WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドームが幕を閉じ、感動的な試合に言葉を忘れたファンを多かったことでしょう。
棚橋弘至がケニー・オメガを破り、再びIWGPの至宝を巻いた試合。
一言でいえば、ただただ最高の試合でした。
39分越え“大死闘”の末、ケニーに劇的勝利!
棚橋が4年ぶりにIWGPヘビー級王座を戴冠!!【1.4東京ドーム結果】
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あれだけ互いのプロレスを否定した両者の闘いは、どんな試合展開だったのか?
このブログでも何度も取り上げてきました。
棚橋はケニーの土俵でプロレスをすると言っていましたが…
皆さんはあの試合展開がどう映ったでしょう。
私には、ケニーが棚橋の土俵で闘っているように見えました。
棚橋の土俵というと、ちょっと語弊があります。
正しくは棚橋とベストバウトをするための土俵。
ただし、半分です。
試合序盤からケニーは棚橋に対し、打撃中心に攻め立てます。
場外でのラフファイトでも、派手な技でもなく。
ケニーが圧倒しているように見えた試合は、棚橋の言う品のない試合内容ではなかったと思っています。
場外で見せた攻撃も、テーブルへのボディスラムは棚橋の臀部から落とし、ラ・ケブラーダも鉄柵から繰り出し比較的滞空時間、落差共に少ない技でした。
.@KennyOmegamanX 'Body Slam'
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なぜ品のあるプロレスをしたのか?
そこには棚橋へのリスペクトを感じました。
棚橋とならどんな闘いでもベストな試合ができると
結局嫌いと言いつつも、棚橋弘至というレスラーを尊敬しているんだと強く感じました。
そしてもう半分は、棚橋がケニーの土俵に乗るのか試したのだと思っています。
棚橋の覚悟を試したとも言えるでしょう。
場外でケブラーダを放った直後、ケニーはテーブルを設置しています。
“ワザと斜めに”
.@tanahashi1_100 'Sling Blade'
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恐らくケニー本人は使うつもりはなかったのでしょう。
棚橋がこれを使ってハイフライフローを行う選択肢を与えるために、テーブルを設置した。
結果的に棚橋は敢えて場外のテーブルの上のケニーへ向かい、ハイフライフローを繰り出しました。
これは、ケニーに対し品が無いと言っていたプロレスに当てはまることでしょう。
机を使った件に関し、試合後のインタビューで本人の口からこんな言い分がありました。
『明確なイデオロギーの境目をボヤッとさせる。
ただ勝つだけじゃない。ただ叩き潰して焼け野原で終わるんじゃない。
試合後に救いを見出す。
それが僕が理想とする、理想に近いプロレスなんです』
引用:新日本プロレス
あの行動はケニーのプロレスを真っ向から否定していないという、自己表現だったのではないでしょうか。
それを証明するためにリスクを冒し、コーナーからテーブルのある場外に決死のダイブをしたんだと思っています。
棚橋の“救い”って…
結局無茶をする男気なんだと思います。
試合後、早速ジェイ・ホワイトが次の挑戦者に名乗りを挙げました。
「第1号でオマエに『よくやった、頑張ったな』と伝えたくて来たよ」
メイン終了後のバックステージ、“”新IWGP王者”棚橋弘至の前に、ジェイ・ホワイトが登場!
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『オマエとケニーの試合も見てたよ。イデオロギー闘争を繰り広げてたけど、そんなのはどうでもいい。
俺がオマエよりも上だということを見せてやる。
この大観衆の前で獲得したそのベルトを、俺が奪ってやる。
(中略)
今はもう俺の時代なんだ。何度も言ってるだろ? 俺がそれを証明してきた。
そして最終的にオマエのベルトを奪うことで、本当の意味で俺の時代になる。』
引用:新日本プロレス
昨日、NEW YEAR DASHの対戦カードを考えましたが、少し軌道修正が必要そうです。
間に合うタイミングであれば、この件も記事を更新したいと思います。
最後に。
結果としてケニー・オメガは負けて良かったんじゃないかと思っています。
これで棚橋との対戦成績は1勝1敗。
1-1 #njwk13 pic.twitter.com/w5Y7C0UX9t
— Kenny Omega (@KennyOmegamanX) January 4, 2019
いつかまた棚橋と対戦し勝利するまで、他にやるべきこともでてくるでしょう。
ジェイへの借りも返せていませんから。
チェンジザワールドを見届けたいファンは多くいるはずです。
【お知らせ】
今回の東京ドームの観客動員数は、38,162人と発表されました。
これは昨年より3,000人多い人数です。
中継で見える観客席も、壮観な眺めでした。
来年は東京ドーム大会2DAYS。
どんな対戦カードが組まれるのか…
この件に関してはいつか記事にしたいと思っています。