棚橋弘至とオカダカズチカの“夢の合体”は、ここまでまさかの5連敗。
会社が組んだタッグとは言え、棚橋とオカダにとって歴史的タッグはどのように捉えているのでしょう?
夢のタッグとはいえ、棚橋はオカダをサポートし、一歩引いて見守りたい部分もあるでしょう。
勿論、エースとして自己主張を忘れず、隙あらば自分がリードしようと思っているかもしれません。
『自分の気持ち、たまには正直に、わかんないけど、みんな衝動を抱えながら、そして抑えながら生きてるけど、衝動のまま、気ままに、やったりもありだと思うし。
結果は、必ずついてくるから』
『オカダ、早くジェイを止めてくれよ。
俺がやっちゃうよ』
引用:新日本プロレス
一方、オカダは何を想うのか?
『とことん棚橋弘至、アンタを利用させてもらって、もっともっと上に行かしてもらいます』
※大阪大会のコメント
『東京ドームで、なんて言わないで、さっさとこのタッグの勢いを利用して、(フォール勝ちを)いただくぜ』
※高知大会のコメント
『こんなに思い通りにいかないことは初めてだね。ジェイ、素晴らしいよ』
※神戸大会のコメント
引用:新日本プロレス
棚橋を利用するといいますが、どう利用したいのか見えません。
バックステージのコメントも一貫性を感じられないと思うのは、私だけでしょうか。
段々と連携は取れていますが、リング外では歩み寄りは無さそうです。
『だって試合前にコミュニケーションを取ってないですもん。
なんとなく試合前に入場ゲートに集まっている』
引用:東スポWEB
これは東スポWEBで棚橋が語った、夢のタッグの実情です。
そもそも、なぜ棚橋とオカダのタッグが生まれたのか?
▪ジェイ・ホワイトにはお互い貸しがある
▪ワールドタッグリーグ(以下WTL)以外にも話題性を作りたかった
▪WTLの公式戦が1日最大7試合あるため、他の試合を1試合に絞りたかった
総じてファンを喜ばせるため、WTL以外にも盛り上がりを期待してのことでしょう。
しかし、棚橋&オカダの夢のタッグを見る度に違う目的もあるんじゃないかと思えてきました。
今年、IWGPヘビーの最多防衛記録を更新したオカダが、次の1・4東京ドームで闘う試合はスペシャルシングルマッチ。
もしかしたら自力で権利を手にするまでは、IWGPヘビーへの挑戦は組まれないと思っています。
次、オカダがチャンピオンに返り咲いた暁には、また防衛記録を更新するかもしれません。
ただし、今のままの強いだけのチャンピオンでは駄目なのではないでしょうか。
怪我が治らなくても、体が動かなくても、応援したくなるような選手になる必要がある。
さらに魅力的なチャンピオンになるため、オカダカズチカを磨いて欲しいと思っているのではないでしょうか?
人間味のあるレスラー
感情移入できるレスラー
信を曲げないレスラー
新日本を愛するレスラー
新日本には、経験豊かで魅力的なレスラーが沢山います。
いつか新日本という看板以外にも、“エース”という看板も背負うかもしれません。
レスラーとし一皮剥ける為に、あの男とのタッグが適任だと判断された…
棚橋にあってオカダに無いもの。
対戦カードが発表されていないシリーズ最後の岩手大会。
その岩手大会でもタッグが組まれれば、残すところあと3回です。
ずっと敵対してきた相手が、今は仲間となってオカダをフォローし、時にはリードする。
棚橋弘至が自分の立場だったら、ジェイとの抗争も違う状況だったもしれない…
もしかしたら、エースの背中の大きさに気づき始めているかも知れません。
今シリーズ中に、オカダの中に何かが芽生えるのか…
オカダが棚橋とタッグを組み理由って、案外そんな裏テーマがあるのかもしれません。