITEに別れ抗争を繰り広げました。

ジェイと裕二郎のやり取りにお家芸と達観するファンもいれば、裕二郎がバレットクラブを裏切りEVILと新たなユニットを結成するのではと喜ぶファンもいるでしょう。

来年もG1に出場することを目標に掲げ奮闘する裕二郎に、内紛の道具に使わないで欲しいと思うファンもいます。

 

いずれにしても裕二郎の今後が気になります。

日の目を浴びなかった日々を思えば、もう一度ベルト戦前に絡んで欲しいと願うファンも多いでしょう。

果たしてこのままユニット内抗争に巻き込まれてしまうのか、それとも自ら裏切るのか、はたまた裏切られるのか…

思い通りにならないのは、プロレスも人生も一緒。

今はただ、裕二郎の選択が本人の意思によるものになることを祈るばかりです。